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5:学院編:初めてのダンジョン。

お待たせしました。

 

 ごしゃ。


 アイヴァンの振り下ろした片手戦鎚が屍鬼兵の頭部を直撃した。砲弾型兜がひしゃげ、灰色のマネキン染みた屍鬼兵の頭部が爆ぜた。まるで大地に叩きつけられたトマトみたいに。


 黒い体液をまき散らしながら崩れ落ちる屍鬼兵から視線を切り、アイヴァンは手斧で襲い掛かってきた屍鬼兵を盾の一打で殴り飛ばす。殴り飛ばされた屍鬼兵が後続のスクラムを巻き込み、動きを阻む。


 その間隙を逃さず、アイヴァンは屍鬼兵達のスクラムを強襲する。


 戦鎚の尖頭による強突き――突きから上段打ち下ろし――返す刀で横薙ぎ――最後に横薙ぎの勢いのまま素早く体を一回転させてからの強烈なフルスイング。

 流れるように繰り出された連撃が、屍鬼兵の肉体を破壊する音色を奏でた。千切れ飛ぶ屍鬼兵の首。砕け散る屍鬼兵の頭。くの字にひしゃげ折れた屍鬼兵の体。上半身が半ば裂けながら吹っ飛ぶ屍鬼兵。


 ブルドーザーが障害物を押し潰していくように、アイヴァンは瞬く間に屍鬼兵達を血祭りにあげた。

 撃破された屍鬼兵達の黒い体液がしゅうしゅうと素早く揮発し、体や装備が灰のように崩壊していく。


 アイヴァンは正面に居た屍鬼兵達を全滅させ、ふう、と大きく息を吐く。激しい戦闘活動と通気性の悪い戦闘服に甲冑のおかげで、大汗を掻いていた。右手に残る屍鬼兵を打ち砕く感触が“快い”。自らの強烈な破壊衝動を発散した解放感から口元が大きく吊り上がる。


 たーのしぃーっ! こんな楽しいのは転生してからこっち初めてかもしれねェっ!


 初実戦でも恐怖や怯懦といったまともな感覚は喚起されなかった。アイヴァンにあるのは鍛え上げた自身の体躯と戦技を駆使する歓喜と愉楽。

 体育会系の部活経験者なら分かるだろう。日々重ねてきた練習や努力の成果を存分に振る舞える機会は、大いに楽しかったはずだ。身命を張った殺し合いも、その感覚と大差ない。


 気分爽快なアイヴァンが肩越しに背後を窺うと、パーティメンバーの学院生達が残りの屍鬼兵達を危なげ無く始末していた。


 ――パラが低そうだと思ってたが、場数を踏んでるよーだな。


 パーティメンバーの評価を加点修正し、アイヴァンは半ば崩壊した屍鬼兵の残骸を踏み潰して仲間の許へ向かう。


     〇


 王都郊外にあるフリーバトル・ダンジョン“A”『オルタミラ地下遺宮』。


 昨今流行りのダークファンタジーでは浅層でもバンバン人が死ぬし、モンスターは強姦殺人鬼と大差ないが、『黒鉄と白薔薇のワーグネル』は全年齢向け。精々が悲惨な死に様を晒すだけ。CEROもPTAも安心である。


『黒鉄と白薔薇のワーグネル』のダンジョンに出てくるモンスターは、基本三種類。

 まず、古代文明時代の兵士達の屍鬼――という設定の人型ユニットの使い回し。SFならアンドロイドとか人型無人機とかの設定になっているだろう。


 次に、古代文明の生みだした怪異生物――という設定のダンジョン専用敵ユニット。スライムやゴブリンといった普遍的モンスターではなく、非常に不気味なオリジナルモンスターだ。スタッフにクトゥルフ好きかギーガーのファンが居たのだろう。

 ちなみにオリジナルモンスターの数は少なく、色違いの使い回しが目立つ。


 最後に階層ボス。Lサイズという大型ユニットのボスが出てくる。これもやはり固有グラの数が少なく使い回しだ。『世界〇の迷宮』のFOEのように不特定階層に突然出没することもある。下手をすると、浅層一階でいきなりボスが出没して全滅、というオチも起こりえる。ヒッデェ話だ。


 階層ボスの件はともかく、ゲームにおけるフリーバトル・ダンジョン浅層は序盤のレベルアップや経験値調整のための階層だから、基本的にはヌルい。本格的にハック&スラッシュをするなら中層以下に挑戦する必要がある。ただし中層以下は難易度が急上昇し、下層はフツーに高難易度。


 運次第ではモンスターの装備や武器などが崩壊せず、素材と共にドロップ品として獲得できる。また、ダンジョン内ではランダムで宝箱(アイテムボックス)が発生し、装備やアイテムが入手可能。どういう原理かは知らない。滅んだ古代文明だから誰にも分からない(こまけェこたぁ気にすんな)。


