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異世界大戦記 777(ゴッド)  作者: Lukenono
プロローグ
7/11

005 調査と戦闘の始まり

皆さん、お久しぶりです。皆さんって言うほど読者の方がいるのか疑問ですが。

もう3週間ぐらいたちましたっけ、真に時間がかかって申し訳ない。とは言ってもこれから投稿を早めるとうはできませんが。

こんな駄作を読んでくれる人が一人でも多くなることを願います。

あと読んだ方ぜひとも感想お願いします。辛口でも構いません。

今 現在、ロスト以下略の三人組は、岩陰からコッソリとライオット盗賊団のアジトであろう洞窟にやっと着きじっくりと観察してた。

メシは先程殺した盗賊三人組が持っていた干し肉で済ませた。その他にも使えそうな物としてナイフ十数本に短剣や剣の類念のため幾つかは自衛の為、足手纏いの二人に持たせてあり。


アイルー(ネク)「で・・・どうする気ニャ?」


ロスト「どうするって何を?」


アイルー(ネク)「何を?・・・・じゃないニャ!!さっきから地面を殴ったり、じっとしてたり、もうかれこれ一時間は経っているニャ!このままいけば日が暮れちゃうニャ!!」


そう、今は時間で言うと16時30分~17時っといった具合だろう。普通の平野であれば、そんなに暗くないのだが、ここは森の中、木が陰になって日のあたる所が少なく、今では森の中は薄暗くなっていた。まるで、怪物が口を開けその中にある闇がこっちへおいでとさそいこむように闇の中に吸い込まれそうになる。そのせいか、猫耳少女ミケが震えてた。


話をもどそう。確かに1時間同じ所でじっとしていたら誰だって眠くなったり、イラついたり、不安になったりするもんだろう。(少なくとも作者はその中の一人だ。)ましてや、自分たちがここでどうなるのか決する場。つまり、自分たちの明暗が分かれる場とすれば、仕方のないことだろう。彼らにとっては1分が1時間に感じ、まだかまだかと手をもんで待っているのだ。それに彼をせかす理由はたにもあるのだが、今は明記しないでおこう。


ロスト(確かにアイルーもどきの言う通りかもしれない。もうそろそろ頃合いだ。それにこいつらにも協力して貰う上で作戦の説明も必要だ。)


ロスト「良いか?一応お前らを安心させる為に俺が入手した仲間の情報を伝える。耳かっぽじって良く聞けよ!」


一呼吸置いて二人を見た。二人共、真剣な表情で聞いている。内心藁にもすがる思いなのだろう。


ロスト「お前らの仲間と思われる人数だが、牢屋の中に15人、奥の部屋ベッドらしき所に5人おもちゃとして遊ばれていると思う。意味分かるな。俺から教えられる事は以上だ。」


この情報によって取り敢えずロストの中では盗賊達をタダでは死なせない事に決めた。


アイルー(ネク)「ニャンで、そんな事分かるのニャ?」


ミケ「???」


アイルー(ネク)の方は疑わしげにこちらを見て、ミケの方は不思議そうにしている。確かにそう思うのは仕方ない事だろう。何しろアイルー(ネク)の言う通りロストは端から見て奇妙行動を取っては、ただ洞窟の方をじっと見ていただけなのだから。


