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転生後は落下する  作者: 狭間の住人
第一章 森の中
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商人 フロイト・エルヴァイン

今日はついているのか、ついていないのか分からない。

商品が安く手に入ったから見えを張って積み荷を多めにしたのは間違いだった。

もちろんつ積み荷が多い分ちゃんとした護衛も6人連れていた。

最初こそは順調だった。

出てくる魔物を倒し余裕を持った事が間違いだった。

川辺につき休憩していた。

普段なら魔物が出てくる場所で休憩なんてしなかったのだが、魔物が弱いという事で警戒心が薄くなっていたのが原因だろう。

休憩していた我々の前に・・が現れたのだ。

ベアーファンゴ

ここの森の主でレベル28という強力な魔物だった。

護衛の人達は背中を向けていた為、ベアーファンゴが近寄って来るのに気が付かなかったのだろう、最初に頑丈そうな鎧を装備したタルタハンドが一撃で殴り飛ばされた。

装備していた鎧は至る所がへこみ直線上にあった木々をへし折りながら10M程飛んだだろうか大木にぶつかり気絶した。

他の護衛も仲間が殴り飛ばされた事に驚きながらも戦闘配置についていた。

しかしベアーファンゴのスキルは『とっしん』とてもではないが全身フルアーマーの仲間が気絶した状態で壁を作っても無駄な抵抗だった。

斬りかかった剣士は文字通り歯が立たず魔術で援護しようと使用した魔術は分厚い皮膚や固い筋肉で防がれ残っていた護衛の人達も倒された。

私はその場を離れて逃げ出した。

一介の商人が勝てるはず無いとわかったからだ。

川を走って渡りベアーファンゴから逃げ続けたがベアーファンゴは恐ろしい速さで追ってきたのだ。

私は叫んだ。


「助けてくれ〜〜!!!!」


助けを求めればこの森にいる他の冒険者に助けて貰えるかもしれないと思ったからだ。

するとどこからか



「うるっせぇな!!」



と声が聞こえたのだ。


「誰かいるのか!?助けてくれ!!」


正直な所助けて貰えるなと思わなかった奈落の底に垂れた蜘蛛の糸を離したくなかった。

しかし、来てくれたのだ。


12歳くらいの可憐な少女が


「さっきの声は君…か…」


私は悟ったもう私は死んだのだと


(あぁ…天使が迎えに来たのか…)


こんな森に少女が1人でいるはずが無いと判断したからだ。


しかし少女は見た目に相応しくない言葉づかいだった。


「さっき助けてって言うのはアンタか?仲間は?1人か?」


(まさか…天使じゃないのか!?こんな森に迷って入ってしまったのか!?)


「駄目だ!!速く逃げなさい!!君の様な可愛い女の子が勝てる筈が無い!!」


忠告した。

いや、してしまった。

後悔したが遅かった女の子と言った瞬間腹部に激しい痛みが襲ったのだ。

蹴られた私。

蹴った少女。

何が何だか分からない!!

蹴った少女を見ると私が来た方向を見ると詠唱を始めた。

最後に少女だけは守りたかった。

しかし、私の忠告は良い意味で無駄になった。

少女の放った魔術がベアーファンゴの眉間に突き刺さり動かなくなったのだ。

何を口にしたかは分からなかったが少女の殺気が膨れ上がり私は何が起きたのか分からず気絶した。

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