001 予言と機能について
こんな駄作を読もうと思ってくれる方ありがとうございます。(読んでいる方がいたらですけど)この2話目にて一人目のヒロイン候補登場です。さてさて、物語はまだまだ序盤です。一体何がどうなるのやら書いている自分にも分かりません!!!それではゆっくりとお楽しみください。
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(・・・・ガバッ)少女は、突然ベッドから飛び起きた。年齢は18、9歳といった所だろう。着衣は乱れ、汗をかいているせいか妙なエロさを醸し出している。
少女「もう、なんなのよこれ!!!」
少女は大声を出さざるおえなかった。何しろここの所毎回同じ夢を見るのだ。まるで何かの御告げの様に。
夢の内容はもう何度も見ているのでハッキリと脳裏に焼き付いている。
そこは戦争の真っ只中、剣と甲冑と魔法がひしめき合っていた。そこら辺は普通にある戦争と変わらない、ただ一つを除いては。
それは異形だった全身に見た事のない黒い甲冑を着て、その甲冑の所々が線を引いて薄い緑色に光っている。
その者は一度黒い剣を振るえば、甲冑を着ているのが馬鹿馬鹿しく思えるぐらい簡単に切り、拳を振るえば地面が人ごと抉れた。
攻撃を受ければその甲冑ミスリルで出来ているのかは傷一つ付いていない、そしてまるで雷鳴が走ったかの様に速く、舞う様に敵を斬った。正しく無敵とはこの様な者の事を言うのだろう。
(コンコン)
女中「姫様。どうかなされましたか?」
姫「いや、なんでも無い。」
女中「そうですか?何かあったらお申し付けください。」
姫「ああ、分かった。」
そう言って彼女は気分転換に窓を開けた。今は朝、寝起きの自分には太陽の光が目に沁みる彼女は国力そこまで大きく無い小国ゼノス王国第一王姫 クリスティナ・ゼノスロット しかし王国の中で一番聡明で知性もあり武にも長けていて各国の主要人物が一眼見て言いよる程の美貌を持ち合わせている王国史上初の次期女王と迄噂されているが、プライベートではダラけまくっていた。
例えば、わざわざ、服に着替えるのが面倒だからと言って真っ裸になってベッドに飛び込んだだとか、自分が女王になったらぐうたら出来ないから女王にならない様に画策する始末等その美貌によって言いよって来た者達もそれを見て言いよるのをやめた。
属に言う仕事など外の事はしっかり出来るのだけれどプライベートが残念過ぎるという残念系女子である。
家臣達はあれさえなければ完璧なのにと囁き合っていた。
彼女は一つ欠伸をした後、先程見た夢について考察し始めた。
クリス(あれは間違いなく黒騎士物語に出てくる黒騎士で間違いないわ。)
実はこの世界ではある予言がされていた。それは今から約200年前このゼノス王国の全盛期当時は世界一の王国として栄えており、衰えを知らなかった。
その中に聖女と呼ばれる存在がいた。聖女は王の側近として控え事あるごとに未来を予知し王国を繁栄まで導いた賢人の一人だ。
その聖女の死の間際こう言ったそうだ。
聖「世界が動乱の時代に入る時、黒き甲冑を着た者が現れる。その者と仲間達には決して敵対するな!!敵対した者は等しく蹂躙され無惨な死を遂げる。逆にその者達の仲間となった者は余生が繁栄となる事は間違いない!
だが、気をつけよ。その者が人か魔族かエルフか獣人族かまたは我々の想像を超えた者なのかその思想も全く分からぬ。だが、名前分かった。その者の名は・・・・・」
最初、王国はこの情報をひた隠しにした。
しかし100年以上も経てば自然と情報が漏れる徐々に情報は世界中に広まり今では童話迄出てる始末だ。
余りにも長すぎてこの話はガセではないのか?という話も出て来ている
クリス「あのバカみたいな強さに黒い甲冑あれは間違いなく予言された者で間違いないわ。それにしてもカッコよかったなあ〜!」
クリスは確信を持って自身にいう。あれが、黒騎士だという証拠は無いけど、何となく確信が持てるのだ。
クリス(もしも、会った時に王国を任せられる人格の持ち主だったら私の夫としてこの王国を任せてもいいかもしれない。最近、父様が倒れたのを機に愚弟当たりが不穏な行動に出てるのもあるし、えーとっ!名前はなんて言ったっけ)
今の言葉を家臣達が聞いたら驚きの余り開いた口が塞がらなかっただろう。
クリス「確か名はゼータ。」
それは聖女の最後の予言として伝えられ今も尚語り継がれている者の名。
クリスside end
同時刻
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??「はあっ・・・昨日は疲れて思わず寝ちまった。本当はベッドで寝たかったところ何だけど、まあ盗賊みたいのに襲われなかっただけでも良しとするか!!」
本当は何が起こるか分からない森の中に迷い込んだ時点で夜も寝ずに警戒をしなくてはならないのだが、昨日は本当に色んな事が合って力が思わず抜けてしまった。仕方ないと言えば仕方ないが不注意きまわりない。今度から気をつけよう。
??「とりあえず今日は寝床の確保と自分の能力の確認だな。あ〜、怠い腹減った。まず、着替えよう。」
そう言って、彼は研究所でずっと着ていた病院の患者が着ている様な服から研究所に何故かあった黒服一式に着替え始めた。勿論何かの罠の可能性もあるため慎重に調べながらだ。
黒い下着上下、黒いズボン、黒いフード付きの上着、黒い手袋、黒い靴下、黒い靴、全身黒の服とは言い得て妙だ。ついでに後に気ずく事だが刀も持ち手から刃まで全て黒だ。続いて刀だ。
「えーと、この形状からすると、刀の鞘の部分に付いている紐を解いてから刀を後ろに回して先っぽに付いている留め具くっつける。抜く時は鞘が真横に開いてくれるから問題無いっと、できた!
