番外編4〜各地の流行り具合・神社編2〜
本格的にパクリ的になりました。ご注意下さい。
霊夢side―――
「きまれっ!」
「まだまだ、甘いんだぜ霊夢!」
「そっちこそ甘いよ!」
「魔理沙、それ出るよ!」
にとりの声で魔理沙は打ちかけたボールを見逃し、ボールはこーとの外で跳ねた。
「あちゃぁ………ごめんよ霊夢。」
「いいのよ。私も決められなかったし………」
あの後から、既に一時間は試合を続けている。点は共に六点。ここからは、二点連取した方が勝ちになる。そして今、私達は負ける一歩手前である。
「でも次は萃香、あんたのさーぶ………点を取るなら今よ。」
「そうだね。」
そう言って、萃香はさーぶの位置につき、思いっ切りさーぶを打った。
「ぶっ飛べぇ!」
ボールがラケットに当たってから相手こーとに入るまでの時間が短いだけではなく、魔理沙達曰く、重いらしい。
「ぐっ!?」
魔理沙が満足に打ち返せず、浮いたところを前についた萃香がすまっしゅを打って決めた。
「いいわよ!」
「これで、終わらせるよ!」
萃香のさーぶがにとりのこーとに突き刺さったが、にとりは魔理沙と同じ、跳ねた瞬間を打ち、浮かなくして返してきた。その先は、萃香が前に出て、がら空きになった場所だった。
「決まれ………!」
「決めさせるわけないでしょ!」
私はそこへすぐに移動し、打ち返す準備をした。しかし、ボールが跳ねた瞬間、一気に速さが跳ね上がり、私の脇を通り過ぎていった。
「えっ………?」
「よし!」
私は呆然としていたが、何とか持ち直し、魔理沙にボールを渡した。
「さあ………反撃開始だぜ!」
魔理沙のさーぶは速い。でも、合わせれば跳ね返って行くので何とかなる。だが、その後が問題だ。
「霊夢、甘いボールは私らにやらない方が良いぜ?」
只返すだけだと、あの二人どちらからも鋭いぼれーが返ってくる。余りにも鋭い為、萃香に真ん中の線まで下がるように言ってある。しかし、それでもまだぼれーは対処しきれない。そして、またにとりから私のばっくはんど側にぼれーが飛び込んで来た。
「くっ………、返れっ!」
そう思って私は思い切り下回転を掛けて打った。すると、あの二人の前に落ちようとし、二人は跳ねてから打とうとしていた。
が、ボールが着地した瞬間、異変は起きた。
「なっ………!?」
「嘘でしょ………」
着地した瞬間、ボールは跳ねずに網の方向に戻ってきた。二人は驚愕の顔をし、私自身も驚いていた。
「良いじゃん、霊夢。さ、次で決めよう!」
「あ、ええ!」
まだ同点に持ち込んだだけなのに………と思いながら、魔理沙のさーぶを待った。
「くっ………食らえぇぇ!」
魔理沙はヤケになったのか、さっきよりも速いさーぶを打ってきたが、萃香には見えていたようだ。
「甘い、速いだけじゃ、私は抜けないよ!」
萃香の強烈なれしーぶがにとりの方向に打ち込まれ、にとりは返せず、点を取った。
「魔理沙、これで終わらせるわよ!」
「はっ、まだまだだぜ!」
私は魔理沙から受けとったボールを持ち、決めるために高く上げた。
「終わらせるわよ!」
「来い、霊夢!」
私は無理矢理下回転を思い切り掛け、さーぶを放った。
そして着地した時、ボールは逆方向、つまり私達に向かって跳ねた。
「くっ………そぉぉ!」
魔理沙の飛び込みも虚しく、ボールは網にかかり、私達の勝ちが決定した。
「楽しかったわね。」
「くっそー、後ちょっとだったのに………霊夢、お前なんであんな球打てるんだよ。」
「やってみただけよ。私にとっては何であんたが萃香並の速さのさーぶが打てるのか知りたいわ。」
私達はとりあえず網とかをそのままにして、近くで寝転がっていた。
「にゃははは〜。でも、にとりと魔理沙の二人で前に付くのは予想だにしなかったよ。」
「そりゃあ意表をつこうと思ったからね。」
私達が転がっていると、誰かがこっちに歩いて来る音がしたので、体を起こして見ると、そこには未奈斗がいた。
「あら、未奈斗。なかなか楽しいじゃない、これ。」
「それよりも何で霊夢が零〇ドロップ出来るのさ………しかも魔理沙達はダブル前衛だし………」
「??」
「あ、こっちの話。気にしないで。それよりも、誰か僕とやらない?」
そういって来たので、私は立ち上がって言った。
「なら私がやるわ。ところで………アリスは?一緒じゃないの?」
「あ、いるよ。アリスー。」
未奈斗が呼ぶと、アリスが出て………ブフッ
「ちょ、アリス、何でそんな格好なの………ククッ」
「し、知らないわよ!未奈斗に『公式戦ではこれを着るんだ』って言われて着せられたのよ!」
笑うのも無理はない。アリスの今の格好は、何だかシンプルなシャツに、とても短いスカートと、アリスにはあんまり似合わないものだったからだ。
「うぅ〜………だからいやだったのに。」
「ごめんごめん。外の常識はここでは通用しなかったんだ………」
しょげるアリスに、未奈斗が宥めていると、何だかムカッとしたので、さっさと試合をやれと催促した。
「はいはい、了解。じゃ、サーブはそっちからでいいよ。」
「わかったわ。」
そういって私は、ボールを二つ取り、さーぶ位置に着いた。
「さぁ………いきなりやられないでよね!」
私は魔理沙との試合で最後に使ったものと同じさーぶを打った。さ、第二試合の始まりね!
作「やっちゃったよ………何処の部長の技だよアレ。」
霊「どれのことよ?」
未「あの戻って来るドロップだよ。つか作者、本気で何やってんの。」
作「目茶苦茶反省してます。しかし後悔はしていな未「爆符『百裂爆珠』」スイマセンデシタァァァ!!」
霊「はぁ………次はどこなのかしら?」
未「僕と霊夢の試合フラグ立てておきながら、紅魔館に飛ぶらしいよ。」
霊「また出番が無くなるのね………それじゃ、次もよろしく頼むわよ。」
未「また次話で会いましょう。………僕と霊夢、出ないけど。」