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異世界大戦記 777(ゴッド)  作者: Lukenono
プロローグ
9/11

007 格上の殺り方

皆さんお久しぶりです。約1カ月掛けて完成させたって感じですかね?それにしても中々ブックマーク増えねえわ。本当に書いている意味あんのかなって思い悩むこの頃です。

ロスト「チクショウ!結局また追いかけっこしてんのか?俺は?!!」


後ろからは、トカゲの群れが『ドドドッドドッド』という音を立てながら猛スピードで追って来ていた。数にして他のトカゲ達よりも一回りデカイ鱗付きの大トカゲを筆頭に30匹はいるだろう。


ロスト(取り敢えず、殺る相手が変わっただけだ。多少、格上になったぐらいでどうって事ねえ)


そんな考え事をしていたせいか走るスピードが遅くなってしまい、トカゲの群れの1匹がロストの前に躍り出た。


ロスト「邪魔だ!!退け!!!」


ロストはそう言いながら背中に背負っている刀、血雨を抜き前にいるトカゲを真っ二つに切り裂いた。


ロスト(この手応えとさっきの鑑定から見て普通に戦ってこの群れを倒せねえ事もねえ。だが、それはあのデカイのがいなかったらの話だ。レベルが違い過ぎるッ!)


ロストが鑑定して得た情報がこちら。


名称 レザール Lv5

HP 410 攻 490 防 470 スタミナ 510

水強、火普、風弱、土普、雷弱、光普、闇普

特徴

縄張り意識が非常に強く浸入した者にはしつこく追いかけ、普段は群れを成して行動し戦闘時は数に任せて攻撃してくる事が多い。ちなみに食用としても広く親しまれている。


名称 ポーンリザール 魔物化最終進化系

Lv15

HP??? 攻??? 防1250 スタミナ1700

スキル????

特徴

?????????


どっちがどっちかなんて一目瞭然だろうが、一応言っておく。レザールが普通に群れを成している方でポーンリザールが意味の分からん?がいっぱいある方だ。


正直、ロストがこのステータスを見た時は一瞬このまま森の外までダッシュして逃げようか?と思った程だが、すぐにそんな考えを打ち消した。


知っての通り元々ロストは、ライオット盗賊団を皆殺しにした上で大幅なレベル上げを出来るだろうと見込んでいた。それが蓋を開けてみるとどうした事だろう。盗賊達は酔っ払っているわ、そのせいで追いかけてくるペースが遅くなるわ、途中でトカゲに襲われて全滅するわでもう散々である。


ロスト(最後に何?トカゲに追いかけられてはやられっぱなし??上等じゃねえかッッ!!!!コンチクショウ!!ここは100倍返しのお礼をタップリとしないといけないな。)


っという事でロストは後ろにいるトカゲ達を駆除する事に決めた訳だが、相手は30匹以上もいて、その内の1匹はレベルが突出いてスキルやらよく分からん魔物化最終進化系形態なんて物が付いていて真正面から戦ったら勝ち目はないだろう。


そう真正面から戦ったらの話だ。それなら側面から絡め手を使い罠に掛けたり、ずる賢い方法でやればいいだけの話だ。


ロスト「ウォーター、ウォーター、ウォーター、ウォーター」


そう呟く様に言うとロストの周りに次々と拳1個分の水の球が数十個現れトカゲ(レザール)の群れのど真ん中に全て移動させ『ッパチン』瞬間、水の球は一斉に四方八方に360°に弾け飛んだ。


飛び散った水は鋭い弾丸と化し人一人に対して致命傷を十分与える物となった。

この魔法は読んで字の如く複数の水の球を作り、一人に集中攻撃も出来れば、今の様に多数の敵に対して範囲攻撃も可能だ。だが、実際は普通に水の球を集中攻撃するより後者の方の威力があるのは此処だけの話だ。