 これらの話はあくまでゲームにおける、主人公一行様を基準とした話だ。名も無き冒険者達は浅層でもじゃんじゃん死ぬ。


 世界はモブに優しくない。


      〇


 パーティの面々が屍鬼兵達の残骸から水晶を思わせる魔石を回収していく。この魔石やドロップ品を冒険者ギルドで換金し、現金収入となるわけだ。


 アイヴァンは魔石をパーティ共有の収穫品バッグに詰める。槍遣いの小僧と弓遣いのアーシェが小ぶりな魔石をポケットにくすねていることに気付いたが、口には出さない。

 他人のパーティに居候の身だったし、アイヴァンもちょろまかす気持ちを理解していた。


 稼げねェもんなぁ。


 パーティは午前中からダンジョンに潜り、昼飯休憩を挟んで、モンスターハントとトレジャーハントに勤しんでいたが、その稼ぎは命がけのチャンバラに見合っているか怪しい。

 浅層のモンスターが落とす魔石は安物ばかりで、まずドロップが発生しない。発生してもこれまた二束三文のものばかり。これでは報酬を頭割りしたらいくらにもなるまい。

 稼ぎをちょろまかしたくもなろう。パーティ内の人間関係としてどうかと思うが。


 ダンジョン潜りで強い装備を揃える、という目算は無理かもしれない。

 とりあえず風俗代が稼げれば良いか。とアイヴァンが気を取り直したところへ、パーティ・リーダーの魔導術遣いが近づいてきた。


 濃青色のローブと杖というステレオタイプな魔導術士スタイルの彼は、全員を見回して問う。


「今日は上がろうと思うけど、良いかな?」

 硬皮革製鎧と鎖帷子を重ね着した剣&盾遣いと、硬皮革製軽鎧を着た槍遣いが頷く。ワンピース状の冒険者服に胸甲を巻いた弓遣いのアーシェが首を縦に振る。


「俺も構わない」

 パーティ内で最も重装備なアイヴァンが了承し、戦鎚を肩に担いだ。肉体的な疲労はともかく、なんだかんだいって初陣の気疲れがあった。


 かくして、一行は撤退を開始する。



『オルタミラ地下遺宮』は流行りのダンジョンでハーレム候補を見繕う作品と違い、地肌剥き出しの洞窟風ダンジョンではない。というか、コンクリの打ちっ放しで出来ているようにしか見えなかった。天井が高く通路は幅広でチャンバラが出来るほどだし、天井と側壁下部には照明のように光を発している。至れり尽くせり。


 古代? これが? いや、普通に現代建築じゃん……ま、三流和ゲーの世界だしな。気にしても始まらんわな。

 アイヴァンは考えることを止めた。


「ロッフェロー。娼館に行くためのダンジョン潜りってホントか?」

 槍遣いがにやにやと笑いながら問う。

「ああ。そうだよ」アイヴァンは恥じることなく応じる。「風俗に仕送りを使う訳にゃいかんからな」


 槍遣いが小馬鹿にしたように鼻を鳴らす。

「お前、領主貴族の当主候補って話じゃないか。女が欲しいなら領地で適当なの見繕えば良いだろ」

「そういう面倒や後腐れが出来そうな女を避けるために、娼館に行くって話なんだが」

 アイヴァンはアーメット型兜の中から薄らバカを見るような目を向けた。年頃の娘を無理やり囲うっつーのは娘がよぎっていかん。

 悪役らしからぬ思考を巡らせつつ、アイヴァンは槍遣いから目線を切って足を進める。


 いけ好かない野郎だ、と槍遣いが声に出して毒づき、魔導術遣いがまあまあ、と宥めた。


 弓遣いのアーシェはじっとアイヴァンの大きな背中を窺っていた。

 まるで査定評価額を計るような目つきで。


      〇


 ゲームなら『帰還します』と選択肢を選ぶだけでダンジョンから撤退できるが、血肉の通った世界では自前の足でダンジョン出入り口まで戻らねばならず、行きより帰りがキツいことは通り相場。山岳事故は登りより降りが多い。


 疲労が溜まっているし、場合によっては負傷しているかもしれない。獲得した魔石などのお宝が多ければ、それだけ荷物がかさむ。肉体的、物質的条件に加え、精神的問題も大きい。疲れや負傷などで注意が散漫になるし、お宝があれば気が急いて視野が狭窄しがちだ。

 結果、モンスターの不意打ちを食らったり、罠に引っかかったりする。


「雑兵6に騎士が4。騎士は……ハルバード持ちの重甲冑型だ」

 剣&盾遣いが壁の角から先を覗き込み、毒づいた。


 浅層に出没する屍鬼兵の大半は雑兵だが、時折、戦闘力の高い騎士や魔導術士が現れる。当然ながら、雑兵よりもずっと強い。ぶっちゃけ雑兵相手に死ぬ奴は少ない。浅層で死ぬ奴の多くは屍鬼騎士や屍鬼魔導術士にやられる。


