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ギルド《フリジア国マルカ支部》・1

挨拶するの忘れてました(オイ)。

明けましておめでとうございます。


本編始まります。書きため? そんなの無いですよ。

でも一日一話で頑張ります。



---やあコンニチハ!

みんなのアイドル、スライムだよ☆


そこの綺麗なお姉さん、どうぞ遠慮なくナデナデしてって下さいな。

自分、人畜無害な草食系だよ!

スライムボディのポヨポヨ感、思う存分ご堪能あれ。

今なら出血大サービス、自動ドリブル(ただの連続ジャンプ)もお披露目するよ☆





……五十年前の綺麗なお姉さん(現おばあちゃん)がナデナデしてってくれました。

まあコレはコレで有りだな。


なんて事を考えてる自分は今、ギルドカウンターの上で招きスライムのアルバイト中。


いい所です。三食昼寝付きナデナデ付き。

自分、ここになら骨を埋めてもいーかもしんない。あ、骨無かった。





ちょっくら経緯をご説明。

おっさんの魔の手を逃れ、……この言い回し前にも使った気がする。言い換えよう。

虎さんが悪徳商人をぶちのめし、騎士っぽい人に自分達は保護された。

最初は詰め所で寝泊まりしてて、三日目くらいに宿屋に移った。小人さんと自分はね?

虎さんはそのまま詰め所にいました。うんまあ、宿屋に猛獣泊めるの流石に無理だよね、分かります。


取り調べもあるみたいだったから、小人さんは毎日詰め所に通ってた。

自分も付いてって小人さんが騎士さん? とか役人さん? とかと話してる間、虎さんをベッドにしてた。なんて贅沢。


最高級毛皮を堪能してたら、ある日虎さんにガブリと噛まれました。何故に!?

調子に乗りすぎましたホントごめんなさいマジすんません次からは自分を枕にして下さいだから食べないでを三回唱えました。


んで次の日、虎さんは居なくなってた。


え、あれ別れの挨拶だったの?

誰も慌てて無かったから、ひょっとして故郷に帰った?

言葉が分からないとこんな時困る。

まあ虎さん強いし、心配はいらないよね?

急な別れに戸惑いつつ、自分をどーにか納得させた。


で、それからまた数日後。

小人さんにとある建物へと連れてかれた。

外観はまあ、ちょっと古めの二階建て。白っぽいレンガ造りで、一階の扉は大きな両開き。すぐ脇に看板が吊されてたけど、その意味は分からなかった。

街の建物はほとんど白レンガで出来てたから、特にそこが目立つでも無く、何かのお店かなー、くらいに思ってたら。

扉をくぐってみた所。


目の前に制服っぽい格好をしたおねーさんがいた。


入って左手に大きめのカウンター。その時はおねーさんが三人座ってて、何やら冒険者と話してた。

冒険者は手に紙切れを持ってた。

……おんや?

反対側を見た。

掲示板みたいなのがあって、紙切れが沢山貼られてた。

その前では冒険者達が紙切れを物色。

………まさか?

自分が見てると、一人が紙切れを引っ剥がしてカウンターまで持って来た。

で、何か手続きしてた。


………コレって?

まんま、アレでない?


その時、バァン! と扉が開かれた。


飛び込んできたのは二人の冒険者。

大声で何か言いながらカウンターに直行して、ドン! と荷袋を下ろした。

そして紙切れをおねーさんに突き出す。おねーさん、中身を確認するべく袋の口を開けた。

出て来たのは人の腕程の一本の角。

叩いたり持ち上げて眺めたり、呪文唱えて一瞬光ったりした後。……え、鑑定魔法?

にっこり笑って、おねーさんは紙切れを受け取り、判子を押した。

冒険者二人に渡される小袋。チャリン、と金属音が自分にも聞こえた。





ぼ、冒険者ギルドだーーーーーーーー!!!!





自分が辺りを見回し現状把握してる間に、小人さんはカウンターにて受付のおねーさんと言葉を交わす。そのまま近くのテーブル席へと移動した。


ここ、絶対間違い無くギルドだよね?

小人さん、なんか依頼でも出すの?

おお、ラノベだラノベ。ファンタジー定番。

………これでギルドじゃなかったら詐欺だ。自分のワクワクを返せ。

---その時の自分が、小人さんの依頼内容にまで気付くはずも無かった。


小人さんとおねーさんは結構長いこと話し合ってた。

小人さん、自分を膝に乗せて撫でてくれてありがとう。至福です。

ウトウトしてたら、そっと持ち上げられて目が覚めた。

何故かギルドのおねーさんの手の平に乗ってた。

え、小人さん?

どゆこと?


「---」


小人さんが自分を見詰めながら何かを言った。

多分、それが別れの挨拶だったのだろう。

---本当に、言葉が分かれば良かった。心底、そう思った。


小人さんはおねーさんにも何かを言うと、深々とお辞儀をして、ギルドの建物から出て行った。





それから自分はギルドでお世話になってます。


思い出すとシンミリしてしまった。

短い付き合いだったけど、小人さんも虎さんも、今頃どうしているのか。

出会いと別れを繰り返す放浪のスライム。あ、ちょっとカッコいいかも。

……とか言ってる場合じゃなかったな。


確かにギルドでの待遇はかなりいいケド、自分はずっと気になってる事があるのだ。

そう。

青さんだ。


わ、忘れてないよ!

ちょっとのんびりしてただけだよ!

決しておねーさん達のナデナデに浮かれてた訳じゃないよ!


ギルドで骨を埋めるのはまた今度だ。

自分、青さんと再会するために、情報収集しようと思ってます。

ただし、大きな問題がある。

……言葉とゆー問題が。





ひありんぐ、おーけー?




いずれスライムも言葉を覚える予定です。

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