しかも、ロストが知り得た情報はこれだけでは無かった。


ロスト「教える訳ねえだろ。馬鹿共。人の秘密そうホイホイ教える訳ねえだろが!!別に信じなくても、ただし俺に聞く以外に仲間のの安否を確認する方法ねえけどな!!」


二人は静かに項垂れるしか無かった。何故ならロスト以外に頼れる奴は居ないのだ。


そして、驚くべき事に彼は様々な敵の情報を既に入手していた。


ロスト(とりあえず、情報の確認をしよう。洞窟の右にある馬小屋の外に2名。中には2名と馬が15頭。洞窟の外に見張りが2名、すぐ横に警鐘らしき物を目視で確認。俺が想像してた盗賊となんか違うな。盗賊って言うのは使い古しの装備をして貧乏と思ってたんだが、意外と装備といい、馬といいかなり良い物持ってんじゃん。あの分だと金も有りそうだ。嬉しい誤算だ。たぶん、傭兵って言われても違和感なかったんじゃないか?まあ、あの中には略奪した物も入っているだろうし、どっかの誰かさんの援助を受けているらしいし、別段不思議でもなんでもない。洞窟の中には一番大きな広間に三十人いる。宴会でもしてどんちゃん騒ぎしてんだろ。他にさっき言った寝床らしき所に五人、貯蔵庫らしき所も何個かある。以上で情報の確認終了だ。)


何故、洞窟にも入っていないロストが盗賊達の人数や部屋の広さ、その部屋に何があるかなど、ここまで正確に自信たっぷりに言えるものだろうか?洞窟の外にしたってそうだ。例え、双眼鏡を持っていたとしても、目に頼っている以上、死角ができる訳で死角がある以上、最低何人とか大体何人ぐらいると言うのが、分かる程度でしかない。馬小屋の中なんか尚更だ。


そう、ただ目で見ただけでは正確な人数までは分からない筈なのだ。例えそれが外でも中でも関係ない。だが、ロストには正確な人数もそいつらが今、何処に居るのかも手をとる様に分かる。普通の人間には出来ない芸当だ。


だが、前述の通りロストは普通でもなければ人間ですらない。そう、サイボーグだ。もちろん、ロストにはサイボーグとして様々な機能が取り付けられている。その数ある機能の一部を使い、盗賊達と捉えられているアイルー(ネク)とミケの仲間の位置を割り出したに過ぎない。


今回、ロストが使った物を三つある。


一つ目は『アイズム』ロストの片方の目、右目に取り付けられている機能であり、遠くにあってよく見えないもの、敵に見つからない様に様子を探る時に使う。要するに双眼鏡だ。これがあればどんな遠くからでも町や城の偵察が可能になる。ただし、この『アイズム』目そのものがレンズになっていて機械化した右目でしか見る事は出来ない。


二つ目は『音波』拳を打ち付け其処から全方位に発せられる。音の波によって人もしくは、動物の存在をその形状まで知る事が出来る。要するに全方位型超音波レーダーだ。その距離、半径2㎞。100mの20倍と言えばわかりやすいだろう。この事から、ロストが行っていた。地面に拳を打ち付けるという行為も無意味なものでは無かったと言える。


三つ目は『マーカー』だ。『音波』や『アイズム』があったとしても、常時『音波』を発動していない限り、音波を発動した瞬間何処に居るのかという事しか要するにこの能力だけでは、敵の大体の位置しか分からないという事だ。ここで登場するのが、三つ目の能力『マーカー』だ。


これは短く言えば敵に対して印をつける能力だ。一度見つけた敵に対して、1から順に番号を付けていき、システムがそれを認識してロストの目から敵の頭の上に番号が見える様にする。これにより、例え人混みの中でも特定の人物の追跡が可能だ。


敵には何にもしていない。ただ、ロストの中で番号を付けてだけの話。


『マーカー』を付けられる人数は三百人まで、効果範囲は5㎞までだ。マーカー解除と言うか。ロストから5㎞以上離れるか、はたまたロストを殺すかの三つだ。以上がロストが使った能力の説明だ。そろそろ物語を進めよう。


ロスト「で、お前らとお前らの仲間達を助けつつ、盗賊達を殺す作戦だが・・・・・」


ロストはこれからする事を考えて内心ワクワク、ドキドキしながら作戦の説明をした。


盗賊side


盗賊1「くそっ!!なんで俺らだけ見張り役なんだ!俺も浴びる程酒が飲みてえ!!」


そう言いながらイラただしげに地面を蹴った。


盗賊2「落ち着けよゲノ。俺たちがあいつら捕まえんの一番遅かったんだから、仕方のねえ事だろ。」


落ち着いた男性が相方を宥めようと声をかける。その顔には全くの不満が無いわけではない。


ゲノ「けどよ〜ジャギ。元はと言えば女共とガキ共が逃げたのはマヌケでノロマで一番下っ端の癖に見張りで眠りこけてた。ノロ四兄弟の所為なんだぜ。それに俺たちはビリじゃねえ。ビリなのは、ボノー、ベロン、バブーの三人組だぜ。それを団長の奴待てねえからって次に遅い俺たちを見張りに立たせやがって全くふざけてるぜ。」


