越えた壁
今回は甘ったるい展開になります。
何が起きた?
いや、言い訳は止めよう。
少しだが覚えている。
何が起きて何をしたのか。
最初は体に違和感を感じた。
背中と尾骶骨辺りに魔力が集まるのを感じおかしいと思った時にはもう遅かった。
背中に黒い羽が生え尾骶骨から悪魔の様な尻尾が生えたのだ。
違和感を感じた時に【邪闘鎧】を解除していたため、ゴブリン達がこぞって襲いかかって来たが意思に従うように尻尾が動き襲いかかって来るゴブリン達の眉間を貫き放り捨ててはまた、貫き放り捨てるを繰り返しやがて無闇に襲いかかって来るゴブリン達が居なくなると体に魔力を循環させた所で意識が途切れた。
気が付くと暗く底の見えない大穴の上に立っていた。
目の前には黒い卵があり今にも生まれそうな程、魔力を放出していた。
何故か生まれそうという事に気が付いたのかは分からないが明らかに危ない物だと判断すると素手で卵を壊し始めた。
卵の中からは苦しそうに呻く声が聞こえたがそれでも容赦無く叩き壊そうと殴る威力を強めると呻き声が途切れ今まで壊れまいと踏ん張っていた様に感じた卵がアッサリと砕けた。
そこまでは覚えている。
しかし、そこで意識が途切れ気が付くと足元に大量のゴブリン達の死体が転がっていた。
背中に生えていた羽や尾骶骨から生えていた尻尾は無くなっていた。
「あれ?
何してたんだ?」
「ブィル"〜!!!!」
背後から情けない声が聞こえ振り向くとニアが泣いていた。
「どうしたんだニア?」
心配して声を掛けると直ぐにハッとなりジロジロ見るとやがて顔に笑顔を浮かべて抱きついてきとぅおわ!!!!
「うぷっ…こら、ニア!!
離れろ!!ちょっ、近い!!」
顔がニアの谷間に埋まり慌てて離れるように言い聞かせるが、変わらず「うわんうわん!!」と泣いて離れようとはしなかった。
最後は諦め抱きしめて背中をポンポンと軽く叩くと安心したのかより抱きついて来る。
「よがっだよ〜いづものぶぃる"だ〜!!」
「あぁ…もうほら、よしよし」
撫でると途轍も無くニアが愛おしくなって涙でグシャグシャになった顔を見て一笑いすると静かにニアの桜色の唇を塞いだ。
「ん"!!!?
ふ、んん…ふぁ…」
最初は驚いた顔をしていたニアだがやがて受け入れ始め、今度はニアから貪る様にキスを求めて来た。
ゴブリン達が転がるムードも糞も無い状況だったがそれでも幸せな気持ちになり暫くキスを続け終いには舌も入れて互いに気持ちを伝えあっていた。
ニアの好きと言う気持ちと俺の好きと言う気持ちは互いに伝わりこの日、俺とニアは従者と従魔、人と魔物の壁を越えて恋人になった。
どうでした?
種族の壁を越えた恋愛は?
「余計な事すんなよ……」
顔真っ赤www
傍から見たらただの百合展開だよな!!
「糞が……」
あり?
迎撃無し?
珍しい…
「当然だろ…状況を考えろ……」
あ、なーる!!
じゃあ2人でお幸せに……
明後日には現実に引き戻すからそれまでイチャついてると良いよ!!
「サンキューな……」
RPな事はするなよ?
この話じゃ書けねぇからな!!
「死ね!!」




