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深淵の教科書  作者: SKD
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雪解け

冬だというのにその日、私の過ごす街では雪が降っていなかった。

久々に見える青空に何か良いことがあるかもしれないと、そんなことを思う。

大抵碌なことにはならないわけだが。


さて、私はスラムで教育者をしている。

当然スラムの子供たちに向けての教育なわけだが、授業料など基本的には望めるわけがない。

それが潤沢に支払えるのならばそもそもスラムになどいないからだ。

しかし、教育がなければ這い上がることも不可能である。

要するに、金がないから教育を受けれず、教育がないから金がないという悪循環にはまっているわけだ。

その循環を断ち切るために私はここで子供たちに最低限の教養と、生きるための力を教えている。

が、私自身も生きていくためには食事をする必要もあるし、教育のための教材もまた無料というわけにもいかない。

つまり、バイトをしなければ即座に干からびるのである。


「ふむ。」


腕を組んで立つのは冒険者ギルドの掲示板の前。

冒険者といっても荒事有りの何でも屋集団といったところだろう。

この町には騎士団もあるし、周辺もだいぶ開拓されているのでいまさら冒険という事もない。

したがって掲示されている内容も薬草の収集や野犬の討伐のように騎士団が動くほどではないがフィールドワークが必要なものが主である。

…いや、引越しの手伝いとかも張られてはいるんだが、報酬が安いんだよな。

その日は天気もよかったせいか比較的簡単な依頼は午前中にはけてしまい、私が掲示板の前に立った時には報酬と依頼内容が割りにあっていないか、難易度が高いものしか残っていなかった。

難易度が高いものはもちろん報酬も高いので私のように食い詰めている者には非常にありがたい。


「おっ、旦那。やっちゃうやっちゃう?」


依頼内容と自分の余裕を対照していると背後から軽い調子で声がかけられる、振り返ればそこに立っていたのは冒険者ギルドの職員で、顔なじみの男・ギーグであった。


「お前さんか。おいちゃんにお勧めでもあるのかい?」

「もっちろんよ。旦那を待ってたといっても過言じゃないね。」

「非常に嫌な予感しかしないのだが。」

「その感覚いいね、大事にしなよ。」


ギーグは顎をしゃくり奥の応接室を示した。

やはりこんな青空の日は碌なことがないのだろう。




はじめまして。

そしてはじめましてではない方も初めまして。

色々と記憶を頼りにキャラクターを焼き直して書いていく予定でございますのでどうぞよろしくお願いいたします。

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