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【決着】

 PINロックを解除し、おずおずとスマホを差し出す。奪うように受け取った妻は、メッセージのやり取りを見ながら呟く。


 「ふーん。どうしてたかだか“レジのおばさん”と連絡先を交換してるのかしらね。」


 すっかり肩を落とした俺は、彼女との全てを答える。


 彼女の名は、高橋 由香さん。歳は、45歳。笑顔で明るく、お客さん想いに接客する彼女に、癒される感覚を受けた。それ以来、頻繁に足を運んでいる。

 そんなある日、財布をレジ横に置き忘れてしまった。彼女は、お店の電話で俺のスマホに連絡をくれた。

 俺のスマホは覚えやすい番号なので、財布を受けとる際に「番号覚えちゃいました。」といった雑談から、互いに冗談半分で連絡を取り合おうってことになった。

 そんな冗談半分で始まったメッセージのやり取りは、冗談半分で食事に行く話になった。


 彼女はシングルマザー。見知らぬ男にお酒で酔わされて、無理やり作られた娘をひとりで健気に育てた。そんな経緯を聞いて、いつも癒されているお礼がしたくなって、時々ランチに誘う。

 黙って女性と会っていたことは確かに、妻への裏切り行為だったかもしれない。でもそれ以上でもそれ以下でもない。それが、高橋 由香(・・ ・・)さんとの全て。

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