声のない空
『声のない空』
作曲 坂井未佳 作詞 小歩路厘 編曲 手神広人
朝日沈みかけた茜空
赤い手毬をつくあの子は
まだ何も知らない
童歌にのせた 忘れられぬ思い出
大切な人へ向けた 我が想い
誰が過ちと気付くのでしょう
あの子はただ この身の幸福を歌っただけなのに・・・
声のない空に 今 何を願う?
イケニエの前に 泣くあの子
共に孤独を感じた
静かな村で・・・
“私はもう人殺しね”
気付いたあの子の 声が消えた
もうあれから何年経つ?
あの子の消えたこの場所は
少し静けさを増したみたい
「さよなら」ですら もう言い出せない
帰る場所など 何処にもない
一体誰が あの子の哀しみを拭えるの?
一人生きる彼女は この身を削る蜉蝣のよう・・・
声のない空に 今 飛び立つ
ただ恐ろしく 切なくて
逃げ道探すよう
叫んだの
鳴り響く雑音の中
瞳孔の奥に 彼女を見つけた
どうして鳴いてしまったの?
どうして撃たれてしまったの?
“ナカナケレバウタレマイニ・・・”
最後に聴こえた あなたの声
でももうその叫びは 届かない・・・
声のない空に 今 何を願う?
冷たくさめた 私を抱いて
ただ静かに泣いてた
あなたの瞳・・・
さあ 共にここから去りましょう
二度と消えぬ 言の葉残して・・・・・・