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日常から非日常へ。  作者: 稲平 霜
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混雑混合行動

とても分かりにくい文になっていると思います....。

それでも読めそうな人は読んで言ってくれるとありがたいです!

8話




 アンナと名乗る女はにこやかに笑う。周りの目線を気にしたのか、アンナは

「ここじゃなんだから....。宿室にでも行きましょうか」アンナは自分の借りている部屋を指さして言った。

 「さて、あんたは何者かな!」ドイルが相変わらずの声で言った。するとアンナは語り始めた。

「私があなたたちと同じ待遇がされている理由は、私がこの大陸の外から来たことが原因。ただ、恐らく私があなたたちと違うところと言えば、私がこの世界の魔法を推進した”絶海の魔女”の異名を持っているからでしょうね」アンナは視線を下に落として言った。アンナの言葉にマイヤが小さな声を出して言った。

「絶海の魔女...。海を渡り、海を割き、海を消し、海を操る正体不明の魔女....。魔女は海を割り、大勢の人をその被害の巻き添えにし、世界を敵に回した魔女....」マイヤがそう言うとアンナが

「正解。あなたよく知ってるね。その抱えてる本に書かれてるのかな?」アンナがそう言いながらマイヤの抱えている本を取ろうとすると、ドイルがアンナの障害物となった。アンナは察して、微笑を浮かべてまたしゃべりだす。

「ずいぶん警戒されてるみたいね。それも無理もないわね。私は魔女だから」アンナは吐き捨てるように言った。そして続けてアンナは話す。

「そういえば先ほどの魔法。絶雪の魔女の面影が感じられたわね」アンナの口から出た言葉。”絶雪の魔女”さっきから魔女関係の話が多い気がした。そこで僕は口を開いた。

「さっきから魔女の話ばっかだけど、今関係あるのか?」僕がそう言うとアンナは

「いいえ」そう言った。

「さっきの絶海の魔女があんただと言うなら、その証拠とかあるのか?」僕がそう尋ねるとアンナは窓の外を眺めて言った。

「証明するには海に出ないといけないけど、どうする?」アンナは目を細くして言った。

「僕が行こう」僕がそう言うとアンナはにやりと笑みを浮かべ、僕を浮かせて、転移した。

 「転移魔法。流石魔女だ」僕がそう言うと

「どうもね。じゃあ証拠をみせようね」アンナは」そう言って、目に見えるほどの光の粒を手に集めだした。じきに光は瞬きのできないほど眩しくなった。そして次の瞬間。海は轟音を鳴らし、海底の底まで割れた。そして海が地面を揺らし、津波が僕を襲う。その瞬間水の膜ができて僕は守られた。そしてアンナは言った。

「信じてくれたかな?」アンナは平気な顔をして言った。顔に飛び散る水のしずくが気にならない程僕は驚いた。そして、転移魔法。アンナは僕の腕をつかみ、宿屋に戻った。完璧にコントロールしている転移魔法。そして絶海の魔女の異名。僕は身をもって体験した。一瞬の出来事で僕は言葉にできなかった。

「どうだった?」アンナは僕に聞いた。そして僕は

「信じる」その一言に尽きた。

「じゃあそろそろ本題に入っていいね?」アンナが言った。一同が頷くとアンナはしゃべりだす。

「私を仲間に入れてくれないかしら?」アンナは自分の胸を押さえながら言った。僕の思いは、何を言っているのだろうか。この人別に仲間いらないでしょ。そんな感情だった。しかし、アンナはまだ喋る。

「仲間になりたいのは他でもないね。感情と引き換えに手に入れた魔力だけど、仲間と過ごすことで感情がまた芽生えるかもしれないから。もう一つ、暇だから。以上ね」アンナは淡々と答えた。確かにそれなら別に仲間に入れてもいいが、この人を入れるわけにはいかない。そう思った。だから僕は

「残念だけど、僕らはこれ以上罪を重ねたくないんだ。だからあんたを入れるわけにはいかない」僕はそう言って断る。後ろで僕の言葉に反応を見せたのはドイルだ。ドイルは突然口を開いた。

