邪神魔破
洞窟の中に入りハウゼン家に行く前に武具店で買った投擲用の短剣十本セットから2つを外し両手に構えをとる。
ニアは極力俺の後ろに立って魔術で援護して欲しいと伝えると心配そうな顔をされたが頭を軽く撫でると素直に従った。
(さてと、最初は何が出てきてくれるのかな?)
そう思いながら洞窟の奥に進んでいく。
洞窟を暫く歩いて何体かの魔獣にあった。
暴鬼族
暴豚族
スカルソルジャー
スライム
が多かったが以外にニアはスライムを殺す事に抵抗は覚えなかった。
寧ろ喜々として魔術を放っていた。
怖っ!!
そして今、目の前には大量の暴人族が大量に鎮座してオークやオーガの肉を食べていた。
(おかしい……
ゴブリンは単細胞だからオークはまだしもオーガに向かって襲い掛かる程馬鹿じゃない……)
と思い群れをよく見てみるとゴブリンの中に1体だけ他のゴブリンとは異なり通常のゴブリンが身長1m30cmなのにそのゴブリンは身長が2mも合ったのだ。
(アイツか………
鑑定!!)
ゴブリンキング
ゴブリンの変種体ゴブリンナイトやゴブリンウォーリアーとは違いその力は通常ゴブリンの約3倍の強さを持つ。
ゴブリンキングの配下にいるゴブリンは普段の5倍の力と知識を持ち単体の力はオーガすらも倒しぬく。
へぇ…やるじゃんゴブリンキング。
変異体って依頼の新種の魔獣ってコイツ?
取りえず殺す事無く、いたぶってからでいいや。
手に持っていたボロボロの探検を投げ1番手前にいたゴブリンに突き刺さると他のゴブリンが俺の存在に気付き容赦無く迫ってくる。
「さーて瞑想中に考えた範囲魔術、試して見ますか!!
来たれ雷の精、火の精。
爆炎纏し雷鳴よ大気を迸り敵をなぎ払え【大炎嵐】!!」
と、詠唱すると手のひらに雷を纏った火球が生まれ突撃してくるゴブリン隊の真ん中に向かって飛んでいくと弾けて火球を中心とした半径5m以内にいたゴブリンが全て灰も残らず蒸散した。
仲間の消滅に怯んだ最前列のゴブリン隊が足を止めたのを見てスキル【魔闘鎧】を発動し魔力ではなく殺気に魔力を混ぜた【邪闘鎧】を作り出しゴブリン隊に向かって歩くと自然とゴブリン達が道を開けゴブリンキングの姿が見えてくる。
中には【邪闘鎧】を気にせず突進してくるゴブリンが何体か居たがもれなく全員、魔力を纏わせた短剣で縦から真っ二つに切り捨てた。
「よぉ…ゴブリンキング…
お前達と戦う気は無いんだそこの道を通してくれないか?」
ゴブリンに理解出来る頭が無いだろうと判断しつつもできる限り短剣の消費を抑えたかったため聞くがやはりと言うか何と言うか学習能力の無いゴブリンキングは周りのゴブリン達に命令を出すが殺気で動けず死を選ぶか逃げてゴブリンキングに殺されるかを無意識に感じ取ったらしい。
「そうだよなぁ…
板挟みは酷いよなぁ…
大丈夫、全員楽に殺してやるよ」
殺気が完全に出てくると自分の中から力が溢れ殺す事にアドレナリンが大量に分泌された感覚を感じステータスを見るとSスキルに【邪神魔破】が増えていた。
「ふーん…
使えるかどうかは…今決める!!
邪神魔破!!」
それを合図の様に意識がプツリと途切れた。
気が付くと
ゴブリン総数328体
ゴブリンナイト総数58体
ゴブリンウォーリアー総数34体
ゴブリンキング総数1体
合計421体の死体が足元に転がっていた。




