もうひとつの弱点
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グルグルと世界が回る。
心臓は激しく脈打ち、その鼓動が全身に広がるように身体を震わせていく。胃が内容物を拒否するように裏返るほどにのたうつ。
(これ以上何もないってのに何を吐き出せってんだ)
くそったれな気分だった。
電車が走る音が聞こえる。
全身が熱い。動悸が収まらない。
吐き気が絶え間なく襲って来てこれで3日目の眠れない晩だ。
「○○さん、入りますよ~」
ぞろぞろと狭い病室に3人程の人間が入ってくる。入ってくるなり、その三人はなにやら話し合いを始める。
「やはり心音が安定しませんねえ。」
「予定通り少し強めの薬を使いますか。」
「そうですね。では点滴に混ぜる分とこれで」
点滴の管で枝別れする部分に注射器のような物を取り付け、時間を図りつつゆっくりとそれが入れられていく。
管を通して、体に冷たい物が流れてくる感覚がはっきりと感じられるような気がした。
熱をもった体にその冷たさは心地よく、射ち終わった後には妙な寂しさが残る。
「これで少しは楽になるはずです。もし吐く際は、仰向けで吐かないように、必ず体勢を横にして吐いてくださいね。」
短い注意と仕事を終え席を立った三人組は、静かに部屋から出ていくと再びの静寂が部屋に満ちる。
意識はまだはっきりしている。聞こえるのは遠くに聞こえる救急車の音だ。
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とあるハンターが去ってから数日後。いや、あれには参った、例のごとくセンサーで彼の体を確認してたところ、何か感電した時のような痺れが全身を襲ってきたのだ。
どうやら彼の持っていた木の板のような物が原因だったらしい。
彼が割れたそれを取り出すのを見て、そこで意識が途絶えてしまった。
おかげで懐かしい夢をみてしまった。
まさか火の他に弱点があるとは・・・。あれは木の板に効果があるのかな?それとも素材そのもの?はたまた両方が揃って効果が発生するとか?。まあ悩んでも答えがでないのは分かり切っているので、機会がきたら良く検証してみよう。
意識の転写も許されないとは、非常に恐ろしい弱点が判明してしまったものだ。




