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ダメ魔術師の優しい魔法  作者: 辻流太
26/47

準備

 時刻は午後七時を回った所だった。

 あれから葉月は七海に草加の居場所を調べてもらった。居場所を見つけるのにはそれ程時間はかからなかったが、葉月がリリーに頼んだ書類が遅くなったのだ。

「これでも急ぎで頑張ったんだぜ」

「えぇ、ありがとうございます」

 重要な書類なので、リリーでも揃えるのは難しかったようだ。

「これで、準備出来たわけね。言っておくけど、ウチは何も出来ないわよ」

「されても困りますわ。お嬢様」

 七海の横に立つおっとり系のメイドさんが苦笑いしながら答える。

「ちなみに、ボクも何も出来ないぜ。協会が手を出したら怒られるどころじゃすまないからね」

 リリーが親指を立ててウィンクする。

「大丈夫だ。ここからは俺がやらないと意味がないから」

「これ以上、悪くなる事なんてないんだから任せるわよ」

 七海が葉月の肩を叩く。

「いや~、それにしても楽しみだよ。ツッキーがここまでやる気になってくれたなんて、ボクは嬉しいぜ」

「それだと、普段の俺がやる気ないみたいですが?」

「やる気と言うか、向上心?」

 首を傾げるリリー

「うるせぇ」

「皆様、そろそろ出発いたしますわ。車にお乗りくださいませ」

 四人が乗り込んだ車が、目的地に向かってゆっくりと走り出す。

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