紅魔館へ行こう―――落とされる前のお話
今回は少し短めで、読者への語りのようになっています。いつもとは勝手が違います。
未奈斗side―――
涼の部屋に集まったのはレミリア、フラン、パチュリー、小悪魔、咲夜、美鈴、アリスと当事者の僕と涼だ。
「さ、始めるか?」
「早くしなさい。気になって仕方無いのよ。」
「涼の友達かぁ………楽しみだなぁ。」
「異世界人の話は興味深いわね………」
「早くして下さいよ涼さん!」
「助けてくれてありがとうございます涼さん………」
「この前言っていた話ね………」
「未奈斗、始めて?」
「ん、了解。僕達は元の世界ではここの寺子屋の更に勉強する所で勉強してたんだ。そこで、僕と涼、後三人でよく話してたり、遊んだりしてたんだ。」
「交代な。その三人は、皆この世界を知っててな。それで話がよく合ったんだ。一人目の名前が、刻麗 碧菜。二人目が、深見 紫幻、そして三人目。この名前は覚えて置いてくれ。いつか、幻想入りしてくる奴だ。」
「え?幻想入りって事は………幻想郷に来る、という事かしら?」
「レミリア様、その通りです。三人目の名前、それは―――」
―――東風谷 早苗。後に、神様と共に幻想入りする巫女です。
回想―――
僕達が五人揃ったのは、中学………まあ、寺子屋八年目の秋だった。その日、転校生って言って、途中からこの寺子屋に入る子がいたんだ。
「おい未奈斗!今日、転校生が来るらしいな!」
「知ってるよ。昨日先生言ってたじゃん。」
「はぁー。なんであんたは覚えて無いのよ。」
「………碧菜、こいつ寝てた………」
「し、紫幻!言うなって!」
「へぇー。寝てたんだー。」
「涼、御愁傷様。」
「んなこと言ってないで助けろぉぉぉ!」
僕達の中では、寝たら体罰が落ちると言う規則みたいな物があって、涼が罰を受けてた時だ。
「おーい、ホームルーム始めるからそこの馬鹿を蹴るのを止めろ刻麗。」
「ちっ………はい、分かりました。」
「今舌打ちしたよな?」
「してませんよー?それより先生、早く転校生を紹介してくださいよ!」
教室の中から、早くしてくれと言う声が飛び、先生が折れて転校生を呼んだんだ。
「よーし、入ってくれ。」
「はい。」
そう言って入って来たのは、緑の長い髪の女子で、その瞬間………
「んなっ!?」
「ぶっ!?」
「へぇっ!?」
「がっ!?」
「おい………彩華、日向、刻麗、深見。どうした?知り合いか?」
「い、いや、違うぜ。続けてくれ先生。」
そう言って言い逃れをした涼が、ちょうど近くに座っていた僕達に話し掛けてきたんだ。
「おい、あれって………」
「涼、まずは最後まで聞こう………」
そう言って、僕達は転校生の話を聞きはじめた。
「東風谷早苗といいます。こんな髪で申し訳ないですが、これは生まれつきなので勘弁して下さい。それと、私は実は神社に住んでいて、休みの日は巫女をしているので、良かったら来て下さい。皆さん、よろしくお願いしますね!」
そこらの男子が声を上げたが(可愛かったため)、僕達の驚きはそれを越えていた。
「………東風谷早苗。後に幻想入りし、神様二人と博麗神社を乗っ取ろうとする人物………」
「がここにいるってことは………」
「まさか………幻想郷が………?」
「………存在する。しかも、この世界に。」
回想終了―――
「「「「「「ってえぇぇぇぇぇ!!!??」」」」」」
「叫びたくなると思うが、事実だ。」
「ちょっと休憩しようか。びっくりすることが多かっただろうしね。」
「助かるわ………じゃあ、10分ね。」
「了解。」
僕達は次に何の話をするかを考え始めた。
未「ちょ、早苗さんは外の世界の人でしょ!?何で異世界にいるの!?」
作「それについては考えてある。心配するな。」
未「信用していいんだよね!?」
作「………多分、ね。」
未「すっごく心配………」
作「この章の矛盾点はハンパなく多いと思われますので、指摘をしていただきたいです。よろしくお願いします。では、また次の話で。」
未「ホントに大丈夫!?」