「迂回する?」と弓遣いのアーシェがリーダーの魔導術遣いに問う。

「下がるのは不味いンじゃね? 下手すっとさっき避けた“ファットマン”に出くわすぞ」

 槍遣いが毒づき、剣&盾遣いが渋面を浮かべる。

「かといって、やつらとやり合っている時に“ファットマン”が乱入してきたら目も当てられない」


“ファットマン”とはダンジョン専用モンスターの一種だ。

 まず身長3メートルで相撲取り体型の全裸男を想像して欲しい。次に、その巨体デブの全身に蓮コラみたいな腫瘍が出来ている様を脳裏に描いていただきたい。最後にそんな気色悪いデブ怪異がボーイソプラノの奇声を上げ、全力疾走で襲い掛かってくるところを思い浮かべて貰いたい。

 子供がひきつけを起こしかねない光景が想像できただろうか。


 ちなみにファットマンは浅層の難敵でそれなりに強い。気持ち悪いわ、強いわ、と二重の意味で不人気なモンスターである。

「押し通ろう」

 アイヴァンは言った。

「雑魚を散らしてくれりゃあ、騎士はなんとかする。強引に突破してズラかれば良い」


「騎士四匹を一人で相手にする気か?」

「何も倒そうってわけじゃない。適当にあしらって逃げる分にはやれる」

 剣&盾遣いの上級生へ返答し、アイヴァンはリーダーの魔導術遣いを一瞥する。

「どうする?」


「……ファットマンとやり合うよりはマシだな。ロッフェローの意見を採ろう。奴らを強襲突破する。魔石は無視。いいな?」

 魔導術遣いの念押しに全員が首肯した。

 アイヴァンは戦鎚を強く握り、盾を担ぎ直した。


        〇


 浅層の通路をだらだらと進む10匹の屍鬼。

 4匹の屍鬼騎士は近世的な板金製全身甲冑をまとっていた。それ古代じゃなくて作中時代の近世防具じゃねーか、と言いたくなるが、使いまわしだから仕方ない。

 得物は4匹とも長柄物(ハルバード)。中々に手強そうだ。

 6匹の屍鬼兵共は鍋の蓋みたいな丸盾と手斧を構えている。弓は無し。


 全員がそれぞれ目線を交わし、槍遣いが指でカウント。


 4、弓遣いアーシェが弓に矢を添え、


 3、魔導術遣いが術理をスタンバイ、


 2、剣&盾遣いとアイヴァンが飛び出す姿勢を取り、


 1、全員が深呼吸し、


 0、角から通路へ突入開始。


 魔導術遣いが火炎系の小範囲攻撃魔導術を放つ。効果範囲と殺傷力はせいぜいが手榴弾程度だろうか。それでも、雑兵達が倒れ、騎士達の動きが鈍る。


 その間隙を突き、弓遣いアーシェが一矢を放つ。


 炎熱に巻き上げられた粉塵を貫いて疾駆した矢が、がすん、と騎士の頭を貫いた。

 如何に重装甲と言えど、所詮は人間の首が支えられる程度の重量の装甲に過ぎない。近距離射撃に加えて命中角度もほぼ垂直。貫けない道理が無かった。


 頭を貫かれた騎士が崩壊しながら倒れていく最中、アイヴァンを始めとする前衛組が突撃していく。


 剣&盾遣いと槍遣いが魔導術を浴びて立ち直れない雑兵達を強襲。

 アイヴァンが一直線に騎士達へ向かい、騎士達がハルバードを槍のように構え、アイヴァンを迎え撃つ。


 ハルバードはその見た目からぶんぶん振り回す武器に見えるが、実際は槍のように刺突が中心の武器だ。刃の部分や鉤部分は馬上の敵を叩き落としたり、敵を引っ掛けて引きずり倒したりする。そもそもあんな重たいもん、ぶんぶん振り回されたら味方が堪ったもんじゃない。


 騎士Aが刺突でアイヴァンを牽制している間に、騎士Bが鉤部分でアイヴァンの盾を剥ぎ取ろうとし、騎士Cがアイヴァンの右側面へ回り込もうと企む。


 アイヴァンは騎士Aの刺突を受け止めると共にすぐさまバックステップ。騎士Bの小技を回避しつつ、側面へ回り込もうとする騎士Cへ飛び込み打撃。


 金属が衝突する轟音がつんざき、火花が舞う。


 騎士Cは打擲で柄がひん曲がったハルバードを梃子のように振るい、アイヴァンの戦鎚を絡め飛ばす。が、それはアイヴァンがあえて手放したに過ぎない。戦鎚を飛ばすために一動作分の隙が生じた騎士Cへ、アイヴァンの籠手で覆われた右拳が叩きこまれる。


