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ルー高原・2

戦闘回……という程でもない。



五日くらいが過ぎた。


あれから一度も岩穴の住処に戻っていない。

このまま野生化しちゃうの? 青さん。

……元々野性的だった!


腰巻き棍棒生肉食い。

……ワイルドだぜ!

あ、ごめんなさい。言ってみたかっただけ。


この高原は随分と穏やかな場所だった。

何しろ、狼さんがいない。

山の上だから?

闇狼って攻撃的だったんだなぁ、としみじみ思う。

いやね、兎さんと狐さんてば、逃げ足速いんだよ。青さんみたら逃げる逃げる。

動物って本来そうだよね! 巨人見たら逃げるよね!

あ、モンスターだった。

でもモンスターなら、尚更強い相手からは逃げる……よね?

いやモンスターだから戦闘脳ってコトもあるのか?

分からん。

まあ、狼さんは大体群れてたけど、兎さんと狐さんは単独行動みたいだから、そーゆーのも関係してるかも。

集団になると、気が大きくなるからね!

……自分みたいに。





あまりにも穏やかな場所だったので、一人(?)で散策してみたらば。

一角兎と遭遇しました。


何か、凄いガン見されてる。

あの、鼻息荒くないですか?

いつもと反応違くないデスカ?


……はっ。

青さんいないからか!


そう、自分はスライム。巨人ではない。

巨人を見たら逃げる兎さん。

ではスライムを見たら?


答え---戦闘態勢。


普段は黒い一角兎の目が赤くなっている。

これ本格的にヤバい!

しまった、青さんが見当たらない!

呑気に青い山脈歌いながら離れ過ぎた!

略して青さんとか言ってる場合じゃなかった!

慌てる自分。


ほーんらびっとの こうげき!


すらいむは サッと みをかわした。


やっべーーーーー!!

危なかった!

兎さん、角向けて突進してきたよ!

動けるスライムで良かった! 自分運動神経あった!


一角兎がUターンして戻ってきた。


ほーんらびっとは ようすを うかがっている。


ど、どうする?

どうすれば……戦う?

スライムの攻撃手段って……何があったっけ?

悩んでる間も、相手は待ってくれるはずもなく。


え、何でオシリをこっちに……あ。毒針。


ほーんらびっとは どくばりを とばした!


ギャーーー!


すらいむに だめーじ……あれ、ない?

ポヨンと毒針が跳ね返った。





あ。自分、物理攻撃無効だった。





…………。

は、恥ずかしい!!

焦る必要なかった!

なんだ!

兎なんて敵じゃないよ!

自分、結構強かったよ!

頑丈って意味で。


ほーんらびっとの こうげき!


すらいむは みを まもっている。


ほーんらびっとの こうげき!


すらいむは みを………キリがない!


結局どーすればいいんだ。……戦闘が終わらない。


ほーんらびっとの こうげき!


すらいむは みを まもっている。


ほーんらびっとの こうげ……………。


あっ。


横の茂みから影が飛び出した!

双尾狐だ!

んで、そのまま兎さんをガブリ。


ウワァオ。





バトル終了。

横槍っていうか……まあ、うん、いっか。

自分には兎さん、倒せそうになかったし。

冷静になってみれば、一応、攻撃方法として思い付くモノもあるけど。


鼻と口ふさいで窒息死とか。


体張っての攻撃です。でも自分には無理だ!

普通に怖い。


……殺すのが。





青さん達と一緒にいて、戦闘には慣れたつもりだった。

でも。

それは見るだけの話で。


……自分には、殺すのは無理だ。


自分が草食な理由が、よく分かりました。





ちなみにその後。

上空から飛来した右さん左さんが狐さんを捕獲した。

兎肉に夢中になってたから……。

んで、墜落死。


弱肉強食。

諸行無常。


ちーん。

ご冥福をお祈りします。


草食スライムで良かった!




戦えないスライムでした。

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