ジャギ「まあ、そう言うなよ相棒。あの三人が戻って来たら、見張りがギリギリ出来る程度にボコボコにして一緒に呑み明かそうぜ。ノロ兄弟だって罰として一日中馬の世話をしてるだろ。まっ!今度ばかりはみんなそれで終わらせる気無いらしいがな。」


ジャギ(にしても、あいつら遅いな。あの切れ者のボノーがいるから一番に戻ってくると思ったんだが、まさか大人三人もいて子供二人に返り討ちに遭いました。とかじゃねえよな。)


第一、大人が子供に勝てる道理も無いし、仮に誰かが通りかかっても獣人を助けようなんて奴、今の時期にいるはずも無い。何故なら教会が獣人を助ける事を禁じているからだ。今や教会勢力が世界を牛耳っていると言っても過言ではない。


そんな教会が定めた法に従わなければ、王家から乞食まで誰でもギロチン台へ招待されると言う訳だ。ついこの前に王家の人間が獣人を匿っていたためにギロチン送りにされた。誰でも命は惜しい。だから、教会の言う事を聞くのだ。それこそ、教会の法を破るのは相当なもの好きか自殺志願者ぐらいだろう。


そんな事を考えて自分を安心させようとしても一行に胸の中にある不安はいつまで経っても拭えない。ジャギはそんな考えを切り替える為に首を振り気持ちをリセットした。


??「やあやあ、皆さんお勤めご苦労様です。洞窟の中から聞こえる笑い声を聞く限り皆さん随分と儲かっている様でww」


雑談に夢中になっていたせいか、考え事をしていたせいか、、はたまたスキルによるものか?いつ間にか全身黒服でフードを被った男が近づいてきていた。顔フードを深く被っていて見えない。


ゲノ「なんだてめえ?!入団希望者か?俺は今機嫌が悪いんだ。帰った帰った!それとも剣の錆びにでもなりにきたのか?」


??「いや、おまえらみたいなクズの仲間入りなんてこっちから願い下げ何だけど。」


こんな風に侮辱されて、穏やかにしている人間なんて普通いないだろう。いたらそいつは一発で聖人認定試験合格だ。そんな試験があればだが。


ゲノ「オイ!てめえ!!!言葉には気を付けろよ!誰に喧嘩売ってんのか分かってんのか??!」


??「ああ。すまんすまん、つい口が滑っちまった。俺はただお前らの仲間三人組の配達に来ただけだ。」


二人ともその言葉に首をかしげざる終えなかった。


ジャギ「貴様。いったい何を言っている。」


だから、俺は三人組の首を届けに来ただけなんだよWW」


そう言って黒服の男はどこにしまってあったのか。未だ帰ってきていない仲間の首を取り出した。


??「あっ!ごめ~んWW一つ縦に割れちゃってさWWWけど顔はそこまで崩れてないから誰が誰だか分かるよねWWWW」


確かにパッと見だが一瞬にして分かった。三つの首はガキ達を追ったまま帰って来ないボノー、ベロン、バブーの首だった。そのどれもが何十歳も老けた顔になり死の恐怖で、絶望で染まっている。


ゲノ「てめえ!!どこの誰だか知らねえが、ふざけるのも大概にしろよ。・・・ぶっ殺す!!!!」


ジャギ「まッ待て!」


ゲノはジャギの制止も聞かずに怒りにかられ、剣を取り黒服の前に躍り出た。


??「そんな怒んなよ。このとおり一つは返すからさWW投げて・・・」


黒服の男はゲノの攻撃をいともたやすく避け、ゲノに向かって首を一つ投げた。ゲノはとっさの事で反応しきれず仲間の首を思わず受け止めてしまう。致命的な大きな隙が出来てしまったゲノは首を斬られて・・・・死んだ。