 再び金属が激突する轟音が通路に響き渡った。

 重甲冑を着込んだ騎士Cが壁に叩きつけられると同時に、騎士AとBが素早くアイヴァンに刺突を繰り出す。


 アイヴァンは咄嗟に身を捩り、盾で2匹の刺突を受け止める。盾が火花を散らし、金属音の悲鳴を奏でる。左腕に伝わる重たい衝撃にアイヴァンは唸りつつ、右腰から片手斧を抜く。


 騎士Cが立ち上がろうとしたところへ、魔導術遣いが魔導術の氷弾を浴びせた。胸に大穴を開けられた騎士Cがぐずぐずと灰となっていく。


「開いたぞっ!!」

 雑兵を切り伏せて突破口を作った剣&盾遣いが叫び、魔導術遣いと弓遣いアーシェが屍鬼共の脇を抜け、通路の先へ向けて駆けていく。2人の背を守るように槍遣いが続く。

 その時――





 アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア





 後方から甲高いボーイソプラノの絶叫が響き渡った。

 大兵肥満の巨躯な怪異――ファットマンのエントリーだ。


 腐れデブ怪異が体中の腫瘍をぐちゅぐちゅとうねらせながら、ボーイソプラノの雄叫びを挙げて疾駆してくる。子供が見たらトラウマになりそうな光景に、少年少女達の顔が引きつる。


「ファットマンだっ!」「逃げろっ! 早くっ!!」「ロッフェローっ! 急げっ!」

 仲間達が喚く中、アイヴァンは自分を仕留めようと騎士AとBに食いつかれ、ケツをまくる機会が得られない。


「クソッ」

 時間を掛ければ、2匹とも仕留められるが、いかせん雑兵があと2匹残っているし、この状況でファットマンまで相手にはできない。


 弓遣いアーシェが片膝をつき、弓を水平に構えて放つ。

 右膝を射抜かれた騎士Aが崩れた、刹那――アイヴァンは全体重を乗せたシールドバッシュを放ち、騎士Aをぶっ飛ばして騎士B諸共に転倒させた。全力疾走中だったファットマンは突如足元にすっ飛んできた2匹の屍鬼騎士を避けられず、派手に転倒した。体中の腫瘍からぶりゅりゅと膿が放出される様はグロすぎる。


「今だぁっ!! にぃげるんだよぉおおおおおおおおおっ!!」

 槍遣いが銀髪の糖尿侍みたいな口調で叫び、他の面々も全力で駆けていく。アイヴァンもその後を追った。


       〇


 太陽が西へ傾き、王都ルナルダンを夏の夕日が照らす。『オルタミラ遺宮』から帰還した冒険者達がぞろぞろとダンジョン出入り口傍に建っている石造りの建物へ向かっていく。


 冒険者ギルド『オルタミラ遺宮管理所』は市役所的施設だ。

 漫画や小説なら酒場も併設されているところだが、管理所に酒場は無い。あるのは御役所的窓口と魔石やドロップ品の買取所と負傷者用診療所。それと診療所でくたばった者用の葬儀屋。


 本日分の分配金を渡されたアイヴァンは、その小袋内に収まった金貨と銀貨と銅貨と鉄貨を数え、思わずぼやく。

「これじゃあ裏道の立ちんぼしか買えねェわ。いや、失くした戦鎚の分を考えりゃあ立ちんぼも買えねェ」


 命を張って稼いだ額にしてはいささか……冒険者商売が底辺業であることを考えれば、妥当なのかもしれないが。


「浅層を半日潜っただけじゃこんなもんさ」と魔導術遣いが苦笑い。

「初仕事祝いに一杯やってくか?」

 剣&盾遣いが誘うも、アイヴァンは頭を振った。

「悪いが、今日は帰らせてもらう。くたびれた」


 なんだかんだいって本格的な命のやり取りは初仕事。肉体的はともかく精神的にはアッパーになった分、疲労感がある。

 付き合いの悪い野郎だ、と槍遣いが鼻息をつく。


 アイヴァンはそんな槍遣いの嫌みを無視し、踵を返して一足先に帰路へ着く。


 参ったな。半日潜っても娼館代も稼げねーとは。少なくとも中層に挑戦することを前提にしねーとダンジョンで装備を獲得するのも、将来の内戦に備えて資金調達するのもキビシーな。かといって、冒険者商売にのめり込みすぎてもなぁ……。


 そんなことを考えながら大通りを歩いていると、

「ロッフェロー」


 背後から声を掛けられ、アイヴァンが肩越しに窺う。

 弓遣いアーシェが立っていて、告げた。


「ちょっと顔を貸せ」

クレクレ中です('ω' )

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