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日常から非日常へ。  作者: 稲平 霜
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過去の出来事の推測

少し...。すこーーし短いかもしれません...。

41話




なぜ急に変化したのかは分からない。でも、今はやるしかないみたいだ。僕は1度考えた後直ぐに体勢を元に戻した。

「騙すやつは許さない!騙すやつはいつもそうだ!吾輩が油断した隙に全て奪いさろうとする!返せ返せ返せ返せ!お前も僕の胃の中で還してやる!」ドラウは興奮したまま憤怒する。僕はその圧を体全身で受けながらも平静を装っている。

「騙そうってわけじゃないんだけどな...!」僕はそう言って跳び上がる。なぜ跳び上がったか、それはこの地形を理解することにある。地形によって僕が有利になるか、相手が有利になるか決まる可能性があるからだ。僕は地形をじっくり見たあと、地上に降り立つ。

「これは勝てる算段がないな...。なんて、言うと思うか...?」僕は1人で呟いてにやける。

「喰ってやるぅぅ!」ドラウはそう言って僕の肩に飛びついてきた。それと同時に痛みが走る。

「ふぅぅ...。」ドラウは獣のような鼻息を深く吐きながら、喉を鳴らす。この痛みは恐らく、僕の肩は今噛まれている。そして、直に痛みが増してくる。そして最後にドラウは僕から離れた。ドラウの口から垂れる赤い鮮血。他でもない僕の血だろう。

「不味い...。不味い、不味い不味い不味いぃぃぃぃ!」ドラウは僕の肉を食べると憤怒する。失礼なやつだ....。複雑な感情だ。

「じゃあ。僕を食べない方がいいんじゃないか?」僕がそう提案すると空気が1度和らいだ。

「そうだな....そうだ。」ドラウは冷静に言った。続けてドラウが話す。

「そうだよ!そうだ!お前みたいなのがいるから!全部不味くなるんだ!お前は喰わない!殺してやる!」ドラウの平静は一瞬にして解けた。僕はその様子を見て思った事があった。大体こういう狂ったような人は過去に何かしらあった人が多い。こいつも何か過去に辛いことがあったに違いない。なんて、考えても今は意味が無いんだよな。話し合いも出来なさそうだし、僕は殺されるしかないかな?僕はそう考えてその場に仁王立ちした。

「死ねぇぇぇ!」ドラウは怒りを露わにして僕に飛びかかってきた。武器は構えていない。しかし、右手は全部の指を曲げている。そして、その手は僕の左半身を削り取った。

「な...に....?」僕は予想もしていなかった攻撃に困惑を露わにする。左半身が円状に切り取られた状態で立つことが維持出来ず僕はそのまま地面に鈍い音と共に叩きつけられた。


ここはボクが死ぬと同時に現れる空間だ。今この空間には草原が広がっている。そよ風が僕を穏やかな気持ちにさせる。

「よし、落ち着いた...。ここから出よう。」僕が独りでにそう呟くと、世界は風と共に消えいった。


「どうして....!どうして!お前が吾輩の力を使える...!」ドラウは驚きに隠された怒りの声を上げた。僕はニヤリと笑みを浮かべ。

「僕は強いんだよ。」誇らしげに言うとドラウはさらに怒りが強くなり鼻息が荒くなり、血混じりの唾液が口から溢れ出ていた。

「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!」ドラウは奇声を発して体を再生させた。そして、ドラウは僕を睨みながら。

「吾輩の能力は吾輩にしか使えない!そう決まっていたはず!なぜお前が!使える!」ドラウはそう言って奮起する。

「さっきから怒ってばっかだが、そんな怒ってると折角の美味しいご飯も美味しく食べれなくなるぞ?」僕が余裕を見せて言うと、ドラウは一瞬、口が止まった。しかし、その言葉はドラウを本気にさせる言葉であったということに僕はすぐ気づいた。しかし、気付いた時にはもう遅かった。

「喰ってやる...。」ドラウはそう言って舌の表面を剥いだ。続けたドラウは話す。

「味は感じられなければ全て喰らえる。そうだ。吾輩はこの世界を喰らうために生まれたんだ!」ドラウは両手を広げて大声で言った。ドラウがそう言った瞬間、地面のあらゆる場所が口の形を象った。

「世界を喰らうために世界を使う!」ドラウはそう言って頭が口だけの巨人を生み出した。それを見て僕は。

「これは僕の能力が適応されなさそうだな...」僕は真顔でそう言った。僕が発言すると同時に口だけの巨人は僕に襲いかかってきた。攻撃方法は予想したどおり、口を使って噛む攻撃だった。予想していたおかげで攻撃は避けられたが、この巨人が3体もいる。同時に攻撃されたらいずれか1体からは攻撃を受けるだろう。

「じゃあ、やるか...!」僕はそう言って鬼神の力を解放した。鬼神の力を解放すると同時に腕に黒い文様が表れる。痛みは、無くなっていた。

「できる限りの最大の力でお前を倒してやろう!」僕はそう言い放って周りに雷撃を放つ。僕の放った雷撃は口だけの巨人を全て壊したのだった。

「.........。」ドラウは口を噤んで僕を睨む。僕はドラウに微笑みかけて。

「かかってこいよ。最後は僕が勝つんだから...。」僕はそう言って挑発をした。

どうでした?

面白かったのなら良かったです!

次回も読んでくれると嬉しいです!

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