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落とされる前のお話2―――神様との出会い

さて、またもグダグダになっている………かもしれない。



涼side―――



「さて、始めようか?」


ちょうど10分経った時、未奈斗がレミリア様達に声を掛けた。


「ええ。始めなさい。」


「了解しました。そうだな………早苗が転校してきた日の昼の休み時間に、俺達四人は早苗を屋上に連れ出したんだ―――」








回想―――








「えーっと、皆さん、改めて初めまして。東風谷早苗です。」


「すまんな、いきなり連れ出して。俺は彩華涼だ。」


「僕は日向未奈斗。よろしくね。」


「刻麗碧菜よ。よろしく。」


「………深見紫幻だ。」


「あ、朝に先生に言われていた四人だったんですね。」


「ま、そーいうこと。で、僕達から聞きたいことがあるんだ。」


「ええ。何でも聞いてください。話せる範囲で話しますよ?」


そう笑いながら答えたので、まず俺から質問した。


「んじゃ、俺から。早苗が巫女をしてる神社の名前って守矢神社であってる?」


「はい。私が巫女をしているのは守矢神社です。住み込んでもいるんですよ。よく知ってましたね。」


ここで、俺達は軽く分かったんだ。幻想郷の物語に出て来る早苗と同一人物だって。そこで、碧菜が確証を得るために、深い質問を繰り出した。


「へぇー。ま、ここらじゃ守矢神社位しか無いからね。じゃ、私から。その神社って、神様が二人奉られていない?」


「よくご存知でしたね。一般の方は知られていないんですけど………」


「………俺から。その二人の信仰の名前ではなく、本当の名前は洩矢諏訪子と八坂神奈子。違うか?」


「っ!何で………」


ここで確信が持てたから、未奈斗が止めの質問をした。


「多分これが最後。その二柱は、想像上の神ではなく、実際に人の形をしてこの世界で生活している。よね?」


その質問に早苗は驚愕の目をして答えたんだ。


「………はい。その通りです。じゃあ、こちらからも一ついいですか?」


「ああ。何だ?」


「………あなたたちは、何者ですか?神様の使いですか?」


その質問に俺達四人は声を揃えてこう言ったんだ。


「「「「ただの幻想を知る高校生だぜ(だよ)(よ)(だ)。」」」」








それから、俺達四人と早苗は一気に仲良くなり、初日にして守矢神社に入ることができたんだ。早苗が、俺達に諏訪子様と神奈子様を紹介したいと言ってきたからだった。


「着きましたよ。ここが守矢神社です。」


「へぇー。綺麗な神社じゃないか。」


「本当だね。早苗、二人はどこにいるの?」


「今呼んで来ますので少々お待ち下さい。」


そう言い、早苗が神社の小屋みたいな場所に入っていき、俺達は散策することにした。

そして、紫幻がここが幻想郷の守矢神社と同じなのだと再確認できるものを発見した。


「………ん?こんな所に柱なんてあったか………?」


「ああ、御柱じゃないの?ほら、神奈子のスペカに、なんとかオンバシラってやつあるでしょ?」


「………なるほど。ありがとう、碧菜。」


「ったく、そんなことで感謝しなくてもいいって………」


二人で話していると、早苗が走って俺達の場所まで来た。


「遅れてすいません………中でなら会っても良い、とのことなので、ついて来てもらえますか?」


「よし、行こうぜ!」


「では、こちらです。」


こうして俺達は、神様二人との面会に臨んだ。小屋の中に入り、中にいる人物を見ると、俺達がよく知っている姿のやつだったんだ。


「あんた達が早苗の言ってた幻想を知っている高校生かい?私が八坂神奈子だよ。」


「そして私が洩矢諏訪子だよー。よろしくね。ぁーぅー。」


この後、早苗にもした自己紹介を神様二人にもし、この日は日が落ちるまで話していた。








回想終了―――








「―――と。ま、こんな感じかな。」


「だな。ま、後は何にも変わらない日常だったし。」


「中々楽しかったわ。それにしても、異世界の話は興味深いわね。」


「そうね。………あら、もうこんな時間………未奈斗、そろそろ帰らないと………」


「あ、ほんとだ。じゃあ、皆さん、失礼しますね。」


「また来なさいよ。歓迎するわ。」


「アリス、未奈斗。今度来た時にはとびっきりの紅茶をご馳走するわ。」


「楽しみにしてるわ。さ、未奈斗。いきましょう。」


「うん。じゃ、失礼します。」


そう言って未奈斗とアリスは部屋にある窓から出て行き、紅魔館の人々のみが残った。


「さ、今日はもう寝るわ。咲夜、後は任せたわよ。」


「承知しました、お嬢様。中国、寝ずに門番をしなさいよ?」


「は、はい!」


「フランも………涼、ついて来てぇ〜………」


「はい、フラン様。」


「私も図書館に戻るわ。こあ、ついて来て。」


「あ、はい!」


レミリア様達も思い思いの場所に行き、この昔話は幕を閉じた。

俺はフラン様と二人で、フラン様の部屋で話していた。


「ねえ、涼………涼って、好きな人いたの?」


「いえ、いませんでしたよ。急にどうしたんですか?」


「ホント!?」


「本当ですよ。先程も聞きましたけど、どうしたんですか?」


そう聞くと、フラン様は顔を赤くしながら口を開いた。


「え………っとね、フラン、実は………う、ううん!やっぱり何でもない!じゃ、寝るね!」


「え、ちょっ………分かりました。お休みなさい、フラン様。」


「う、うん………」


そのまま、フラン様は眠りについた。その傍らで、俺は呟いた。


「………明日、話して見ようかな。」


そう呟いた後、咲夜さんがノックもせずに入って来た。


「あれ、どうしたんですか?」


「涼、今から宴の準備をすることになったから、今から買い出しに行くわよ!」


「ええ!?今からですか!?分かりました!」


今日もまた、忙しい一日になりそうだ。


涼「やっぱり考えてなかったじゃねえか。」


作「甘い。本当の直前までどうやっていくか考えるのが俺のポリシーだ!」


涼「おいおい………さて、どうするよ?次の異変は?」


作「歴史的にいくと、翠夢想なんだが………行けるかな………?」


涼「頑張れ。」


作「しかないな。皆さん、次の話からはまた異変です。が、すぐに終わる可能性が高いですのでご了承ください。」


涼「では、また次の話で。」

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