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日常から非日常へ。  作者: 稲平 霜
48/288

レイドのしたこと

どうぞ!

楽しんでいってください!

47話




エールトがベッドでくつろいでいる時、ドアがノックされた。少し経ってドアが開かれた。そこには使用人がいた。使用人はくつろぐエールトを見て、眉間にしわを寄せていた。

「何をやっているんですか?仕事が終わらせましたか?そういえば、洗濯も出てないですよね?何をしているんですか?さっさと、早くしてください。」一言をまとめず、一気に放出する使用人は苛立っているのが感じられた。

「すみません!後もうちょっと待ってください、今いいところなんです!」エールトはそう言って手のひらを使用人に向けた。それと、使用人は更に眉間にしわを寄せて、ズシズシとエールトに近づいていく。

「いつまで何を読んでいるのですか?今はとりあえず、仕事を終えるまで預かります。」使用人はそう言ってエールトから本を取り上げた。その使用人の行動にエールとが文句を言い出す。

「いやいやいやいや、今いいところなんだって!お願いだから、あと1分あと5分、やっぱり1時間っ....。」エールトがそう言っていると使用人の声がさらに落ち。

「早く仕事してください。」その使用人の言葉にエールトは怯んで。

「分かりました...。」そう言ってこの場を去っていった。


「お騒がせしました。」使用人はそう言ってお辞儀をしてドアを閉めだす。そのときに私は使用人を引き止めた。

「すみません。“ レイド”っていう人知ってますか?」私は恐る恐るレイドの事を聞いた。すると、使用人は口を開いた。

「ええ、知ってますよ。あの世界犯罪者ですよね?世界の規則、人殺しをしたのであれば、当然の報いですよ。」使用人は冷徹に言い放った。

「報いって何を受けさせるんですか?」私が使用人に聞くと、使用人はあまりいい顔はせず。

「四肢をもいで、最終的に斬首刑ですよ。ただ、この刑には一つ制限があります。それは奴隷が罪を与えるということです。その後、その奴隷には崖から落下してもらいます。誰かを殺した人は、自分で死ねなければならない。そういう世界の規則です。」使用人は目を閉じながらそう言った。

「過去にもそういう死刑の仕方があったんですか?」私がそう聞くと使用人は首を振り。

「過去の歴史にはそういう死刑の仕方がありません。しかし、つい最近、大陸の支配者がそれぞれ集まって解決することがあり、つい最近決まったことです。」使用人は天井を少し見ながらそう言った。

「あの、最後にそのレイドっていう人は何人ぐらい殺したんですか?」私はレイドを赤の他人として踏み込んだ質問をした。すると、使用人は目を閉じて口を開いた。

「王都アスファルを知っていますか?その王都で、約300人以上を殺したとされています。その中には、騎士長もいたようです。」使用人はそう言って私の方を向く。そして、続けて話し出す。

「どうしてそんなに大量殺人犯のことをしりたいんですか?」使用人からの質問に私は俯きながら。

「実はそのレイドっていう人、前まで仲間だったんですよ。」私がそう言うと使用人は驚いた顔をして。

「それは本当ですか?」再度確認してきた。私は使用人の食いつきに作り笑いをして。

「嘘ですよ」そう答えた。すると使用人は私に背を向けて。

「あんまり嘘をつかない方がいいですよ。でないと、いつの間にか自分が嘘つき呼ばわりされて、人生を壊してしまうかもしれませんよ。」そう言って去っていった。


使用人は何か過ちでも犯したのだろうか。私はそう思いながらベッドに歩いていった。それと、背中に変な感覚があった。その変な感覚の原因はエールトが置いていったビスケットだった。

「汚しちゃったよ....。」私はそう呟いて起き上がった。


にしても、レイドどうして人殺しなんかしたんだろう、しかも300人以上。あいつに限ってそれはないと思うけど、あったら聞かなきゃいけないことが多いな。でも、あり得る。あいつのあれぐらいの強力な力、その力なら何100人も殺すぐらいの力があると思う。でも意味もなく殺すとは思わない、何か事情があって殺したに違いない。私はそう思いながら粉々になったビスケットを避けて寝入った。


朝ベッドの横の小さな机を見てみると、そこには私の洗濯された服があった。同時に刀も。今がいつなのか確認しようとベッド起き上がると窓からコンコンと音がした。私は聞き間違いかと思って時間を確認しようとすると、もう一度窓がコンコンと音がした。不思議に思い、私が窓に近づくと、カラスがいてそのカラスの下に黒髪の少年が倒れていた。私は一瞬悲鳴のようなものはあげそうになったが、すぐに息をのみ対処した。私が窓を開けると、カラスは私の部屋に入り込み、ベッドの天井に止まった。私は今はカラスのことはどうでもいいと思い、少年を窓から引き上げた。

「ぅ、うぅ....ん....。」少年は目をぎゅっと瞑って辛そうに汗を流していた。私が熱とかがあるかどうかおでこを触ろうとすると、少年は目を開き、私の手を弾き飛ばした。

「誰だ!また僕を縛るのか!王族が!」少年は敵意をむき出しにしそう言い放った。

どうでした?

面白かったのならよかったです!

次回も読んでくれると嬉しいです!

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