ハウゼン家
今回は切りよく終わりたいので午後に2、3話投下します
ー翌朝ー
『新しいスキルを獲得しました。
スキル【我慢】を獲得しました』
俺の努力を証明してくれる声が頭に響いた。
(か、鑑定……)
我慢
一定時間あらゆる攻撃からその身を守り受けた威力を吸収または放出する。
(こ、コレが我慢……
性欲という攻撃から身を守れるか?)
不可能
(神は俺の願いを裏切った……)
そして身体的疲労と精神的疲労に限界を感じそのまま床に逃げ寝ることにした。
『新たなスキルを獲得しました。
スキル【神々への反逆】を獲得しました』
フィルの脳内に響いた声は本人や神々達を含めて知る事は無かった。
そしてフィルの体内に【混沌之王】が寄生し邪神 【ア・ダジール】は覚醒の時を待つ事にした。
「フィル、起きて。
フィル……寝てる?」
「いや、起きてる」
あの後、結局20分しか寝れなかったが何故か疲れが取れてその後行っていた瞑想による魔力練磨が上手く行くようになったのだ。
疑問に思ったが自分に得しか無いと思う事にして朝食を取った。
どうやら食べ物は異世界独特の物らしい。
しかし、パンやスープ、デザート等ちゃんとした西洋風の朝食だった。
茶色の馬鹿みたいに硬いパン。
じゃが芋を蒸して潰し塩コショウで味を整えただけのスープ。
緑の良く分からないゼラチン食感の果実。
パンはスープに浸してようやく食べれる硬さにスープはもろじゃが芋味、デザートは気味が悪くて食べる事は無かった。
朝から憂鬱な気分になりギルドの依頼で気を紛らわそうと依頼板を確認すると、
妖魔の調査
聖都 【ラミア】から西に2日程行った所にある、【魔窟】に新種の魔獣を発見。
危険度が不明で【魔窟】の調査が進まないらしい助けてやってくれ。
報酬…魔物の強さによって異なる
基準ランク…A〜SSランク
依頼者…ハウゼン家当主 シュラーク・ハウゼン
可愛い女の子が欲しい(男の娘も可)
最近、可愛い子に出会い私の性欲が溜まる一方だ。
発散させたいが中々お目当ての女の子が来ない。
誰か私こそはという男の娘、女の子達私の性欲を発散させておくれ。
報酬…金貨23枚
基準ランク…問わない
依頼者…ミゼルナ
おい…何やってんだあの人。
てゆーか【魔窟】の調査か…ハウゼン家の人に会えるかもしれないな……
ギルドルールでハウゼン家の依頼優先だもんな……
よし!!
覚悟を決めてギルド受付の人にハウゼン家の場所を聞くとギルドの裏にあるらしい。
お礼を言ってハウゼン家に向かうと貴族とは思えない程に小さな家に(他の家と比べると明らかにデカイが)住んでいるらしい。
よしっ!!とハウゼン家の門の前に立つと家の扉が勢い良く開かれ中からヒゲを蓄えたダンディーなオジ様が現れた。
「やぁ、よく来たね!!「親方様!!危険です!!」やかましい!!!!
すまない、この家の使用人は警戒心が強過ぎるのだ。
所でよく来たねと聞いたが君たちは?」
第一印象…めんどくさそうな人!!
その後、ギルドの新人でAランクを取り【魔窟】の調査を引き受けた事、森で暮らしていたためハウゼン家の事を知らず、どういう方なのかを見に来たことを伝えるとニコニコしながらその話を聞いていた。
「そうか、そうか!!
ギルドの新人か!!
その見た目でAランクとは人は見た目で判断してはならないな!!」
そう言って背中をバンバンと叩かれ使用人を呼び魔窟への地図を渡してくれた。
ありがたや…
地図を頼りに街の西門まで付き2日と言われた所を全速力で走り20秒で到着すると岩にポッカリと大穴が空いていた。
ニアの顔を見て気楽な顔をしているため少し笑って【魔窟】へとその足を動かし始めた。




