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五色の紡ぎ糸―――交わる四色の糸

アホみたいに遅れて申し訳ありませんでした!



未奈斗side―――


僕がアリスといつもの通り昼食を取っていると、僕が使えないと知っていながら持っている携帯電話(電池は魔法の電気で充電)が何故か鳴り響いた。


「何の音?」


「僕の携帯電話からだ………使えないはずなのに何で?」


そう言いながら電話をとり、通話した。


「もしもし………?」


『あ、繋がった。実験成功ね。』


「碧菜!?何で携帯使えてるの!?」


相手はなんと碧菜だった。しかし、実験成功ってどういう………?


『私の能力、覚えてるでしょ?』


「確か電を司る程度の能力だよね?」


『そ。私は電"波"を操って私と未奈斗の携帯を繋いだのよ。まさか簡単にいくとは思わなかったけどね。』


「そうだったんだ………」


「未奈斗、どうやって碧菜と話しているの?」


アリスは首を傾げながら僕に聞いてきた。


「この携帯電話っていう物で話せるんだ。詳しい中身は知らないけどね。」


『あ、今アリスといるのね。お邪魔だったわね。』


「いや、僕達基本一緒だし。で、用件があって電話したんでしょ?」


僕が用件を早く言って欲しかったので、催促すると少し溜め息が聞こえてから碧菜が話しはじめた。


『実は、紫幻も幻想郷に来ているのよ。後で連絡するから皆で集まらない?』


「うん、いいよ。じゃあ、こっちも涼を呼んで来るよ。」


『頼むわ。じゃあ、また後でね。』


その声と共に電話が切れ、僕はアリスに向かって話した。


「今日、皆で集まることになったんだけど、一緒に来る?」


「ええ。是非ともお願い。」

「じゃあ、まずは紅魔館に行こうか。」


「ええ、行きましょう!」


急いで昼食を食べ終わった僕達は家を出て、涼がいる紅魔館へと飛び立った。








少年少女飛行中………









「やっと見えた………」


「意外と遠いのよね………」


僕達が家を出て数十分、ようやく紅魔館の正門が見えてきた。


「さて、門番の人は………」


僕はそういって美鈴を探すと、門からちょっと離れた場所に美鈴と涼が見えた。


「あれ、涼よね?何をしているのかしら………」


「組み手をしている訳でも無いし………」


僕達は気配を出来るだけ小さくして、二人の場所へ近付いた。








涼side―――









「涼さん、ここでいいですか?」


「ああ。」


俺は珍しく美鈴と二人で門から少し離れた場所にいた。というのも、俺が相談したい事があったからだ。


「でも、珍しいですね。いつもなら咲夜さんに相談するのに。」


「いや、二つ程あるんだが、一つは美鈴に聞くのが一番良いような気がしたんだ。」


「で、もう一つは………?」


美鈴が俺に聞くと、俺はいいずらそうに顔をしかめてから言った。


「美鈴にしか聞けないことなんだよ………」


「………?」


美鈴は首を傾げたが、俺はとりあえず話しはじめた。


「とりあえず一つ目な。この前の異変のことなんだが………」


「ああ、結局相手方にやられてしまったやつですか?」


気にしていることをサラっと言われ、少しのけ反りながら続けた。


「あ、ああ………その、やられた奴に言われたんだが………精神が弱い、だと。」


「精神………ですか?」


「ああ、俺、本気を出して無い相手にやられ続けて、最後には本気出されて、何も出来なかったんだ………」


俺は俯きながら言うと、俺の肩に手が乗せられた。


「大丈夫ですよ。私も………昔はそうでした。」


「美鈴も………?」


俺が顔を上げると、とても優しく笑みを浮かべる美鈴がいた。


「私、ここの門番になってから、数年間はそんな感じだったんです。でも、私は守りたいものがある、だからもっと頑張る。そう思える様になったんです。涼さんはまだまだ若いんですから、ちょっとずつ、ちょっとずつ頑張って行けばいいですよ。」


