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くりあとくてん

現実。

自分の部屋。

朝。

今日は・・・休日か。


やる事は・・・朝一の作業。

ソシャゲのログインリレー。

もうかなり記憶も薄れているのだけど。


立ち上がり、机の上のスマホを手に取る。

懐かしい。


ふぁさ


不意に、後ろから抱きつかれる。

女性?

ゲームクリア特典・・・


でも・・・懐かしい?


振り返ると・・・なるほど、確かに好みどストライクの女性だ。

黒髪、長髪、長身。

歳は似たような感じだ。

スラリとした、理知的な女性。

出るところは出ている。

優しい・・・懐かしい笑み。


「・・・レイン?」


何故?

理由はともかく、嬉しさは抑えられない。


「はい。ご主人様のパートナーのレインです・・・ナビゲートはまだ難しいし、フェアリーでもなくなってしまいましたが」


すっと残念そうに視線を落とす。


「レイン・・・嬉しいけど・・・どうして?」


尋ねる。

レインは胸を張ると、


「頑張りました」


ドヤ顔で言う。

うん、頑張ったんだろうなあ。


「ご主人様、もう心を読んだりも出来ないので、口に出して下さいね?」


レインが困った様な顔で言う。

レインは、つと視線を逸らし、


「特典で女性をつけるように誘導、実在の女性ではなく新たに造る様に誘導工作、システム各所に細工して作成される女性が私と同じになるようにし、魂製造工程に介入してバグを埋め込み、身体や魂の外殻を脱ぎ捨てて世界の壁を超えられるようにして・・・」


「・・・頑張ったらしいね」


「システムを乗っ取られたのは私の工作じゃ無いですよ?状況は最大限に利用させて頂きましたが。アレが無ければもっと時間が必要でした」


レインは別の方向に視線を逸らすと、


「みんなには悪いと思いましたが・・・一人分実行するので精一杯でした・・・別に独占したかったので黙っていた訳では無いのです」


レインをそっと抱き寄せ、


「分かってるよ、レインだけでも来てくれて良かった・・・いや、レインに来て欲しかったんだ」


レインはぽそっと、


「・・・少しだけ、独占したい気持ちも有りました」


「そんな所もレインらしいね」


レインの頭を撫でる。

また異世界行くことが有れば、もめるかも知れない。

まあその時は、俺が謝ろう。


レインが、前から背中に手を回し、上目遣いに見上げながら言う。


「ご主人様・・・私に、この世界のチュートリアルをして頂けますか?」


日常生活の過ごし方、周辺の地理、覚える事は多いだろう。

大変だろうが・・・すぐに慣れるとは思う。

でも、その前に。


「その前に、ソシャゲのログインリレーだけ終わらせて良いかな?連続ログイン途切れたら報酬が激減するゲームや、無料100連出来るゲームがあってさ」


レインは微笑み、告げる。


「勿論構わないですが、今後、☆3しか出ないようにしちゃいますよ?」


「・・・それは困る。先に案内するよ」


スマホをポケットに入れる。

ログインリレーは、寝る前にでもする事にしよう。

この話は此処で完結です。

お付き合い下さり有り難うございました。

また別作品でもお付き合い頂けると幸いです。

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