ちなみにこれ、腰のベルトにも差せるな。これなら夢の抜刀術も出来る様になるわけだ。」
改めて何か使える知識はないかと頭の中を色々探ってみたら、まず一番に目に入ったのが抜刀術だった。抜刀術は相手が襲い掛かってきたコンマ一秒の差による隙を狙って相手よりも早く迎え撃つ技だ。
何よりこの技のすごいとこは一瞬の早業にある。達人級になれば相手はどうやっていつ切られたかも分からないまま死ぬだろう。ああ、話が逸れた!一旦この話は置いておこう。
ちなみに刀に関してだが、刀の名前は『血雨』知識によればその刀を作った者の名前は不明だがかなりの名刀らしく何度斬っても斬れ味が落ちることはなく折れることもなかった。というかなりの名刀らしい。ただ、その刀を持った者は大量の血を浴びる事になるという伝説があるぐらいだ。
??「いいじゃない。ゾクゾクすんねえ。」
服の方は何気に着てみるとカッコいい。孫にも衣装とはこういう事を言うのだろう。
??「それにしても、明らかに誰かに操られてる感半端ないよな。これ!」
確かに刀の事にしても、彼処に偶然置かれてたで済ませるには無理がある。となると此処に来たのも誰かに導かれたという可能性の方が大きい。
??「まあ、いいか。取り敢えず斬れ味試そう!」
彼は身を低くし剣術で言う下段の構えを取り。
??「スーーハーースーーハーーー」
「シュバッ」
一気に踏み込んで通り抜け様に近くの大木に斬りかかった。
??「斬れたか??」
振り返って見た所斬れてる様子は無かったので一応押して見たら。
「ズゴゴゴゴ!!」
綺麗に水平に斬れていた!樹齢50年は超えているだろう木がだ。
??「へ〜!!!こりゃ俺の剣術が凄えのか刀の方が凄えのかよくわからねえな。しかも刀の方は一切刃こぼれしてない。何度でも使えそうだ。取り敢えず疲れた!座ろう。」
と言って斬った木の根元に座った。綺麗に斬ったお陰か。地面より座り心地がいい。
??「さて次はこの体の性能だな!!えーと、まず首元に二本の指を当てて抑える。」
??「なんか、メ〇ギアみたいだな。ナノマシンでも埋め込まれてんのか俺の体??・・・さてお次は、ガイドをお願いします。」
そう言うと頭の中で声が聞こえて来た。
ガイド「はい。それではガイドを始めます。まず、貴方の今の状況ですが貴方は諸事情により、異世界に転移して頂きました。」
この言葉には流石に驚いた。まさか、次元転移してるとは思いもよらなかった。
??「要するにあれか?俺はマンガやアニメで出て来る様な世界に飛ばされたって事でいいのか?」
とは聞いたものの返事は無い。どうやらこれは、AIの類ではなく一方的に音声を吹き込んだものみたいだ。
ガイド「この世界の住人には科学という概念は余り知られておりません。代わりに魔法というものが存在します。因みに生活及び国に関しては中世のレベルという事でご理解ください。」
??は思わず溜息を吐いた。そりゃあそうだろう。気付けば変な研究所の中に閉じ込められていて外出ようとしたら、変なのに追い回されるわ。終いには異世界に次元転移させられるわ。もう散々である。だが、そんな心情を無視し説明は続く。
ガイド「それでは、貴方の力についての説明に入りたいと思います。まず、ステータスオープンと言ってください。」
本当はこう言われるままにやるのは癪だが、やらなければ進みそうにないので渋々ながら言った。
「・・・・はあ、仕方ない。ステータスオープン。」
そう言うと予想どうりというかなんというか。目の前にゲームで出てくるような、ステータス画面が出てきた。というか、なんで俺はゲームや刀の事を知ってるんだろう?記憶喪失のはずなのに、まるで知識はあるのに思い出に関するものだけがぽっかり抜けた感じで
自分でも不思議な感覚だ。
次のものがロストのステータスになる。
ロスト Lv1
技・魔法
抜刀術Lv1 剣術Lv1 隠密歩法Lv1 暗殺術Lv1
気配遮断Lv1 察知Lv1
ウォーターLv1 アースLv1 ファイアLv1 ウィンドLv1 エレキLv1 ダークLv1 ライトLv1
スキル
技術取得 限界突破 全魔法属性適正 技製造
魔法製造 全武具適正 偽造 真目 変化 精神強化 ポーカーフェイス 殺気
装備 武器 名刀・血雨 魔力流動100% 自動修復 ??専用武器
