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日常から非日常へ。  作者: 稲平 霜
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唐突な襲撃

83話




翌朝俺がいつも通りの草原にいるとヴァイルが走ってきた。

「あと何日でオレは死ぬ予定なんだ?」ヴァイルは汗を流しながらもそう聞いてきた。俺はギョッとしてすぐ答える。

「正確には分からない。だから今のうちに強くなってもらわないと俺と冒険者になれないだろ?」俺はそう言って笑顔を見せた。


いつもよりもヴァイルはやる気に満ちていた。そこで俺はあることを提案した。

「今から俺が言うことをできるかどうかやってみてくれないか?」俺はヴァイルの肩を掴んで言った。

「いいぜ、どんなことだ?」ヴァイルは乗り気だった。

「多数の剣を出現させることを想像してみてくれ。」俺がそう言うと、ヴァイルは想像を始めた。それと、次の瞬間。ヴァイルのいる周辺の一面が少しずつえぐれ、そこから木剣が出現した。1度言っただけでここまで出来るのはセンスの塊だとそう思った。

「出来たぞ!」ヴァイルはそう言って地面にさして状態で出現した木剣を手にとった。

「お前、凄くないか?」俺は少し引くレベルでそう言い放った。しかし、ヴァイルはその事に気づかず鼻を高くしている。

「正直に言おう。俺から教えることはもうない。あとは筋力をあげる事と、その心を忘れない事だ。」俺はそう言って地面に刺さっている木剣を抜いてヴァイルに向けた。その時町を大混乱にさせた。原因は大きな揺れだ。揺れは次第に大きくなり、その揺れの元凶が目に見えた。

「早くないか...?」俺の目の先には地上をゆったりと移動するモンスターの群れだった。

「俺の前では全部虫けら同然だぜ!」ヴァイルはそう言ってモンスターの方へ走っていく。俺の止めようとした手は空気を撫でただけになった。そこに両親が来た。

「ラフ!逃げるわよ!」母は迫真にそう言っていたが俺は木剣を持ってヴァイルの後を追った。


嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。ヴァイルが死ぬ事なんでさせたくない。俺はもう誰も殺したくない!そんな強い決意は僕を突き動かす。横から襲ってくるモンスターを俺は魔力を使い、すぐさま首を落として駆ける足を止めようとしない。木剣に光を灯し、斬れ味は最高になる。ほとんどの生き物ならすぐに斬れるだろう。

「殺させてたまるか...!」俺は牙を剥き出しに言う。


そして、ヴァイルを見つけた時、既に知性のあるモンスターと対話していた。

「クソッ!」ヴァイルは血が溢れ出る右腕を押さえてモンスターに向けて睨んでいた。

「ヒトの言葉は極力使いたくないが、まぁ良い。今ここで死ぬか、おれに感情を売るか、選べ。」モンスターはそう言ってヴァイルの木剣を遠くへ投げた。モンスターはヴァイルの15倍ほどの大きさで今のヴァイルには太刀打ち出来ないと断言出来る気がした。そんな時、後ろから衝撃が来た。そこで俺は察した。俺とヴァイルの周りにはモンスターの大群がいて、逃げても逃げられる状況では無いことを悟る。俺は大人しく前に進み出す。歩みでる俺を見てヴァイルはギョッとしていた。俺はヴァイルを見てもスカした顔で連行されるままだ。そうした理由は俺とヴァイルが戦う状況になってしまってはならないと考えたからだ。知性の持ったモンスターは人間でいうところのクズのような生き物だ。口が悪いかもしれないが本当の事だ。モンスターは俺達が知り合いと気づき次第、殺し合いさせてくるだろう。

「どうしてここにいるんだ!」ヴァイルはお構いなく聞いてきた。俺はため息を吐いて言葉を放つ。

「誰です?私の名前はサラナハス・メズタロですよ?私はあなたのような者は初めて見ました...。」俺は他人を装ってそう言ったが、ヴァイルは感ずかず、次々と話し出す。

「いやいや!お前の名前はラフノだろ?」ヴァイルは大声で肩を掴んで言ってくる。こいつ。俺は笑いながらもそう思った。辺りのモンスターの雰囲気が段々変わってくる。俺は一か八か行動を起こすことにした。

「いいか、お前は俺の背後を頼んだ俺は前方の敵を、すぐおわらせる。」俺はそう言ってヴァイルが出現させた木剣を手に取り、光を宿す。そして、次の瞬間木剣を真横になぎ払い、それと同時に光の斬撃がとび、全体のモンスターの45%を殺した。

「ふぅー。」俺は深く息を吐く。続いてヴァイルが動く。ヴァイルの力は上がり、一撃でその周りのモンスターを巻き込みながら攻撃する。今の俺が喰らえば即死だろう。そんな時、攻撃を喰らう。しかし、俺は咄嗟に木剣で受けた。おかげで攻撃してきたモンスターは拳に傷がいく。

「ふざけるなよヒトのくせによぉ!」そのモンスターは以前の大きさより2倍ほど大きくなり、身体の所々に硬化した皮膚が鎧のようについている。そして、次の瞬間俺への攻撃が始まる。俺はすぐさま光の力で避ける。光の移動速度は早く、滅多に攻撃は喰らわないと思った。

「俺みたいな子供に負けるのか?モンスターよ。」俺はそう言って巨大なモンスターを煽る。

「このガギァアァアァァ!」モンスターはそう叫んで辺りのモンスターを巻き込みながら攻撃を開始する。俺は光の速さで余裕に避ける。

「大きいくせに弱いな。」俺はそう言って剣を構えた。

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