襲撃者の独白
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ヤバイ
何がヤバイってただの村人を襲う予定だったのに、その村人の護衛がヤバイ
そもそも遠距離の矢を2本避けたりするのを目の当たりしたワケだが、俺の目が正しければあれは人間の動きじゃない。
一応足止めが俺を含めて五人いたのだが、他の奴も同じ思いだったんだろう。
全員がとんでもない貧乏くじを引いた顔でお互いをみやったのは、道端に落ちてた何かの糞を踏んだのに今気づいてたまたま目があったって事がなければ、間違い無い。
決定打になったのは、奴がこの人数差があるにも関わらず一歩踏み出した事だ。
(ああ、これ逃げないと死ぬやつだ)
直感で理解した。
誰だって道連れにされて自分だけ殺されるのは嫌だ。
思ったが早いか即座に離脱したのだが、数瞬逃げ遅れた二名は、足に投げナイフで貫かれ倒れこんだ。
そもそも傭兵から反撃を受ける事は予想外だった。いくら不評が広まり仕事が減るという事実があるとはいえ、依頼主が拐われたら既に手遅れであり、命あっての物種とあって諦めるのが普通だ。
反抗して来た時の算段も無かったので、奥の手のアイツを使ったのだが・・・どういう訳か追加の矢が飛んでこない。
次々発生する不測の事態に動揺してしまい、判断を誤ったと後悔する。全員が一斉に掛かった方が、仲間を減らさずに済んだのかもしれない。
いやいやいや、この考えは駄目だ!奴からは得体のしれない何かを感じた!。
やられたのはそいつの自己責任であり、俺に責は無い筈だ。
狂気に染まった人間は何をするか分からない。逃げるならば逃げるで徹底的にやらなければ!。




