その親玉!登校する!
その日の午前7時
ピピピピピpカチ・・・
「んん?もう朝か・・・」
その部屋で寝ていた少年は芥川九朗、悪の組織の親玉悪王である。
見た目は、混じりけのない黒髪に真っ黒な瞳、ニキビやシミ一つない綺麗な肌、顔のパーツの配置も完璧な美少年である。ちなみに本人にその自覚はない。
九朗は制服に着替え終わった瞬間部屋の扉が叩かれた。
コンコン・・・
「ご主人様、起きてますか?」
「ああ、百合さんちょうど着替え終わりました」
「・・・では、一階にに下りてきてくださいね?」
九朗はカバンを持つと部屋の鍵を閉め、一階へと下りていくと
一階の台所には、九朗と同じ学校の制服に身を着た少女がご飯を作っていた。
彼女の名前は官部百合九朗が通っている王道学園の2年生、九朗の近所に住んでいる幼馴染である。
「ご主人様、顔を洗っている間にご飯の準備ができます」
「はい、ありがとうございます」
九朗は顔を洗って用意されたご飯を食べ、歯を磨くと時間は7時40分
家から学校は歩いて10分ほど、百合が洗い物をしてる間にテーブルを片付け家を出た。
九朗は登校途中にとあるマンションのベランダで洗濯物を干している主婦を見かけると声をかけた。