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竜人族の国

「え?ドラゴン?どういう意味だそれ?」


 ゼウスの言っている意味が分からず、レイジは困惑する。


「言葉の意味よ。より正確に言うのであれば今の君は……人間であり、女神であり……そして竜人族であり、ドラゴンだよ」

「ちょっと待って。設定が多すぎて頭がおかしくなりそう。というかなんでドラゴンになっての俺?」

「多分だけど君の中に眠っていたドラゴンの力が目覚めちゃったみたいなの」

「おい待てって。なんだよその主人公みたいな展開!え?なに?なんなのマジで。光闇レイジって本当に何者なの!?」

「なにか心当たりはないの?」

「心当たりって言われても……あ」


 レイジは夢のことを思い出す。


「そういえば鎖に縛られたドラゴンを夢で見たな。そのドラゴンは自分を俺の力だと言っていた」

「他には?」

「『私が完全に目覚めた時……あなたは望まぬ運命をたどるでしょう』って言っていた」

「完全に目覚めた時……望まぬ運命をたどる」


 ゼウスは顎に手を当てて思考する。


「……まさか。いや……でもそんなこと」

「なにか分かったのか?」

「……レイジ。今の君は―――」


 ゼウスが話そうとした時、空から何かが高速でやってきた。

 その何かはレイジとゼウスの間に落下。

 大きな砂埃が舞い上がり、なにも見えなくなった。


「ゲホゲホ!なんだいったい!」


 突然のことに驚いていた時、レイジの首の後ろを何者かが手刀で殴った。

 衝撃を受けたレイジは気を失う。


「レイジ!」


 ゼウスは腕を振るい、砂埃を吹き飛ばした。

 だがその時にはレイジの姿は消えていた。


「レイジ……レイジィィィィィィィィィィィィィィ!」




「んん……ここは」


 気が付くとレイジは、豪華なベットの上で横になっていた。

 慌ててレイジは起き上がる。


「マジでここはどこなんだ?」


 レイジは周りを見渡す。

 視界に映ったのは広く…そして豪華な部屋。

 まるで王族が住んでいそうな部屋だった。 


「なんでこの部屋に」


 ベットの上から降りたレイジは窓を開けて、外の景色を見る。


「綺麗……」


 レイジの視界に映ったのは、西洋風の街だった。

 とても綺麗で思わず見惚れてしまうほど美しかった。


「ここは……明らかに日本じゃないな」


 呆然としながら街を見ていた時、豪華な木製の扉からコンコンとノックの音が響く。


「失礼します」


 扉が開くと、メイド服を着た少女が部屋に入ってきた。

 その少女は頭から二本の角、背中から翼、そして腰から鱗に覆われた尻尾を生やしていた


「竜人族?」


 亜人の中で最も戦闘力が高く、ドラゴンの血を持つ種族―――竜人族。

 そんな竜人族が今、レイジの目の前にいた。


「はい。メイドのローラ・カティーと申します」

「メイド?いや……そんなことよりここはどこなんです?」

「ログレス王国のキャメロット城です」

「ログレスって……竜人族の国!?」

「はい」


 まさか知らない間に竜人族の王国の城にいるとは思わなかったレイジは、驚愕する。


「レイジ様。王がお呼びです」

「王って……まさか」

「はい」


「アーサー・ペンドラゴン様です」

 読んでくれてありがとうございます。

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