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幕話 そして始祖は予言する~勇者編プロローグ~

高神家のご先祖、勇者様は一体、何故、魔王を倒し勇者になり、妻の条件を作らせたのか!?

そこには…ある悲劇が…(笑)


神代の昔のお話をしよう。


この国は魔によって闇と恐怖に支配されていた。


それを救ったのは、ある一人の赤髪の男だった。


彼が魔を打ち払い、この国に光をもたらした。


そして彼は自分の血筋を3つに分けてこの地を治めるように伝えた。


これが御三家の始まりである。


これがこの国に伝わる国の始まりの話である。


そして始祖は言い残した。


魔が再び、この地を覆うとき、我もまた生まれるだろうと…。


実は愛妻家だった始祖、先ゆく自分に泣いてすがる妻を安心させようと再び巡り合えるからと言ったことがまぜか、曲解されてこの様な予言に…。


そう、彼は言動・行動が超人の方向に勘違いされる悲劇の男だった。


そもそもは、彼が自分の妻と子を守るために命がけで、山の主だった野生の熊に打ち勝ったことが発端だった。そう、始祖様は猟師だった…。


その熊は体長4m程もあり、普通の2倍はある大きさだった。


当時の人々にとってはまるで、化け物のような存在だった熊、それを倒した始祖様。


熊に怯えた人々にとっては神だった。


その後も、盗賊団を壊滅させた(噂に怯えて勝手に更正した)やら、海の化け物(寿命で死んだクジラ)を浜に打ち上げたなど…言葉の遅い彼が否定する前に、勝手に伝説が作られた。


妻や子供にすら勘違いされ崇められる彼…。


彼が、いくら心で熊しか倒してねーよとツッコミを入れていても、誰も気づかなかった…。


不憫な始祖様はそうして崇められ国の王の様な存在になった。


もちろん、仕事は始祖様の心を勝手に代弁した優秀な側近がやり、彼はうなづくだけだった…。


真相を知る者は誰もいなかった。


そう、後の勇者でさえも…。


この予言によって一つの悲劇が起き、勇者は勇者となったのだった。



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