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花香るは勿忘草か鈴蘭か  作者: 華子
プロローグ
1/51

女王



記憶の中に残る朧げな父は言った。




「慈しみ、愛しなさい。優しさがお前の助けになるから」




優しく、高潔だった母は言った。




「誇りを持ちなさい。それがあなたの癒しとなるから」




大好きだった、兄は言った。




「優しさはね、時として最大の武器になるんだよ。そして、許しも」




そんな言葉を私に遺して大切な家族はそれぞれ命を散らしていった。

抗えたはずなのに。

慈しみ、愛、誇り、優しさ、許し。

そんな綺麗事の為に、命を散らしていった。

遺された者の事など、考えずに。




「私は、力を信じる…」




光を浴びて輝きを放つ私を私ためる証、王の印。

血で血を流し、私が得た地位ー王位。

王位を示す指輪を見て私はひっそりと呟いた。




守るべきもののため、この決意は変わらない。




ーーたとえ、民衆から畏れられたとしても。







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