効果 斬った分だけHPとMPを回復する。
防具 カラスの黒服 魔力防御 身体能力上昇 気温調節 自動修復
効果 物理 魔法に対して30%軽減
この2つ装備は進化可能とする。
これには、俺自身びっくりした。スキルやら装備やらツッコミ所が多々ある。特に何?この血雨の能力!!このままの意味ならチート以外の何物でもないよ。
この刀の能力が他の誰かに知れたら、刀目当てに命を狙われる事は間違いない。まあ、その分強い武器を手に入れたから仕方のない事なだが。
ガイド「続いて次のステップに入ります。その前にステータス画面を消す為に ステータスオフ と言ってください。」
そんな心情も知らずにガイドの話は続く。まあ、このままステータス画面があったままだと邪魔だし、サッサと次のステップに入らせてもらおう。
??「・・・・ステータスオフ」
すると、テレビの電源をきったかの様にッパチン!とステータス画面は音をたてて消えた。
ガイド「ステータスステータスオフの完了、確認しました。それでは、次に セットオン と言ってください。
今度は何をするのか全く分からない。だが、何が起こるか分からないが、取り敢えず己の身を守る技術を学ぶ為に言われるがままにやるしかない。
??「・・・・セットオン」
言った瞬間、突然目の前が真っ暗になった。それも一瞬の事ですぐに元の景色に戻った。
ただ、視界の中に見慣れない物が幾つかあった。例えば、視界の右下に変なパラメーターがあったりだとか、左上に変なマークがあったりだとか、そして一番変なのが、自分の肌触りから何か鎧の様な物を装着している気がするのだが、にしても何かオカシイ。まるで自分そのものが鎧になった様な気がする。
しかも、ただの鎧ではない。明らかに中世の
鎧ではなく、ハイテク技術の塊であり漆黒の鎧。というかアーマーだった。
そこまで現状確認した後、ようやくガイドの説明が始まった。だが、説明が長いので要点だけ掻い摘んで説明しよう。
1 このアーマーモードは貴方自身が鎧となって戦います。よって、鎧を傷つけられる事は貴方自身の命に関わる可能性があります。お気をつけください。
2 この鎧はちょっとやそっとの攻撃で壊れる事はありません。
3 このアーマーモードによって貴方の身体能力は通常の5倍に跳ね上がります。
4 このアーマーモードは魔石を身体に取り込む事で強化する事が可能です。
5 このアーマーモードの武器は刀のみです。
6 アーマーモードになる時のパスワードは自由に変更可能です。
7 アーマーモード解除のパスワードは自由に設定可能です。
8 この鎧の名前は ZX01 通称『ゼータ』です。
要点をまとめるとこの様になった。
ガイド「・・・・以上を持ってガイドを終了致します。それでは、存分にこの世界をお楽しみください。」
それ以上はウンともスンとも言わなくなってしまった。
本当はこの世界に何故連れて来たのが誰か?何が目的なのか?俺は何故こんな身体になってしまったのか?聞きたい事は山ほどある。だが、AIでも無い、今は物言わぬ音声機に問い詰めた所で何も意味はない。
にしても、武器が刀のみってどういう事?せっかくのサイボーグなんだから銃とかミサイルとかあってもいいだろ!!それを刀だけとか無いだろ!
そう思いながら、取り敢えず、アーマーモードの二つのパスワードを設定しアーマーモードを解除した。うん!どうやら解除したら服を着てないという事は無いみたいだ。
さて、これからどうしよう。まず、衣食住の確保だ。着るものは今着てる物で特に問題なさそうだ。
だが、問題は食と住だ。いくらサイボーグといえども腹は空くらしく腹がさっきから鳴りっぱなしだ。
次に住の方だが、流石に年中無休で周囲を警戒する訳にもいかず休める安全な場所が欲しい。
後はここがどういう世界なのかも確認か。もしかしたら、人が1人もいない世界なんて可能性もあるからな。まあ、そこら辺うろつてれば多少なりとも分かんだろ。
そんな事を考えてる折、何の因果か丁度近くから人の喋り声が聞こえた。
如何でしたか?最初と比べてかなり改造しました。それでは次回はプロローグ2をやろうと思います。果たして、??は何故記憶が無いのか?そして、??は何故サイボーグになったのか?それでは次回までsee you next time!!!