ジャギは先ほどから冷や汗が止まらないでいた。それはゲノが瞬殺からではない。黒服が現れてからずっとだ。ジャギは昔から危険を察知し逃げるに長けていて仲間たちからもその能力のおかげで重宝されていた。そのセンサーがけたたましく警報を鳴らし本能が逃げろと訴えているのだ。そして、その不安が現実のものとなって襲い掛かってきた。


ジャギはこの場から生き残るために必死になって脳みそを最大限以上にフル回転させた。人間だれしも命がけになったら普段持っている以上の力を発揮するものだ。短く言えば火事場の馬鹿力って奴だ。


ジャギ(まず、洞窟の中に逃げて仲間に知らせる。無理だ!!この距離で洞窟の中に逃げても後ろから斬られて終わりだ。次に警鐘を鳴らすか、大きな声を出して仲間が来るのを待つ。論外だ!仲間を待っている間に殺されちまう。森の中に逃げるこれもまた論外だ!!目の前の男の脇を通り抜けて無事でいられるイメージが思い浮かばない。第一抜けたとしてもこの暗い中に森に逃げ込んだら魔物のえさになるのが落ちだ。・・・最後に残った手段は一つ。)


ジャギ「頼む。見逃してくれ!!」


彼は地面に両手、両膝をつけて頭を地面スレスレに下げ土下座をした。要するに彼が最終的に取った行動は命乞いだ。一見、相手に頭をさらし身動きの取れない状態になって悪手と見えるが、黒服の男には攻撃もまだ何もしていないのだから殺されるはずはないと思っていた。実際、懸命な判断といえただろう。黒服の男の目的が別の物だったら・・・そこだけが唯一のミスであり、最大のミスとも言えた。


ジャギ「・・・・・えッ???」


??「聞こえなかったのか?もう一回だけ言うぞ!だめだ!!」


ジャギ「なッ!!ナゼ!!!」


己の思惑とは違う受け答えを受けてジャギはとまどいを隠せなかった。自分は黒服の男には何もしてないのにナゼ殺さなければいけないのだと。


??「なに、理由は簡単なことだ。立った一言で終わるぞ。お前らがムカつくから」


ジャギには意味がわからなかった。言葉の意味がという訳ではない。なぜそんな事で殺さなければならないなら、


ジャギ「・・・・こっちが先に殺してやるーーーーーー!!!!!」


土下座の状態から低い態勢で剣を構えイノシシの様に黒服の男に向かって突っ込んだが、起死回生の攻撃はよけられ結局は腹を斬られ死んでしまった。


ジャギ(嗚呼、最後に仲間と一緒にエール一杯やりたかったな。)


だが、ゲノやジャギの死に方まだいい方だ。これから世にも惨い死に方をする奴が何人も出るのだから。今宵、森に阿鼻叫喚のメロディーが鳴り響く。


      盗賊side DEAD END


ロスト「よし!これで最後だな。」


そういいながら、まだ息のある盗賊に止めを刺す。これで外にいる盗賊たちを全員始末した訳である。


ロスト「しかし、思ったよりけっこう手間取った。もっとこう、近づいて一気にサクッと殺れればいいんだけどな~。さて、戦いののろしを上げよう。」


ロスト警鐘の紐を取り出し思いっきり鳴らした。


『カンカンカンカン』


思った以上に良く鳴り響き、ロストにはうるさかった。そうやって警鐘を鳴らしまくっていると狙い通り盗賊たちがいっせいに怒号をあげながら洞窟から出てきた。仲間の死体とロストを交互に見て、事態を理解したのか。顔を真っ赤に染めながら盗賊の一人が言った。


盗賊A「おい。おにぇえ。これにゃっらのかおみゃえか?ヴッうオロローオロオロヴぉロー。」


盗賊たちは全員呂律が回らないほど酔っていた。


ロスト「エッ??こんなのってアリ(汗)」



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