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土着神異変―――カミアソビ

前書きのスタイルが変わっていたのでもとに戻す。

さあさあ、緑巫女が壊れますよ!


僕とアリスが本殿の目の前まで来ると、何やら中で争っているような物音が聞こえた。


「何やってるのかしら………」


「多分だけど………」


僕が言葉を発しかけた瞬間、本殿の扉が吹っ飛んで僕に………


「壊れていないと言う概念を破壊ぃぃぃ!!」


僕はその扉の『壊れていない』という概念を破壊し、一瞬で扉を破壊した。


「本当にチートよね………」


失礼な、僕はまだチートの域には入っていないはずだ。


「クククッ………諏訪子、本格的に決着つけるかい………?」


「偶然だね神奈子………私もそう思ってたところだよ………!」


扉が吹っ飛んできた方向を見ると、懐かしい二柱の神が神力だだ漏れで睨み合っていた。


「未奈斗………あれが古い友人………?」


「うん………そういえば、よく喧嘩してたなぁ………」


一番酷い時は御柱が新しく十本ほど刺さって………って、


「止めなきゃ僕達が死ぬよぉぉぉ!?」


「えぇぇぇ!?どうするのよ!?」


うろたえるアリスを横目で見つつ、僕は焦りながら覚えて間もない魔法を行使する。


「くっ………!護壁『概念障壁』!」


僕とアリスを薄い白色の膜が包むと同時に、驚異的な数と密度と威力の弾幕がこの場所を暴れ回った。


「キャアアアア!!」


「っく、ぅ………!」

ヤバい、これは予想外だ。幻想郷に来てから間もないというのに何だこの威力。


「ハハハハッ!やっぱりあんたは最高だよ諏訪子ぉっ!」


「それはこっちの台詞だよ神奈子ぉ!」


どうやらこの二柱はもう周りの事など分からなくなっているようで、バコバコ弾幕を打ち合っている。守矢神社が軽く破壊されてるよ………


「み、未奈斗!どうにかならないの!?」


「くっ………僕だって、何とか出来たらやってる………!」


どうやら、神の力は強力らしく、僕が行使している、概念を変質させた結界も後少しで破られる。


「あ………ヤバ………ッ!」


破られる。そう僕が思った瞬間だった。


「アハハハ!!………ぁ………」


「クククッ!!………ゃば………」


「………諏訪子様?神奈子様?あれほど神社内で暴れないで下さいと『オハナシ』………しましたよね?」


いきなり弾幕が消え、何事かと思って二柱の方を見ると、そこには懐かしき巫女装束を纏った………鬼がいた。


「ね、ねぇ………あの巫女も古い友人………?」


「う、うん………けど………あれは完全にキレちゃってるね………」


僕はすぐさま結界に力を込め直すと、三人(一人+二柱)の話を聞いた。


「ま、まて早苗!落ち着け!」


「そ、そうだよ!早苗まで暴れたら………!」


「もう………手遅れです………秘術『グレイソーマタージ』。」


会話は直ぐに終了し、次の瞬間、星型弾幕がこの周囲を暴れ始めた。何故か神二柱の弾幕より威力でかい。


「キャアアアア!!」


「早苗も周りを考えろぉぉ!」


そう叫んだ瞬間、弾幕が消え、早苗がこちらを見た。


「ど………どうした?早「黙っていて下さい」ハイ………」


そう言うと、早苗はこちらを見て、話し掛けた。


「そこで結界を張っている人、解いてくれませんか?」


「………解いて大丈夫?」


「大丈夫だと思うよ。」


僕がアリスに声を掛けてから結界を解くと、早苗に話し掛けた。


「久し振りだね、早苗。」


「………未奈斗なの?」


「うん、久し振りだね、早苗。」


僕がとっておきの笑顔を向けると、早苗が文字通り飛んできて、


「今までなんで連絡くれなかったの!」


蹴りが僕の顔面にめり込みました。


「未奈斗!未奈斗ー!?」


アリスの声がしっかり聞こえると言うことは、まだ意識は保っているらしい。


「う、うん、大丈夫だよ………」


何とか気をこちらに戻し、早苗としっかり目を合わせる。


「ふう………とりあえず、これで許すから。」


「あ、そう………」


「後………久し振り。未奈斗達が私の未来を知ってたのは、こういうことだったんだね。」


「そういうこと。」


早苗には東方のことを教えてあり(勿論ゲームも使用)、この世界に来た時に対処出来るようにしておいた。特に巫女とか魔砲使い(誤字にあらず)には。


「ふぅ………で、貴方はアリス・マーガトロイドさんですね。」


「ええ、そうよ。よければそちらの名前も教えてくれない?」


「あ、そうでした。私は東風谷早苗と言います。アリスさん、よろしくお願いします。」


「ええ。」


二人はしっかりと手を握って挨拶をしていた。一応、早苗にも話しておこうか。


「あ、後………アリスと僕は、交際関係にあるから………」


「ちょ、未奈斗っ!?」


「えぇーーっ!?あの奥手な未奈斗がぁぁーーっ!?」


「ちょ、そこまで驚かれるとショックだよ………」


僕が肩を落としていると、後ろから声が掛かってきた。


「なんだい、彼女が出来たんならさっさと私らに紹介してくれよ。あんたは私達の子供みたいなもん何だからさ。」


「本当だよ〜。私達だって結構心配してたんだからね〜。」


「はは………すいませんね、神奈子さん、諏訪子さん。」


僕の裏には、笑顔で僕の背中を叩いている神奈子さんと腰に手を当てている諏訪子さんがいた。


「あ………神奈子様、諏訪子様?まだ私の『オハナシ』は終わっていませんよ?」


「ちょ、待って待っ………」

「も、もう少し再開の余韻を………」


「未奈斗とアリスさんはまた今度来てください、今はこの二人に『オハナシ』するのが先なので………」


「うんわかった、アリス、いくよっ!」


「え、ええ!」


僕達は直ぐに守矢神社を離れ、魔法の森への帰路に着いた。


「「うぎゃぁぁぁ!!!」」


「僕は聞こえてない僕は聞こえてない僕は聞こえてない………」

「早苗コワイ早苗コワイ早苗コワイ………」


さ、帰ろう………








???side―――








「アハハハ………もーう限界。喜劇は楽しいけど………そこにその喜びをブチ壊す悲しみがあったらもーっと、楽しいよね………」


暗い闇の中、何かが、動き始めた。


未「久し振りだなぁ………早苗がキレるの………」


作「私的に、早苗がキレたら絶対怖いと思うんです。絶対許早苗。」


未「うん、だろーね。さてさて、僕はアリスの所に戻るよ。」


作「はいはい………行ったみたいだな。さて、この東方漂流伝、次からがラストストーリーです。短いものでしたが、皆様の応援があってここまで来れました。私が作る、ラストストーリー。最後までご堪能下さい!」

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