004 名前ってあると便利だよね
6話目投稿、完了しました。
駄文です。
ネコ「名前聞いてなかったニャ!!」
ただ今、ラケット盗賊団のアジトに向かっている最中、急に二足歩行型ネコ通称『バカネコ』がメンドクサい事言い出した。
バカネコ「だいぶ遅くなったけど自己紹介するニャ!」
ただ、捕まっている奴ら解放したら、それで終わりの関係なのに何のために自己紹介するのか意味わからん。
お互い親睦深めったって意味ねえだろ。
まあ、これを機に自分の名前を考えるのもいいかもしれない。
前にも呼ばれてた0番じゃどう聞いたって変な名前だ、ッかと言ってゼロじゃ単純過ぎて気に入らない。
果たしてどうした物か。
バカネコ「ちなみに僕はネク、こっちはわかんないニャ。」
そうだな。
俺はここまで来るのに失くしたものもあるし、それ以前に自分がどこの誰だか全くわからない。って事で俺の名前は『ロスト』にしよう。案外アーダコーダ悩まずにあっさり決まったもんだ。まあ、早いに越した事はねえか。
そう決めた途端、俺の目前でステータス画面が開いた。
名称 ロスト Lv2
種族 サイボーグ
HP 370 MP 480 スタミナ 650 攻 410
防 410
スキル
技術獲得 限界突破 全魔法属性 技製造
魔法製造 全武具適正 偽造 真眼 変化
精神強化 ポーカーフェイス 殺気
技・魔法
抜刀術Lv1 剣術Lv2 隠密歩法Lv1 暗殺術Lv1
気配遮断Lv1 察知Lv1 ウォーターLv1 アースLv1 ファイアLv1 ウィンドLv1 エレキLv1ダークLv1 ライトLv1
ロスト「・・・・ああ」
なんか感慨深い物がある。というか、いつの間にちゃっかりレベルが上がっているが、盗賊共を殺した事によるものだろう。て言うかこれ強いのか弱いのか良く分からん。ああ・・・盗賊共のステータス鑑定しとけば良かった。
バカネコ「おいニャ!ちゃんと人の話を聞けニャ!!!」
ったく、うるせえな!こっちはたった今、自分の名前考えてた所なんだよ。まっ!!名前がどうあろうとお前のあだ名はバカネコで決まりだからな。
ロスト「ったく、聞いてるよ。えっとネコの方が化け猫で、ネコ耳ロリの方はわかんないって言うのは喋れない字が書けないから、それで名前が教えられないと?」
あっ!!
思わず本当の事言っちゃったよ。
まあ、事実だから仕方ないよね。
テッテレテッテ〜!!
バカネコは化け猫へ進化した(笑)
化け猫「ニャッ!!ニャに言い出すニャ!!(怒)僕には、さっきも言った通り『ネク』って言う名前があるニャ!それを・・・・」
ロスト「うっせ!喚くな。もう決めた事だ。今更ピーチクパーチクギャースカギャースカニャーニャー言ったって過ぎた事だ。気にするな。」
化け猫「過ぎた事と言うより、お前が止めればそれで済むと思うんだけどニャ?!」
事実、このネクと言うネコ?は二足歩行で歩いており、表情や会話から察するに、普通に喋ってるし、泣く事も喜ぶ事も可能だ。
と言うか、此奴に限っての話なのかもしれないが、体全体で感情表現して来るのだ。
どこのモ○ハンのアイルーだと問い質したくなる。
もう、アダ名『アイルー』で良くない?
ロスト「まあ、そこのアイルーのアダ名をどうするのかは取り敢えず宇宙の彼方まで放り投げて、俺がさっき聞いた質問に答えろ。」
途中で、アイルーって何ニャ?・・・それよりか、もうニャいていいよニャ?(泣)と言う声が聞こえた気がしたが無視だ!無視!
アイルー「ッグス(泣)もう、諦めたニャ。勝手にするニャ(泣)・・・・さっきの質問に答えだけどニャ、それもあるけどニャ。この子の記憶が無いのニャ。多分、相当辛い目に遭ってきたのニャ。でなきゃトラウマで記憶が無くなったり、口がきけなくなったりする訳無いニャ。」
ナルホド、共感出来るな。俺も記憶失くしてるし、トラウマと言っていい地獄味わってるしな。
だからと言って、俺が無償で此奴らの衣食住の世話したり、護ってやったり、助けたりすると思ったら大間違いだ。
酷な話かもしれないが、俺自身、今日寝る場所もない状態だ。
かと言ってサバイバルスキルもゼロだし、野宿もままならい。
だが、まだ時間はあるし盗賊団のアジトまでもうすぐらしい。
この際だから少女の方のアダ名も考えるか。
名前は〜そうだな〜『ミケ』でいいや何でもいいから適当に決めてみた。
後悔はしてない。
その事伝えたら、なんか微妙な顔された。
アイルー「お前・・・・ネーミングセンス最低だニャ。」
失礼な事言うネコだ。名前なんてな、それが本人か分かれば如何でも良いんだよ。カッコ良い名前とか可愛い名前とか要らないんだよ。分かるか?
ロスト「因みに俺の名前は『ロスト』なよろしく」
盛大にいい笑顔で言ってやった。いじめるのって楽しい(笑)