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ギルド《フリジア国マルカ支部》・3



解体場に到着。

解体中でした。


………くっ!

さ、叫ばないよ!!

ななななな慣れたよこんなのへっちゃら…………………。

…………。

内臓が、ないぞう。


………はっ。

今、自分は一体何を?

無造作に転がった、中身空っぽな猪さんからそっと目を逸らした。

直視したら錯乱してしまう。


解体場にいるギルド職員は、それ専門の人なのか、皆さんマッチョだ。

多分冒険者が持ち込んだと思われる、様々なモンスター達を次から次へとさばいていく。

……何だろう。

モンスターが最早ただのお肉にしか見えない。解体マジック。これ、やっぱ食べるの?

モンスターだよね?

食用オーケー?


職員の一人が自分にチラッと目を向けた。肘までの手袋が真っ赤です。ホラーだ。

な、撫でないでね?

ポヨポヨと近寄る。


………やっぱ止めようかな。

改めて生肉見ると、エグいし怯む。

じーっと解体作業を眺めていると、職員がモンスターの中から何かをほじくり出してるのに気付いた。

ポイッと木箱へと投げ込む。

何だろ?

中を覗いてみた。

カラフルな宝石っぽいのが四個入ってた。


まさか……。

魔石?


解体場に置かれたモンスターの死体は十以上。

魔石? の数は四個。

必ず入ってるとは限らない? 貴重なの?

あ、そっか。ここに持って来る前に、冒険者が取り出してる事もある?

定番パターンで動物とモンスターの違いは、魔石の有る無しだとか?

ん?

スライムは魔石あるの? ひょっとして核が魔石?

自分の事ながら、よく分からない事が多いな……。


それはともかく。

どーするかな。受付のおねーさん所に戻って、お昼時間まで待ってみようかな。

生肉はやっぱナシで。

焼肉にしよう。

……何でかみんな知ってるんだよね。自分が草食なの。

小人さんかな?

受付のおねーさんと長いコト話してたし。多分そうだな。

おねだりしても野菜しかくれないだろうから、隙をついてお弁当のお肉を失敬しよう。

……お肉、入ってるよね?


そう決めて踵を返した時。

自分は、壁側に置いてあった、それに気が付いた。

床に置いた荷袋が倒れて、中身が見えている。

その中の、包みの一つ。

……コレでいいかも。


「---!」


職員が何か言ったけど無視。

構わずに飛び付いた。

いっただっきまーす。ぱくり。





!!

!!!


くそま(以下略)---!!!





……かーらーの、ブラックアウト!

久々に気絶した。





んで、真っ白空間in精神世界。

早速呼びかける。


魔神様ー!

いるー?


「………」


いたら返事お願いしまーす!!


「…………」


スライムが来ましたよー!!


「………何用だ?」


あ、やっぱいた!

久しぶり!!


「………ハァ」


溜め息を吐かれた。

おお、なんか懐かしい。


「……用が無ければ、帰れ」


そんなコト言わないで下さいよー。

自分、言葉通じるヒト、魔神様しかいないんですから。

だから、レッツお喋り☆


「帰れ」


そんでですねー、ちょっと訊きたい事がありまして。


「………無視か……」


自分、人間の言葉が分かんないんですけど、魔神様の魔法でどーにか出来ません?

現在地知りたいけど、文字も読めないんですよ!


「………。その位、お主自身で学び取れ……余は決して暇では無い」


あ、ケチ。魔神様のくせに!


「お主……いい度胸よの……」


いやぁ、それ程でも?


「………誉めておらん。……ハァ。現在地を知りたいのだな……?」


イエッサー!

このギルドがあるの、地図のどの辺り?


「お主が今いるのは……フリジア国だ。大陸南部、中小国家の中の一つ……」


あ! じゃあ、魔神様!

自分が最初にいた平原、あそこって、ここからどの位離れてます!?

近い?


「カラント平原か………そこから南東に位置するな……。お主の移動では、四、五十日は掛かるの」


マジっすか!

遠っ!

え、それって、毎日歩いてってコト?


「………不眠不休であれば、多少は早まろう。……戻りたいのか?」


勿論!

自分、青さんって友達が出来たんですよ! 超おっきなサイクロプスの!


「………。折角人間の街まで来たのだから、もっと見聞を広めてみてはどうだ……? 大陸は広い………そもそも、進化の為に旅をするのではなかったか?」



「………青さんとやらは、元気であろう。お主は平原という一所に留まり、自身の可能性を狭めるか……」


………。

魔神様。

自分、目からウロコが落ちました!

目は無いけど!

そうですよね!

本来の目的を見失う所でした。……この世界を見て回って、進化を目指す!!

脱・スライム!


「……まあ寿命は長いであろうから、好きにしても良いがな……」


え、そなの?


「全てお主が決める事だ……………では、もう帰れ」


自分、寿命長いのかー……。

あ、魔神様、ありがとうございます!

んじゃまた!





フワッとなって。





気が付けば現実世界inギルド解体場。


何故かギルド職員さん達に囲まれてました。

え、何事。


……あの荷袋に入ってた、ジャーキー食べたの、まずかった……?



魔神様久しぶりの登場。結構スライムに甘い。

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