part5
シズミは倒れた女店員を見て恐怖と不安が一気に込み上げてきた
(はやく、はやく奥のドアを使って異界に行かなければ)
シズミは急に真っ暗になったので視界がまだ慣れてなかったので壁や物を使って手探りで奥のドアを目指した
そしたら、シズミは大きな物に当たった
それは人だった
「誰だ!?そこに居るのは?」
そしたら、その人はシズミの前に来てこう言った
「大変すみません、先ほど当店に雷が直撃し店員やお客様が気絶されていて私もパニックで」
シズミは驚いた
(私が寝ている時に雷が落ちのかしら)
「あの~お名前は~」
「私は魔法塾のシズミです。」
そう言うと店長は自分の自己紹介をした
「申し遅れました。私、この服屋のブラックストリート店を担当している。フローです」
フローはお辞儀をした
シズミは思い出した
「私、異界に行かなければ早くドアを開けて貰いますか?」
そういうとフローは思い出したかのように手を叩いた
「あそうそう、塾長に頼まれていました」
そう言って、フローは急いで店の奥にカギを取り入った
その間、シズミはサトルのことが心配で心配でたまらなかった
(サトル君、助けに行くから)
そう思っているうちにフローがカギを持って来た
「このカギが異界につながるドアのカギです」
シズミが受け取ろうとしている瞬間フローは渡さなかった
「はやくちょうだい!」
フローは異界の恐怖を話し出した
「異界はとても危険です。化け物や魔獣などがたくさんいるのです。本当はあなたの為なら渡したくないのです。」
シズミは覚悟の目をして言った
「私は、サトル君が助かればそれでいい。私が死んでも新任の先生に任せればいいんだから」
「そうですか・・・・分かりました。」
そう言ってカギをシズミに渡した後、異界の注意事項を言った
「異界は、人間が行くと24時間過ぎると異界の空気が体を蝕み死に至るのです」
「でも、水晶玉で見たとき人間は居たわよ」
シズミはフローに疑問を投げつけた
「はい、あれはサトル様の一番の願望が「マッドウッド」が変身した姿です。」
「じゃあ、あれは「マッドウッド」という魔物の仕業だったのね」
シズミはそう言うと、自分の腕時計を見た
「分かったわ。今、ちょうど0時45分だから。明日の深夜の0時45分に現実世界に帰って来ればいいのね」
シズミがそう言うと電気が回復した。視界も良くなった
フローは異界のドアまで案内した
「じゃあ、行ってくるわね。もし、時間までに帰ってこなかった塾長に伝えて」
「何でしょうか?」
シズミはさみしそうに言った
「今までお世話になりましたっとお伝えください」
「はい、承知しました。」
フローが了承すると
シズミは異界のドアのノブにカギを差し込んでガッチャっと音がなると、ドアを開き最後にフローにこう言った
「じゃあ、行ってきます」
「行ってらしゃいませ。ご無事でのことを祈ります」
そう言ってシズミは走って異界に飛び込んだ
異界に入ると、黒い霧がかかって何も見えなかった
霧が濃くても時間が制限されているのでとにかく走り続けた
走り続けていると、霧が晴れてきた
霧が晴れた先には「魔法塾」の大きな看板が立っていた
「ここは、もしかして魔法塾・・・・」
シズミはこれには心当たりがある
(マッドウッドの仕業に違いない)
シズミは大きな声で呼んだ
「さぁ出てきなさいよ居るのは分かっているのよ姿を現しなさいよ」
魔法塾のドアから誰か出てきた
「さぁ、おいでなさったね」
その時、ここに居るはずがない人物が居た
そこに居たのは塾長だった
「あんた!マッドウッドでしょう」
シズミは塾長じゃないことは分かっていても幼少の時から魔法を教えてもらっていたから自分の親のよううに可愛がってもらっていた
「ほら、シズミこっちおいで。いい魔法術の本が見つかったんだよ今から実験を手伝ってくれぬか」
シズミは過去を振り切ってこう言った
「今、塾長はサトル君を助けるための準備をしているはずなのに、なぜあなたがここにいるのですか?」
塾長は冷や汗をかいた
「なにを言っているのかね・・・準備?あっそうだったね忘れていたさあさあ、手伝ってくぬかな?」
シズミは下を向いたまま言った
「いえ、結構です人のことを第一に考えてくれる人がサトル君のことを忘れるわけがありませんだから、あなたをここで私の怒りをふれたことで後悔しますよ」
塾長は大笑いした
「ふっふっふ、はっははっはっはっははっは」
「人ごときが私を倒せるっと思っているのか」
シズミは笑みを浮かべた
「その言葉、そっくり返します。あなたは3分後に死にます」
偽塾長は激怒した
「なんだとーーーーーーいいぜ!本当の姿を見してやる」
そう言うと偽塾長からどんどん煙が出てきていて、影から大きな紫色の木の一本に足が生えていて人が恐怖した顔の姿になった
「さあ、お前の血を吸わせろーーーー」
マッドウッドの枝が伸び、シズミを襲った
シズミは持っていたナイフをマッドウッドの右足のところに刺さった
「なんだこのナイフ、ちっとも痛くねぇっぞ!しょせん、人間の攻撃なんて俺たちにおよばねぇよ」
シズミは馬鹿にするように言った
「さあ、どうかしらねぇ?あなたが思っているほど人間は馬鹿じゃないわ」
そう言うと、マッドウッドが倒れた
「俺に・・・・・何を・・・した」
シズミは倒れたマッドウッドに近づいて言った
「毒を使ったの。その毒をナイフに塗った。それも象も数分で倒れる強力な毒を使ったの。私、これでも魔法塾の薬草学を担当しているのよ」
マッドウッド笑った
「人間を侮った結末が・・・これか・・・・」
マッドウッドは青い血を吐いて、魔法塾の幻が消えて、それを見たシズミは質問した
「一つ聞いてもいいかしら?ヤバイの城はどこかしら」
マッドウッドは答えた
「噂じゃここから2時間・・・南東に向かって・・・黒い霧が・・・・」
そう言うと、マッドウッドの体の色が紫から灰色に変わり灰になり風に飛んだていた」
シズミは飛んだ灰に
「あの人、もしかして・・・・・」
シズミはポケットからコンパスを取り出した
「えっーーーーと南東は、こっちの方向でいいのよね」
シズミはまた歩き出した