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MONOLIFE  作者: 茶トラぬこ
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物になった者

黒歴史候補ですゆえ温かい目で読んでください

18歳、高校3年の夏。漫画やアニメで見るには友人と遊び、恋人と楽しい時間を過ごすのが普通のようだが、現実にはそうはいかない場合が大半を占める。優れた才能もイケてる顔の凹凸も持っていない俺は世の常識に従い、受験勉強に励んでいた。

志望している大学はあるが、そこに行って何がしたいかと問われると、言葉が詰まる。そこを卒業してやりたい仕事も無い。いったい何のために生きているのか。勉強に疲れ、憂鬱な気分に浸っていると、ついそんなことを考えてしまう。そんな時はいつも散歩に出かけるようにしている。そして今日もその時が訪れた。

いつも通る道をいつもの歩幅でいつものように歩いていた。いつもの最後の角を曲がろうとした時、いつもとは違うことが起きた。人とぶつかったのだ。条件反射のように「すみません!」と頭を下げ、心の中で美少女でありますようにと願いながら顔を上げた。大凶。絵に描いたようなチンピラさん。内心ひやひやしながら顔色を窺うと、それはもう見事な白だった。一瞬戸惑ったが異常なことに気づき「大丈夫ですか?」と訊いたら、倒れてしまった。俺が。瞬間、胸元に激痛が走る。力の入らない体で頭を起こし、胸元を見てみるとそれはそれは立派な包丁が刺さっていた。チンピラさんは居なくなっていた。通り魔か何かだったんだろうな...。

あぁ、死んだな。悪行に走ることなく、真面目に生きてきたはずなのにこんな形で人生を終えるのか。神は不平等だな。「そうだな」ああいうチンピラが死ぬべきだろうよ。「たしかにな」(...大丈夫か俺の頭。さっきから口にも出してないのに返事が返ってくるんだが。)まぁ、次の人生に期待する...か。今までの人生が脳裏に浮かんだ。走馬灯ってやつか...。


...どうせなら女子の椅子とか女風呂の壁画とかになりてえええ!!!!

「分かった」


まじかよ。これで安心して..死ね...る....。 意識が遠のく。


目が覚めると俺は俺のベッドになっていた。間違いではない。ベッドだ。セーブポイントかよ...。


俺は物になれるようになっていた。

おもしろいのか?この設定。

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