「何も知らないくせに!同じにするな!」ドイルの怒号はいつもより大きかった。それと同時にマイヤは体を一度ビクつかせた。誰でも驚くそんな声だ。続けざまにドイルが言葉を放つ。

「お前なら俺を理解してくれると思ってたんだがな!」ドイルは僕の胸倉を掴んで言った。僕も反撃しようと息を吸おうとしたとき、マイヤが叫んだ。

「もういいよ!」マイヤの一言でその場は凍り付いた。そしてマイヤはそのまま言葉を放つ。

「もういいよ。私。帰るよ」マイヤの一言にドイルが言葉を声にする。

「どうしてなんじゃ。マイヤ」寂しげなドイルの声。何があったのか僕にはわからない。初めから何かあるとは思ったが、やっぱりな。僕はそう思って口を開く。

「ドイル。聞かせてくれ何があったのか」僕の言葉に冷静さを欠いたドイルは瞳孔を開いて、声を出した。

「俺はマイヤの飼い主だ。そうだ。マイヤは奴隷で毎日鞭で叩かれていた。貴族に。当時は28歳だった俺は牢獄の番人をしていた。その牢獄で毎日マイヤの悲鳴を聞いていた。マイヤの助けてという声も耳を塞いで。ある日マイヤはいつものように鞭で打たれていた。そこまではまだ耳を塞いでやり過ごせた。しかし、ある日別の国の貴族が牢獄に来た。何の用かと思って壁を影にして俺は貴族たちを見ていた。そして僕が見たときマイヤは裸を晒され、首を絞めて殺そうとしているところを見てしまった。たまたまマイヤと目が合った俺は耐えきれず、壁の影から出て、貴族をナイフで刺して殺した。そして、俺はマイヤに布を被せ、別の町に行った。マイヤの服を調達し、着せた。それからというもの、その貴族の敵討ちのために殺害集団を貴族の親族が俺を何度も襲ってくる。返せ返せと。だからおれは......」ドイルの泥水をすすったようなエピソードを聞いているところに僕は止めに入った。恐らくこのままずっと言わせておけば、ドイルは精神崩壊し、何をするかわからなくなっていただろう。しかし、どうしてマイヤは帰ると言ったんだ?

「嘘だね?マイヤちゃん?」アンナの言葉に僕は従ってマイヤを見た。

「うん。私にとってこの人はお父さん。ただ、それは奴隷と飼い主の関係だけど。この人は私の救いなのは本当。けどこのことを思い出したのはついこの前。それまで本当にお父さんだと思ってたのは本当」マイヤは不敵な笑みを浮かべて言っていた。続けてマイヤは言う。

「思い出したのはこの人が転移魔法を使ったとき。私の脳は転移の衝撃によって、全てわかった。まとめると、私は奴隷だった。そこで私はこの人に買われた。お父さんと呼ばないと殴られた。そしていつの間にか私はこの人の子供になっていた。それだけ。更に私は貴族の娘でもあるの。だからこの人を狙いに来ている人はみんな私を助けようとしてくれてるだけ。この人はかわいそうな人よ」マイヤの饒舌ぶりに気圧された。

「ドイルは一体何が目的なんだ?」僕はそう呟いた。するとマイヤが

「さぁ?」マイヤすらも知らないみたいだ。こんがらがるエピソードだなぁ!本当!僕はドイルを殺さなくちゃいけない。そんな気がする。マイヤもアンナも頭のおかしいやつばかり!うんざりだ!あ、そうだ。僕は何を躊躇していたんだ。この大陸も滅ぼせば解決するんじゃないか?最悪の結論になったとは思うが、間違いではない。僕はそう思った。

なんとも複雑でしたね。

書いている作者すらもこんがらがるストーリーでした。

主人公は主人公で大丈夫か?

読んでみて面白かったのなら幸いでございます!

良ければ評価していってください!

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