ポチの亡骸
とまあ、色々と子供がはしゃぎまわって数刻。太陽が真上に昇る前にその施設の制圧は完了した。
圧倒的というか、その集団が不憫に思える程の結果だが、まあ向こうもこちらに手を出して来たので、返り討ちにあっても文句はないだろう。
出払っていた頭らしい奴が帰ってきたが、もはやこの施設は俺の巣であり、憐れ何をするでも無くそいつらも子供達の餌食となった。
さて、今回の発端だが、どうやら村人を狙ったのは全くの偶然らしい。見目麗しく、且つ後腐れの無い者達を狙って来た彼らは、たまたま姉さん方を目にして、これだ!とばかりに犯行に及んだらしい。
そんな街中でどうどうと人攫いをして大丈夫なのかととうたところ、この組織の裏についているのはここの領主であるらしく、多少の問題はもみ消してしまうのだそうだ。
宿にしても裏とつながっているらしく、もうなんというか変に磐石な体制なのが感心するやら呆れるやらだ。
そしてこの領主と組織どうやらポチの亡骸にたいそう御執心らしい。表と裏を使い、今隠し持っているであろうギルドの周囲を固めている最中であるとか。
まあ、早い内に危険な芽は摘んでおくのが無難だし、どうせならそれらを有効活用してしまおう。
と思い立ったが吉日という事で、その夜のうちにはネズミを使用して領主への寄生は完了させておいた。
もはやポチの奪還をするのに障害は一つのみだ。隠してあるだろう場所も目星はついている。村人を使うのは足が着く可能性もあるので、ここからは俺の仕事になる。
さあ、それじゃあ人形劇の始まりと行こうか。




