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圧倒的強者

ルナ「なんか異世界の超☆美少女に転生して人気者になる夢見た」

ソフィ「……何言ってるのよ?」

宣言通りに、まずシオンだけが駆け出し、泳ぎ回るサンドシャークの近くに行く。そして、剣を砂に突き刺し叫ぶ。


「よし、こっちに来い!俺はここにいるぞ!」


さすがにその言葉の意味は理解出来て居ないだろうけど、その音に反応し、動き回る背びれは一旦止まり、そしてシオンの方に真っ直ぐに向かってきた。

シオンはすぐには動かず、ギリギリまでそれを引き付け、横に飛ぶ。その瞬間、砂の中から巨大な黒いサメが飛び出し、大きい口を空中で閉じた。もしあと少し遅れてたら、あの中に………


「メルリア!頼んだ!」


「おけー!」


次はメルリアの番だ。飛び上がってきたサンドシャークのお腹の辺りに向かって、大きい氷塊をいくつも飛ばす。こんなに暑い砂漠なのに、まったく溶けずにそれはお腹に突き刺さる。


「おお……すごい………」


「これもおまけー!」


メルリアはさらに、上空に小さな雷雲をつくり、落雷を当てる。いつ見てもとんでもない………。


「ソフィ!」


メルリアが叫ぶと、ソフィさんが剣を構えて飛び出す。


「任せて!シオン君も!」


「おう、行くぞ!」


そしてシオンが口の近く、ソフィさんが腹部にいき、同時にサンドシャークを切り付ける。切りつけられた箇所からは(ここR15にしてないと引っかかりそうなんでご想像にお任せします、だいたい予想通りです)。



「よし……こんなもんだな。」


「あっさりね。」


「なんだ、弱いじゃん!」


楽勝そうに立つ3人のすぐ横には、緑色の血を砂漠に流して……でもその血はすぐに乾いてる………サンドシャークが倒れている。近くに行ってみると、まだ()()でちょっと直視したくない感じ。


「すごいね………」


「お前もこれくらいできたら良かったな?」


「ぐぬぬ………」


 シオンは剣をふいて、鞘にしまった。そして今度はソフィさんが言う。


「ねえ、ルナちゃんってどうしてシオン君達と別行動になっちゃったの?なにか理由があるのかしら……。」


ソフィさんも剣を拭いている。


「あ、それはきかないでほしいかな………」


「んー、まあ色々だよね?」


「……別に隠すこともないだろ。単純にこいつが………使えないだけだ。」


それを聞いたソフィさんは、少しムッとして言う。


「使えないって……そんなこと言っちゃダメよ。勇者だからとかじゃなくて、人として………」


「……なら教えておくよ。こいつがどんなやつだったか………。」


なんかシオン、ソフィさんに対して微妙にどういう態度を取ればいいか迷ってる気がする。口調が安定しない。ってそんなことより、結局話しちゃうんだ!?最初の頃はわたしは悪くないって思うようにしてたけど、さすがにもうそう思い込むのも苦しいから出来れば言わないで欲しいのになぁ……。


「ねー、とりあえず暑いから洞窟の中入ろ!」


それは一理ある。メルリアの提案にみんな賛成して、洞窟に入ってから…………わたしの話をすることにした。


―――――――――――――――――


洞窟のなかで適当な岩に座り、話を一通りされてしまった。


「……ってわけだ。」


「そう…………」


「そんな目で見ないで………」


「悪いけど……さすがにこれはルナちゃん側の問題かしら………もう少し頑張れれば、また変わっていたかもしれないけど………。」


「ルナ、素質だけはあったと思うけどね。」


苦しい空間。


「でも、いまのルナちゃんは頑張ってると思うわよ。私が油断してた時は、自分で戦おうとしてくれたし、そのあとも助けてくれたし………。ただ、世界を救う勇者に釣り合う力があるかって言われると………」


「うん、もうわかった………。それより、おくいこ、奥。早く人とかものとか見つけないと!とくにさらわれた人達!1秒でも早く見つけてあげないとだよ!」


「それもそうだな。前からそうだけど、言うことだけは正しいよな。」


「それを1人でも行動に移せる力があったらよかったね!」


2人とも立ち上がってそれぞれ言う。


「………すっごい棘がある。」


メルリアってこんな感じだったっけ?


「そうね、まずは人を探しましょう。洞窟の中だから、ある程度奥まで行ってから叫べばきっと向こうにも聞こえるはずだわ。さ、いきましょ。」


ソフィさんを戦闘に、シオン、わたし、メルリアの順番で細い道を進む。盗賊団が嘘とかついてなければいいけど………


前回分、普通に間違えて申し訳ないです。

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