強力な範囲攻撃ウォーターを放ったロストだったが、残念ながらトカゲ(レザール)共は致命傷どころか何事も無かった様にピンピンしてた。逃げ始めてからもう20回以上もやっているのにだ。・・・・当たり前だ。何せトカゲ(レザール)のステータスには、くっきりと〈水強〉とあるのだからたかだかLv2程度で効くはずがない。


これはロストが鑑定をしたのにも関わらずこの〈水強〉を見落としていた訳では決してない。元から盗賊達に対してやろうとしていた事がレ?レ?レザール?ああ、もうトカゲいいわ。めんどくさい。っでその作戦がうまくトカゲ(レザール)達にも効きそうなのでやっているだけだ。作戦がそれしか思い浮かばないというのもあるが。

だが、難関がない訳では決して無い。ロストの中でアダ名が大トカゲと定着しているポーンリザールをその方法で倒せるかどうかだが、何しろ鑑定をしてみてもレベルが違い過ぎるせいか。大トカゲ(ポーンリザール)が何に強くて、何に弱いのか、全く分からない。だから一か八かでやるしか無い。そんなこんなで逃げながらトカゲ(レザール)達にウォーターを連発しちょくちょく斬り殺していく。


目的地点の


目的地点の広場に着いた頃には、トカゲ達はデカイ奴を合わせて20後半迄減り、全員 頭から爪先までずぶ濡れになっていた。もうロストが立てた作戦には薄々勘付いていると思うが、此処で答え合わせだ。


ロストは走るのを止め出来る限り息を吸い込み、クルリと後ろにいるトカゲ(レザール)達に対して


ロスト「エレキ、エレキ、エレキ、エレキ、エレキ、エレキ、エレキ、エレキ、エレキ、エレキ、エレキ、エレキ、エレキ、エレキ、エレキ、エレキ、エレキ」


ロストは文字通り、だし得る限りの息とMPを全て出し切る勢いで魔法を放ち続けた。


エレキと言う魔法は雷魔法だ。勿論、先程の鑑定の通りトカゲ(レザール)達には効果てき面の筈なのだが、いかんせんロスト自身にしても魔法にしてもレベルが低過ぎる。


普通にやっても当たった箇所が静電気の様にパチっと鳴り、其処だけ多少痺れる程度で終わっただろう。


しかし、今のトカゲ(レザール)達は全身ずぶ濡れで、電気が体全体に非常に通り易くなっている。よって今現在、エレキを連発して受けた。トカゲ(レザール)達は・・・・・・全身麻痺で動かせない状態だ。


そんな無防備な状態であれば、『ザシュッッ』『プシューー』殺すのは簡単だ。ただ動けないトカゲ(レザール)の首をチョンパすればいいだけの話なのだから。


だが、皆さん一つお忘れでは無いだろうか?・・・・・大トカゲ(ポーンリザール)の存在を。


結論から言おう。ちゃっかり他の奴らと同じ様に麻痺ってました。


其れなら、大トカゲ(ポーンリザール)から殺せよ!!と思わない訳でも無いのだが、レベルの違いの性か刀切ろうとしても弾き返されるのだ。と言う事でこの大トカゲ(ポーンリザール)をどう倒すのかは検討中である。


ロスト「まさか、こいつまで麻痺ってくれるとはな。嬉しい誤算って奴か?此処までMPギリギリになるまで魔法を使った甲斐があった。けど、MPを使い過ぎると何かしらのペナルティがあると思っていたが、何にもおこんねえな〜。なんか拍子抜けしたわ〜。」


実際のところはMP使い過ぎのペナルティはあるもののロストには全く効果が無い為、其れが異常だという事にも気づいていない。因みにそのペナルティの内容はMPギリギリや使い過ぎによる急激な低下は体の節々の筋肉に痛みを走らせる事となり、それがMPがレッドゾーンに入った危険信号となる。


MP切れを起こしてしまうと脳から体の各所へと命令を伝える電気信号が機能しなくなり、生きてはいるが、身体が全く動かせない 何も出来ないので、一生衣食住を誰かに世話をして貰わなければならない。


