森からの旅立ち。そして別れ
目の前にいるのはニアとヨムを除いた198の魔物&獣達。
その先頭に白く巨大な猿の様なヴォリーフドゥーンを置き、その喉を撫で命令を下す。
「ヴォリーフドゥーン。
お前を猿鬼と名付ける。
お前に命令するのは初めてだったな…
それ程までにお前を頼っていなかったのか…
………最初で最後の命令を下す。
猿鬼、お前はこの群れの長になれ。
そして、この森を守れ。
お前に名を与えた事を俺に後悔させるなよ?」
そう言うとヴォリーフドゥーン【猿鬼】はゆっくりと頷き配下の魔物&獣達に命令らしき鳴き声を上げると今まで頭を下げていた魔物&獣達はそれぞれ散開しおそらくは、それぞれの場所を守護に行ったのだろう。
「ヴォウ、ア"ー!!ヴォウ、ヴォヴォウ…」
「何言ってんのか全く分かんねーや」
そう言うと猿鬼は尻尾に付いていた袋を器用に外すとフィルへと差し出し始める。
頭に?を浮かべながら袋を受け取り、中を確認すると精霊の乾燥果実がコレでもかとぎっしり詰まっていた。
「ねぇ、フィル。
猿鬼はね、フィルを危ない目に合わせたく無いんだって。
でもフィルはこの森から居なくなるからせめて食べ物を持って行って欲しいんだよ?
森の精霊達もフィルが居なくなることを寂しがってる。
だから精霊の皆で頑張ったんだって。
だから……受け取って」
ニアに言われると風がフィルの周りに集まり体の上を滑るように渦を巻いてくる。
「コレが精霊……
分かった。
ありかどうな皆!!」
大きな声でお礼を言うと森の中から色んな鳴き声です聞こえまるで祝福されているかのような夢心地に浸っていた。
そしてフィルは森を出るべくゆっくりと歩き出す。
「所でフィル?」
「何だ、ニア?」
「街に行くの?」
「あぁ、そうだが?」
「狐さん、外した方が良いと思うよ?」
「あ」
【森の中編】が終わった〜!!
「随分と時間がかかったな」
そうだよ!!
あ、所でさフィル?
……ヒロイン増えるだろうけど大丈夫か?
「ざっけんな!!!!」
グハッ!!




