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日常から非日常へ。  作者: 稲平 霜
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ヤーズの状況

どうぞ楽しんで読んでいってください!

35話




私は黒い光が満ちていく時、みんなの背中を追った。しかし、私の手は空を裂きどこかに飛ばされた。

「ここはどこですか?」私はそう呟いた。しかし、誰からも返答はない。当たり前なのは分かっている。誰もいないのだから。私のいる場所は暗く空気の薄い場所。そこに魚が顔の横を過ぎ去った。???。

「魚が浮いてる!?」私は顔の横を通り過ぎた魚を勢いよく振り向いて見た。しっかり周りを見てなかったせいだと思うけど、今私がいる場所は間違いなく、海底だと思う。そう確信に触れた瞬間口から空気が溢れ出た。そのまま肺から空気を失う。このままだと溺死してしまう。苦しい、のに、上に上がれない。上に行けば空気があるとも思えない。私は水を掻く事しか出来ない。手で水を掻く事に上に上がって行く泡になりたい。空気が....ない....。私はそのまま意識が落ちた。

柔らかい感覚が私の背を覆う。瞼を開くとそこには空気があった。私は慌てて起き上がり、周囲を見渡す。周囲には珊瑚礁が多く壁になっていた。そこにひとつの気配が感じられた。その気配は人の形になっていく。そして、口を開いた。

「目覚めましたか?人の子よ...。私は海底王国第一位女王...“ アクアル・カイザル”...。貴方を拾い、介抱した者でもあります...」女王アクアルは私に近づきながら言った。

「じゃあここは海の中ってことですよね?」私は確認するように聞いた。女王アクアルは目を閉じて頷き。

「受け入れられませんか?しかし、事実ですよ?」女王アクアルは私の不安を煽るように言った。

「何も考えられない....。地上には戻れるのですか?」私は抱え抑えた頭を上げて睨むように女王アクアルに言った。女王アクアルは細く優しい目を開く。

「あまり、良い話ではありませんが伝えるべきでしょう....。ですが、聞いてください。この世界に地上という物はありませんよ?」女王アクアルの言葉に私はキョトンとしてすぐに表情筋を動かした。

「そんな....!?じゃあここから出られないのですか!?」私は勢いよく女王アクアルに近づこうとすると、水のベッドから落ちた。膝を地面に付けたまま私は続けざまに口を開く。

「どうすればいいんですか....?」泣きそうなほど衝撃的な女王アクアルの言葉を信じたくない。そう思いながら口から言葉が溢れていた。そこにクスクス笑う声が聞こえた。

「女王様...。あまり人間をからかわないであげてください。」その言葉を発したのは他でもない魚だった。その言葉に女王アクアルは頷き。

「そうですね。からかってしまってすみません。久しぶりの来客でつい...」女王アクアルは頭を下げて言った。その行動に1匹の魚が言葉を発した。

「女王様...」そう言って1匹の魚がこの場を去った。しかし、そんなことさえどうでも良くなるほど私は泣き崩れた。

「よかった....。」私は涙を露わにして言葉を発した。

「貴方が優しい人の子で良かった...」女王アクアルは私の背に手を当てて言った。

「ここは人の歴史上では消された国....。太陽の光が浴びれない場所です。」女王アクアルはそう言って上を見上げた。私も釣られて上を向くと限りなく続く天井があった。

「ここには空気があるのは分かっているのですが、どうして女王様、他の魚も息が出来てあるのですか?」私は疑問に持った事を聞いた。女王アクアルは人差し指を立てて口を開いた。

「私の国の領海では空気を多く混ぜた海になっていて、人の子達が来ても平気なようにしているのですよ。」女王アクアルはそう言って微笑む。

「そう言えば女王様はいくつなんですか?」私は何気なく聞いた。すると女王アクアルは微笑んで。

「それ、聞いちゃいますか?私はこれでもお婆さんですよ?」女王アクアルはそう言って私を見る。続けて女王アクアルは口を開く。

「ざっと1500歳位ですかね。」女王アクアルはそう言って微笑んだ。私はこんな綺麗な女王を見たことがないかもしれない。私は女王アクアルの生きた長さに可能性を見出し問う。

「私には仲間がいます。私はその仲間に次集まったときのため強くなっておきたいのです。だから不敬ながら言わせてください。お願いです。女王様の長い経験を私に教えてくれませんか!?」私は腰を曲げて顔を下に向けて言った。そんな私の姿を見た女王アクアルは表情を固くし。

「いいでしょう。私が師になるであれば厳しく教えます」女王アクアルはそう言った。

みんなもきっと強くなってる。私だけ置いてけぼりなんて癪に触るし、私も強くなりたい。もっともっと、自分を変える力を私は手に入れる。私はそう考えて自分の武器である弓を天に掲げた。

「変わった弓ですね」女王アクアルが不思議そうに聞いてきた。私は微笑を浮かべ。

「いいでしょう?」私は笑顔を浮かべ言った。

どうでしたか?

面白かったのなら良かったです!

次回も読んでくれるのを待っています!


追伸

最近少し書き方を変えました。

セリフが多いので読みやすいと思います。

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