「………ああ、そうだな。ありがとう、美鈴。」


「解決出来たなら良かったです。では、もう一個の話は何なんですか?」


美鈴が聞いて来ると、俺はまたもや俯いて話しはじめた。


「実は…………」


「………こっちの方が重症ですね。」


「…………れたんだ。」


「え?」


どうやら聞こえなかったらしく、もう一度聞いてきたから言った。


「フラン様に………告白されたんだ………」


「へぇ〜…………って、えぇぇぇぇ!?」


俺が言ってから数秒のタイムラグのあと、美鈴の絶叫が響いた。


「あんまり大きな声を出さないでくれ………」


「す、すいません………涼さん、本当ですか?」


「ああ………ついさっきのことなんだが………いつもの通り、フラン様の部屋へ昼食を持って行ったんだ。」








回想―――








「ありがと、涼。」


「いえいえ。好きでやっているんですから。」


そう言って、いつも俺が座らせて貰っている椅子に座ると、フラン様がいきなり、


「涼………フランと、付き合ってくれる?」


その瞬間、俺は椅子から転げ落ちたよ。すぐに立って詳しく聞いたんだ。


「フラン様………それは、どういう意味合いでしょうか?」


「んーと………男女交際って言う意味合いだよ。」


俺が口をあけて呆然としていると、フラン様がこっちに寄ってきて、


「フランじゃ………駄目?」








回想終了―――








「………で、逃げて来たんだが………どうしたらいいんだ?」


「………それは、涼さんが決めることだと思いますよ………」


「そっか………わかった。ありがとうな。美鈴。」


「はい。それと………」


そう言って美鈴は俺の後ろを見ると、言い放った。


「そこにいる未奈斗君とアリスさん、盗み聞きは良くないですよ?」


「………やっぱばれてました?」


俺が後ろを振り返ると、未奈斗とアリスがばつが悪そうに現れた。








未奈斗side―――








僕達が涼の前に出ると、涼は口を開けてぽかーんとしてしまった。


「おーい、涼?」


「あ、ああ………」


「聞かれていたことが相当ショックだったようね………」


「その通りだよ。………まぁいいや。で、何の用だ?」


直ぐに立ち直ったのか、用件を聞いてきた。


「えっと、幻想郷に、碧菜と紫幻が来ているみたいなんだ。」


「碧菜もなのか!?紫幻はこの前、彼岸で会ったが………」


「あ、そうなんだ。じゃ、続けるよ。碧菜が電を司る程度の能力を持ってて、それを使って電話してきたんだけど………」








少年説明中………










「なるほど………じゃ、レミリア様に許可を取って来るから待っててくれ。」


そう言って涼はこの場から姿を消し、美鈴と僕とアリスが残された。


「いっちゃいましたね………あ、そういえば。お二方は交際を始めたんですよね?」


「………何で知ってるの………?」


美鈴がいきなり僕とアリスが付き合っていることを話し、アリスがゆっくりと首を美鈴に向けて言った。


「え、だってこの前うちに来た新聞に載ってましたよ?お二方のコメント付きで。」


「………私達、そんなのやってないわよね?」


「………よし、犯人分かった。全員で殺りに行く。」


そう。僕には分かった。だからこそ、全員揃ってから殺る。そう決めた時、涼がこちらに帰ってきた。


「許可もらって来たぞ。………どうしたんだ未奈斗?」


「いやぁ………何でもないよ。とりあえず、碧菜の連絡を待とう………あ、来た。」


僕が話題を出した時に電話が掛かってきた。噂をすれば影ってね。


『未奈斗ー、人里の寺子屋の前で待ち合わせになったんだけど、いい?』


「うん、全然いいよぉ。」


『………未奈斗、あんた何かあった?声色が全然違うわよ?』


「何にも無かったよ?ま、そっち行ったら話すから。じゃあ、涼連れて行くね。」


そう言った時、涼が耳打ちで申し訳なさそうに話してきた。


「あ、悪い。フラン様も来るんだ。」


「ごめん碧菜。フランとアリスも行くよ。」


『了解したわ。じゃ、寺子屋前で。』


その声と共に、ブツリと電話が切れ、僕は涼に向かって言った。


「じゃ、いこうか。」


「ちょっと待ってくれ。まだフラン様が………」


そう言いかけたとき、フランが涼の腰に抱き着いて来た。


「来たよ!さ、行こう!」


「だそうだ。じゃ、美鈴。寝るなよ?」


「分かってます!帰ってきたらまたお話聞かせて下さいね!」


そして、僕達四人は人里へと飛び立った。








少年少女移動中………








「………よし、着いた。」


「さすがにまだ来てないだろうな。」


「人里は久しぶりね………」


「あれ?アリスお姉ちゃんはあんまり来ないの?フランは涼と一緒によく来るんだよ!」


人里に到着し、それぞれ言いたい事を言った。因みに、なぜフランがアリスをお姉ちゃんと呼んでいるか。何だかそんな感じらしい。レミリアとはまた違うとか。


「とりあえず寺子屋まで行こうか。」


「ああ。」


そういって歩きだし、僕は人里を見ながら言った。


「今思ったけど、人里にも能力持ちって結構居るんだよね。ほら、あの女の子なんて石を浮かべてるし。」


僕が指さした子は、手をかざして小石を五個くらい宙に浮かせていた。


「中々強くないかしら?」


「あの子すごーい!後で友達になりにいこっと!」


「………幻想郷にはこんなに能力持ちがゴロゴロいるのか?」


そんな話をしていると、寺子屋の近くまで来ており、寺子屋の前に人影が見えた。


「お、碧菜じゃねえか?おーい!」


涼が大声を出して手を振ると、人影………碧菜は手を振り返すと同時に崩れ落ちた。


「へ、碧菜大丈夫!?」


「だ、大丈夫よ。り、涼、そのかっこ………あはははは!駄目だ、我慢出来ないー!」


「コラ碧菜ァァァ!」


碧菜はどうやら笑いが込み上げて来て崩れ落ちたようだ。ようやく笑いが収まり、アリスとフランを見ると挨拶した。


「こんにちは。刻麗碧菜よ。よろしく。」


「知ってると思うけど、アリス・マーガトロイドよ。」


「フランドール・スカーレットだよっ!」


この三人は、お互いに握手しあい、直ぐに仲良くなっていた。そんな中、涼がふと言った。


「あれ?紫幻はまだか?」


「直ぐに行く、って言ってたけど………」


次の瞬間、空にスキマが開き、そこから紫幻が落ちてきた。


「………っ。ふう。上手くいくものだな。」


「紫幻!久し振り!」


「久し振りだな、未奈斗。」


ここに、ようやく四人が揃った。


作「祝!全員合流!」


未・涼・碧・紫「どこが祝だ!!」


作「いやいや、めでたいじゃないか。」


未「二日に一回更新はどうした!四日掛かってるじゃないか!」


作「う、正月の用事とかいろいろ忙しくて………」


涼「じゃあなんなんだこのクオリティの低さ。」


作「こ、これも正月………」


碧「それに無理矢理すぎるじゃない、携帯のくだり。」


作「電波を操れるから大丈夫だと………!」


紫「俺の登場シーンも少な過ぎるだろう。」


作「それはご勘弁ください………今回、こんなに問題がありましたが、またちゃんと書いて行きたいと思います。では、新年一発目の更新でした!」


未・涼・碧・紫「今年もよろしくお願いします!」

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