月白石の洞窟・1
充電完了。
そしてアホに戻ったスライム目線からまた始まります。
♪ぼうや~(省略)。
~まんが日○昔話~
むかーし昔、あるところに。
お爺ちゃんとお婆ちゃんが住んでいました。
お爺ちゃんが山へ芝刈りに、お婆ちゃんが川へ洗濯に行くと。
川上から………。
ドンブラコと流れて来ちゃったスライムです☆
定番ネタからこんにちは(その2)。
只今絶賛川下り中。
お婆ちゃんでも、この際お爺ちゃんでもいーので、どうかスラ太郎を拾って下さい。
自分では止められません。
知ってるか(キレ気味)! スライムって、水の中では流しソーメン並みに流れるんだぞ(意味不明)!!
ちょっと振り返ってみよう。……高原から場外ホームランで谷底にダイブ!
谷底には川が流れてたとさ。
そりゃ、ドッボーンと落っこちた瞬間、やっべ自分カナヅチ! とか思ったよ。
沈む溺れるっ! て焦ったよ。
……まさか浮くとは。
え、自分、水より軽いの?
油でできてるの?
まあ溺れずに済んでラッキー、と初めは思いました。
ところがどっこい、体の向きが安定しない。
クルクル回って洗濯機状態。
三半規管無いから酔わないけどね!
あったら死んでたよね!
つかそれ以前に、谷に落ちた時点で死んでるよね! 普通!
自分スゲー!!
落下時間めちゃ長かったけど!
あ、いかん。思い出したら吐き気が。
……って酔ってんじゃねーか!
--みたいな一人(?)ボケツッコミがやめられない止まらない。
青さんどーなったかな、とか。
右さん怪我して飛べるのかな、とか。
左さんは無事かな、とか。
色々心配してた訳だけど。
それよか自分の方が大問題だと気が付いた。
川が長い。いつまで経っても止まらない。
おおう。
コレって、もう、青さん達と会えないパターン?
なんかスゴイ流されてる気がする。
下手すりゃ海まで行っちゃうんじゃ?
……ナメクジみたいに、塩っ気でちぢんだりしないよね?
スライム、ナメクジじゃないよね?
…………。
だーれーかー!!
たーすーけーてーーーーーーー!!!
急にガクンッと来た。
ふおっ!?
跳ね上げられるように、一瞬、宙に浮く………見えてしまった。ポッカリと開いた、真っ暗な穴が。
あ、滝だ☆
あーれーーーー……………………。
………………。
そして現在に至る。
あれからどの位経ったのか。
水中でクルクル回っていても、辺りの暗さはよく分かる。
うーん、地下っぽい?
川の流れは相変わらず早い。
どこに行っちゃうの自分。
いい加減、飽きてきたよ!
誰かー!
ヘルプ!
桃じゃないけどスラ太郎拾ってー!
お婆ちゃーん! おじ………。
ざばり。
急に水から引き上げられた。
は? 網?
……捕られたどー?
はえ縄漁業みたいな網の中で、水を滴らせつつボーゼン。
ぶらーんと揺られる自分へと向かって来る、謎の影。
ほんのりと辺りは明るい。ランプみたいなのを、謎の影は持っている………人間?
五人組の戦士達を思い出した。
ちょっぴりドキドキ。ス、スライム退治されない?
ぬっと現れたのは。
二足歩行の。
肌色で。
ほっそい目をした。
豚っ鼻の。
豚さんだった。
豚人。
…………「お」だけ合ってた!
お婆ちゃんお爺ちゃんの「お」だけが!
惜しくねぇ!
むしろハズレて欲しかった!
なんかブヒブヒ言ってるし!
え、オークって、スライム食べるの?
何で網張って引き上げてるの?
魚のつもりがたまたま自分が引っかかっただけ?
んじゃ、キャッチアンドリリース?
また川にドボン?
それは嫌だ。
頼む豚さん!
放すなら陸の上でよろしくお願いします!
ここはスライムを助けると思って!
そのまま担がれました。
え、何故に。
………やっぱ食べるの? スライム?
た、たーすーけーてーーーーー!!!




