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赤き不浄

作者: 黒宮杳騏

愛を知らぬ身体は

育つ存在(こころ)を持たず

似ても似つかぬ異形を産む


嗚呼

愛など知りたくもない


痛みに悶えて想うのは

無情の傀儡(くぐつ)


歓びを知らぬまま

赤き不浄に侵され

月と共に孕む


産み落とすは

蛭子の如き異形


蠢く闇に悪夢を(たた)

声にならない声を上げる背


嗚呼

凄惨な染みが広がる


一片(ひとひら)の慈悲も無く

散り急ぐ徒花


朽ちた色を踏み

(うつつ)の春を(あざむ)


穢れた足跡は拭えても

染み付いた色は落ちない


果ての無い此の道に

終焉を(こいねが)


(あがな)えぬ軌跡と

消しきれぬ絶望の香りを纏って

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