ダンジョン《山賊の塒》・3
遅くなりました……。
仕事もあるし展開にも悩むし、なかなか筆が進みません。
全力ポヨポヨダッシュも虚しく。
追い付かれた!
飛び掛かってくるレッドゴブリン!
ギャー!
がっちりと抱え込まれる!
え、何そのナイフ! 何振りかぶって……ヒィッ!!
ポヨン。
レッドゴブリン……長え! 赤ゴブが振り下ろしたナイフが跳ね返る。
「グギャッ!?」
驚きの声を上げる赤ゴブ。
そうとも! 自分は物理攻撃無効だ!
だからナイフしまって下さい。
だがそんな事は知らない赤ゴブは、更に攻撃を繰り出す!
ポヨン。
ポヨン。
ポヨン。
ポヨン。
しつこいよ!?
流石に五度目には手を止めた。
何だコイツ、みたいな目で見下ろされる。追い付いた他の赤ゴブ達も自分を取り囲んだ。
あ、やべ、逃げらんない。
「ギャギャ」
取り囲んだ赤ゴブの一体が地面を示した。
自分は地面に降ろされ、そこで押さえつけられる。
振りかぶられたのは………戦斧。
赤ゴブの体躯に見合わない得物が、自分へと叩き付けられる!
ポヨン。
……ちょっとドキドキ。い、今のは怖かった。
「グギャ?」
「ギギャギャ」
何事か話し合う赤ゴブ達。
………もう解放してくんないかなー。
チミ達に自分を傷付ける事は、不可能なのだよ。
いい加減、理解してくれたまえ。
ハッハッハッハ!
拉致されました。
………あれ?
レッドゴブリンの部屋の中、今自分は網に入って吊されている。
捕まってから結構時間が過ぎた。数日は経ったかもしれない。
部屋とは言っても、洞窟内なのは変わりなく、時間の経過がよく分からない。
レッドゴブリン……赤ゴブの部屋は汚かった。
豚さんのトコとは大違い。やっぱ綺麗好きだったんだな、豚さん。
……赤ゴブどもにはさん付けなんぞしてやらん。
連れて来られた当初、アイツらは自分をまず、この部屋の中に離した。
どうも、地面に落ちてるゴミ? 残飯? を片付けて貰いたかったらしい。
腐ったようなドロドロとか、謎の塊がそこかしこに落ちていた。
いやいやいや、食うわけナイでしょ、こんなの。
自分、草食ですから!
そうでなくても食べないよ! 汚いし!
勿論ソッコーで逃げました。
んで、ソッコーで捕まりました。
そして網の中へ。
自分がこうなってる理由は、薄々察しがついている。
輝いてる自分が悪いんだね☆
……つまり、照明デス。
自分は今、スライムランプとして扱われている。
豚さんの部屋と一番違う点が、そこなのだ。
赤ゴブ部屋には、あの光る石が少ない。
もしかしたら、あの石は豚さんが独占してんのかもなー、と考えている。
……まあ、考える事しか出来ない現状なワケですが。
「グギャギャ」
「ギャギャ」
あー、戻ってきやがった。
赤ゴブ達、うるさいんだよね……。
声まで可愛くない……。
体格はゴブさん(緑小鬼)と同じくらいなのに、目つき悪いし牙まで生えてるし。
きっとコイツら、夜中に飯食って凶暴化して、水被って分裂した悪魔の化身に違いない。
「ギャッギャッ!」
「グギャッ!」
「グギャギャ!」
……いつにも増してうるさいような。
見れば赤ゴブ達は、荷物? 荷袋? を運んで来ていた。
あれって……。
人間の物じゃね?
コイツら、どーも悪者臭いんだよね。
あの荷物、どっかから盗んできてんじゃないの?
人間相手に悪さしてんの?
その内、討伐依頼とか出されちゃうんじゃね? 期待大。
荷物の中身は自分の位置からは見えない。
でもよっぽどいい物だったのか、赤ゴブ達は喜んでいるみたいだった。
ちくしょー。
自分は最悪だよコノヤロウ。
口が段々悪くなってきた。……口無いけどね!
内心、文句ダラダラの自分の側へ、赤ゴブの一体がやってきた。
網を引っ掛けてた杭から下ろされる。
え。
まさか、お出かけ?
ど、どこに?
自分も? マジで?
………脱出のチャンス!?
自分が入った網は、木の棒………槍の穂先が折れたヤツ? の先端にくくり付けられた。
あー、うん。
スライムランプだからね。
そーゆー扱いだよね。
諦めの境地……いやいやいや、試合終了はまだ駄目だ。
きっと、チャンスはある!
自分に言い聞かせる。
荷物の中から、酒瓶らしきモノを赤ゴブが取り出した。
一体がそれを持ち、もう一体が自分を持つ。
出掛けるのはこの二体だけのようだ。
こうして自分は、赤ゴブの部屋から久しぶりに出る事が出来たのだった。
---絶対逃げてやる!!
でも一日一話は厳守するつもりです。




