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寄生虫転生〜僕は神様ではありません〜  作者: 脳クチュ大好き
寄生虫との邂逅
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ポチの大躍進

ポチは強くなった


というのも原因は勿論俺なのだが、ポチも想像以上の適応力を見せてくれるのだ。俺がまず寄生後に行った事は、鼠ばかり食うポチの矯正だが、それの他にも身体の強化に大幅に回してある。というのも、ポチの身体は足の根元が細く、支える腰骨もガタが来ていた。

どうやら年老いて、群れの長争いに敗れたのがはぐれになった理由のようだ。これは補修強化のしがいがあるな!

と思ったが先立つカロリーが少なすぎる。ということで、鼠の他にも、狸のようなもの、狐のようなものを捕らせ、身体を少しづつ補強していった。

で、ここからが俺の暴走。


最近、俺は気づいたのだ。

餌が多いと血が旨いと。

もっと!もっと!美味しくなってくれ!そういった純粋な欲から俺はどうすれば美味しくできるのか考えた。そして行き着いた。


(ポチが強くなればいいんじゃないか?)


というか俺が全力でサポートに回れば良いではないかと。寄生先との共同作業・・・

(これだ!!!!)

善は急げと早速能力強化に取り掛かる。まず鼠の尻尾を増やす容量で狼の背中から緑色の触手を生やす

太さ5cm長さ3mの物を・・・10本程。

さらに横腹にも隠して2本づつ。そして糸の応用で玉に干渉し衝撃波を出せるようにし、身体全体を補強する為の極細の触手で覆い、パワードスーツというか外骨格のような物を作り上げていく。急にやると、ポチが大変だから徐々に付けて行き、扱いになれるように調教は密に行う。

この外装は硬度もあるが、なにより1本1本動かせるので、もし軽い武器であれば絡め取り相手の行動を阻害することができる。

また、それとは別に糸単体を周囲に放つことでセンサーの役割を与え、それにより景色が波打つようにぶれる。見た目オーラのような感じである。


まあ、初級はこの程度であろう。


重量こそあるが、糸のソフトタッチからの歩行なので、足音もしない。












見た目完璧に化物になっちゃったけど。







この形態のポチは強い、どのくらいかと言われれば、それこそ熊に単体で勝てるレベルである。あと何かファンタジーっぽくゴブリンとかもいたが、姿をチラと見ただけで即座に逃げ去っていった。

オークっぽいのもいたが、その日の血は格別美味く感じたものだ。


一番面白いのが、他の狼に遭遇した時だ、どうやら馴染みの群れらしく、ポチの脳が妙に活性化していた。向こうの狼も匂いは知っていたのだろう意気揚々と追い出した老いぼれの哀れな姿を見ようと足取り軽く木陰から現れたはいいが、視覚に入った瞬間にフリーズした。そりゃ追い出した老いぼれが、サイボーグで見た目エイリアンになってれば固まるだろう。


「へへっおいじじい!なにもどって・・・・え?」

みたいな感じの表情の変化が狼にもあるんだと、勉強になった。

群れの統率乱してごめんね。


ポチはもう群れに興味を無くしたみたいだったが。

俺と一緒に美食の道を歩いてくれるのだろうか。


挿絵(By みてみん)

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