紅魔館へ行こう―――カリスマブレイク
次の異変が分からない………どうしよう(爆
未奈斗side―――
「そうだ、紅魔館へ行こう。」
「いきなり何を言ってるの?」
春雪異変が解決した翌日、俺は咲夜に誘われていた紅魔館へ行こうと思い、アリスを誘ってみた。
「でも、吸血鬼の館でしょ?怖いわよ………」
「大丈夫、常識持ってる人、いや妖怪ばっかのはずだから。」
「………何か引っ掛かるけど、良いわ。いきましょうよ。」
「よし、じゃあ出発だ!」
アリスが了承した所で、土産(健康に良い魔法薬。メイドイン僕)をもち、出発した。
少年少女飛行中………
「あ、あれかな?」
「紅いわね。確実にあれね。」
家を出てから10分程度で紅魔館を発見。そして、何があるわけでも無く紅魔館の正門まで辿り着いた。しかし………
「zzz...」
「寝てるな………」
「寝てるわね………」
門番が何と立ちながら寝ていた。
「………起きるまで待とうか。」
「ええ、勝手に入って殺されたら、と考えたらね………」
そう言って待とうとすると、門が開き、中からメイド………つまりは咲夜が出て来た。
「あら、気配がすると思ったら、未奈斗、貴方だったのね。」
「や、咲夜。友達の勤め先に遊びに来たよ。」
「未奈斗………あの女、誰?」
僕が咲夜と話していると、何だか怖いオーラを纏ったアリスが話し掛けてきた………いや、怖いから!
「アリス、別にそんな関係じゃないから。昨日弾幕ごっこで戦った人。」
「そうだったの。悪いわね。勘違いして。」
「い、いえ………」
………何だろう、心なしか、咲夜が震えているような………
「と、ところで、未奈斗と………「アリスよ。」すいません。アリス様「様は止めて。」………分かりました。アリスはどうして入られないのですか?」
「いや………あれ。」
そう言って僕は咲夜の横で立ちながら寝ている門番を指差した。
「………入っていていいわよ。中で名前を呼んだら来ると思うから、まずはお嬢様の部屋に行って面識をとってきて。そうじゃなきゃ、この館に自由に入れないわ。」
「ありがとう。さ、行こうかアリス。」
「え、ええ。ありがとう、えーと………「十六夜咲夜です。」ごめんなさい。咲夜、失礼するわね。」
「ええ、ごゆっくり。」
僕達はこうして紅魔館に入る事が出来た。すると、門の方でこんな会話が………
「いい加減にしなさいよ中国ー!!」
「咲夜さんすいませーーん!!」
………聞かなかったことにしよう。特に最後に聞こえたナイフが刺さったっぽい音は。
少年少女移動中………
「さあ、迷った。」
「何で最初に呼ばなかったのよ?」
「涼に頼んだら負けたような気がして………」
「はぁ………」
僕達が館内に入ってから数分、僕が「シックスセンスで何とかする!」と言ったばかりに迷ってしまった。
「ってか呼んでから一分くらい経ってるよ?まだなのかなぁ………」
「そんなに早く来るわけ無いでしょ………」
アリスが言った瞬間、涼の姿がいきなり前に現れた。
「うわぁっ!?いつの間に!?」
「今さっきだ。それと………初めまして。アリス・マーガトロイドさんですね?俺はこの紅魔館でフランドール様の専属執事をさせていただいている、彩華涼です。以後、よろしくお願いします。」
「ええ。初めまして。こちらこそよろしく頼むわ。後、敬語は外してもらいたいわ。」
「了解、っと………で、未奈斗、レミリア様に会うんだろ?」
「うん、てか専属執事だったんだね。しかもフランの。」
「いきなり命じられてな………さて、未奈斗が勝手にウロチョロしたお陰で、レミリア様の部屋はすぐそこだ。行くぞ。」
「ほら、やっぱり僕のシックスセンスは正しかった!」
「とりあえず黙りなさい。」
アリスに的確につっこまれた後、レミリアの部屋へと涼に連れていってもらった。といっても、本当にすぐそこだったが。
「じゃ、入るぞ。………レミリア様ー、俺の友達とそのお連れ様を連れて来ましたー。」
「入りなさい。」
涼が確認を取ると、扉の向こうから幼い声が聞こえてきた。
「失礼します。………さ、二人とも。」
「よく来たわね。私が紅魔館の主、レミリア・スカーレットよ。」
扉の向こうには、羽が生えた小さい吸血鬼が椅子に座って威厳を放っていた、のだが………
「貴女がレミリアね。私はアリス・マーガトロイド。魔法の森にこの人間と一緒に住んでいるわ。」
「僕は日向未奈斗といいます。よろしくお願いします。後、頭の寝癖をどうにかされた方が………」
「え゛!?り、涼!」
「はいはい、了解しましたー、っと。」
寝癖のせいで放っていたカリスマがブレイクしていました。………本当に大丈夫か、この主人………
「で、入館の許可がほしいと。」
「そういうことになるわね。」
「いいわよ。これからたまには来なさいよ?」
「ありがとう。レミリア。」
寝癖を治したレミリアに入館の許可をもらい、そろそろおいとましようかと思った時、涼が話しだした。
「あ、レミリア様。ちょっと昔話をしたいんで、皆を呼んでくれませんか?」
「え?僕達の話?」
「そう。良いだろ?」
「うーん、そうだね。まだ話して無い友達もいるしね。」
「面白そうじゃない。良いわ。貴方の部屋で良いわね?」
「はい。じゃ、先に行っていますね。」
そういって、涼は部屋を出て行った。
「あ、僕達も行っていますね。」
「未奈斗………あんたはまた迷子になる気?」
「すいませんでした………」
次迷子になるともうおしまいな気がする………
未「ねえ、まさかまた新キャラだすの?まだちゃんと僕達のキャラも確定してないのに?」
作「いや、もとより出す予定だった奴だ。断じて思いつきで書いた訳ではない。」
未「ならいいんだけど………にしても、フラグがまた立ったね。」
作「大丈夫、まだまだだよ。にしても、ネタバレ多数になった気が………」
未「ま、良いじゃないか。さて、そろそろ時間だよ。」
作「では、次の話で。PV15000越えやっほぉい!」
未「とりあえず黙れ!」