いわゆる現代の医学で言うところの全身麻痺の状態となる。


そうなってしまったら地獄の苦しみどころでは無い。人生の中で最大の屈辱であり、生き恥を晒しながら生きていかなければならい。


故に殆どの者が死んだ方がマシと思い自殺してしまうケースが多い。


成り立ての冒険者や身寄りのない傭兵なら死刑宣告を受けたも同然の事だろう。そして、1日ごとにじわり、じわりと弱って死んでいくのだ。


だが、人間から機械仕掛けのサイボーグと化した無意味な物だ。ロストの筋肉の代わりに機械が役割を果たし、普通の人間のゼータの状態にならずとも拳一つで鉄が砕ける程の威力を持つ。筋肉=機械になっているせいか。お陰で筋肉痛も起こらない。


また、サイボーグになったお陰で全ての感覚、反射神経を司る器官がより鋭敏になっており、危険察知の高さからか。常に歴戦の戦士の様に周りを警戒出来る事が可能になった。


神経が機械化された事により、MP切れによる全身麻痺の心配もない訳だ。


先程も言った通り、自分の身体の中がどんな風になっているのか。MP切れを気にせず魔法が撃てる事がどれ程チートなのかロスト自身全く気付いて居なかったのだが。


話を戻そう。トカゲ(レザール)だけでなく、大トカゲ(ポーンリザール)迄、身動き出来ない状態にする事に成功したロストは、僅か1分にも満たない間にトカゲ(レザール)達を十数匹迄減らしていった。何せ、動けないトカゲ(レザール)に近づいてただ首を切り落とす簡単な作業だ。そんな絶好のチャンスを見逃すはずが無い。ここぞとばかり首を狩っていった。


しかし、そんな一方的な蹂躙は麻痺効果が切れてしまえば当然の如く終わりを告げる。


大トカゲ(ポーンリザール)「グォオオオオオオン!!」


突然、鳴り響いた大トカゲ(ポーンリザール)による怒りの雄叫びによって大地は揺れ、木々は騒めき、森の中にいた動物達は一斉に森の外へと逃げていった。


もちろん、大トカゲ(ポーンリザール)の真ん前にいたロストはまともにその雄叫びの影響を受けており半ば気絶状態に陥り敵の真ん前で膝を屈していた。


たった一回の雄叫びでここまでに追い詰められるのだからたまったもんでは無い。


ロスト「・・・・・・・ったく、なんだよクソがッ!!たかが多少デカくなったトカゲの癖に生意気な事しやがって・・・・・クソ!まだクラクラする・・・・・・何はともあれ、取り敢えず立ち上がらないと話に・・・・・グハッッッ!!」


ロストは無防備な状態から何とか脱し、攻勢に転じようと立ち上がって見たもの未だに目眩がし、足がフラつき・・・・・結果。


ロスト「クソがッッッッ!!!!まだ立っているだけの相手に攻撃しやがって!!!俺はサンドバッグじゃねんだぞ!この野郎!!!!・・・・それにしても痛えなァ・・・・・・何はともあれ、取り敢えず立ち上がらないと話に・・・・・グハッッッ!!」


ロストは無防備な状態から何とか脱し、攻勢に転じようと立ち上がって見たもの未だに目眩がし、足がフラつき・・・・・結果。


ロスト「クソがッッッッ!!!!まだ立っているだけでやっとの相手に攻撃しやがって!!!俺はサンドバッグじゃねんだぞ!この野郎!!!!・・・・それにしても痛えなァこりゃ骨の二、三本や内臓やらやられてんな。ちょっと動くのしんどいなぁ」


当たり前だ。むしろよくそんな怪我で済んだと言うべきか?何せ大トカゲ(ポーンリザール)の尻尾を振り回す攻撃が無防備に立った状態でまともに喰らい巨木に打ち付けられてしまったのだから。


