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半端者
※飛ばしてOKな話
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神など信じては居なかった。
日本という国の一般家庭に生まれ、少し貧乏な位で他の国や本当に不自由な国と比べれば、まあ恵まれている環境で育ってきた。
只、そんな日常の中でふと気づいてしまった。いや、本来なら考える必要の無い事を考えてしまった。
自分の生物の中での立ち位置、その無意味さに。
俺は元来からの怠け者で、おおよそ自発的な努力という物をしてこなかった。機会は常にあったにも関わらず、目先の欲に釣られ、それが後にどんな罪をもたらすかも考えず。
俺は浅慮であった。底の浅い人間であった。それでいて自尊心が高かったが故に俺は俺に絶望した。
何も考えたくなくなった。
無機物に憧れた。
手軽な薬品の致死量を調べ服用した。
そして失敗した。失敗した失敗した。俺はそこでもやはり中途半端だった。