危惧すべきなのはもう一つある。盗賊と戦っている?最中、視界の右下に黄緑と青のバーが現れた。最初はなんなのかわかっていなかったが、トカゲ達と戦っている時に分かった。これはHPとMPバーだ。今現在のHPとMPの状況を知らせてくれるものだが、それが、今やHPは真っ赤に染まり、MPはスッカラカンだ。トカゲ(レザール)達も麻痺状態から治っている。最早ロストに勝ち目は無い。


しかも・・・・追い討ちをかける等に、打ち付けられた衝撃の所為か。巨木がロストの方へと倒れてきている。しかし、ロストは先程の攻撃によりまともに動けない。


「はァ。ホント疲れんな〜〜。てかっ、鼻息荒くして興奮してんじゃねえよ。発情期か? え?? 」


巨木が迫る間際ロストは呪文の様な、詩の様な言葉を静かに呟き。


『ッッッッッッッドスン』


巨木は戦いの終焉を知らせる音を出した。大トカゲ(ポーンリザール)はもうここには用は無いとでも言うかの様に元来た道を戻ろうと回れ右をし、生き残ったトカゲ(レザール)と共に住処に戻ろうとした時、トカゲ(レザール)の群れの一匹がいきなり全身から血を吹き出して倒れ伏した。それもトカゲ(レザール)1匹だけではない。トカゲ(レザール)・・・・いや、大トカゲも合わせた全員に同じ症状が出ていた。中にはもう既に絶命している奴もいた。


大トカゲ(ポーンリザール)「・・・・・!!?????」


もちろん、タダの魔物である大トカゲ(ポーンリザール)には分かる訳が無い。それに、今更それを考えた所でもう既に遅い。何故なら大トカゲ(ポーンリザール)が認識出来ない速度で首が切られていたからだ。


空中に舞い上がっていた大トカゲ(ポーンリザール)の首は静かに地面に落ちていき、大トカゲ(ポーンリザール)の意識も遠退いていった。こうして、トカゲ(レザール)の群れは余りにも呆気なく、何が起きたかわからないまま全滅した。


ロスト「はぁ・・・・・・やっぱ思った通りだったわ。やっぱ、オートモードの状態で戦うと自分が何をどうやったのか?さっぱり思い出せねえ。それになんか機械が勝手にやるから勝った気がしない・・・・つまらん。」


実はロストは木に潰される間際キーワードを小さな声で言いゼータを装着し、何とか避けていたのだ。だが、このゼータを扱うにも欠点があった。


初めてゼータを装着した当初、試しに装着したまま走ったら、勢いが止まらず大木に激突しそれでも止まらず大木を大破し続け、結果5個も大破した所でやっと止まった。そこで気付くべきだったのだが、それでも興味のある事にはとことんやらないと気が済まないタチなので止められない。


刀での試し斬りは刀を軽く振っただけで風圧によるものなのか。魔法によるものなんかは分からないが斬撃が飛び次々と刀を振った方向の大木が倒れていった。斬った数、計7本。


最後にちょっとジャンプしてみた所、一瞬にして周りが真っ暗になりその中にキラキラとした物が広がった空間に出ていた。下を見ると地球によく似た惑星が青々と拡がっていた。幸いそのまま宇宙旅行する事もなく日帰りで僅か10分ぐらいで帰って来ることに成功した。今度からは気軽にジャンプしない様気をつけよう。


この事から分かる通りに結論から言うと今、現在のロストにはゼータの持つ力が余りにもデカすぎて扱いきれないのだ。ではどうやってあの大トカゲ(ポーンリザール)を倒したか?それは勿論ゼータが持つ機能に身を任せたのだ。つまりだゼータをオートモードにしロストは半分寝た状態となった。このCPUに任せっきりの状態で何とか乗り切ったのである。


ロスト「ったく!いくら力や速さがあってもそれを扱う技術がなきゃ宝の持ち腐れだろうが!!!オートシステムがなきゃとっくのとうに御陀仏だったぞ。」


そんな事をぼやきながらロストは今日の晩飯の準備の為にせっせと食料確保に励む。何者からの視線を常に感じながら・・・・・。

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