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日常から非日常へ。  作者: 稲平 霜
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道化師の笑い

どうぞ楽しんでください!

書き続けて早1ヶ月です!

いつも読んでくれてありがとうございます!

誰か1人でも読んでくれている限り連載しようと考えています!

読んでくれる事がモチベに繋がります!


本当にいつもありがとうございます!

31話




霞む目を擦る。僕が目にしたのはアンデッド族のゾンビ。ゾンビの数は異常に多く、町ひとつ多くほどの数。ゾンビが群れる筈がない。なぜここに大量発生しているんだ?そういえば馬車はどこに?ナアラがいれば回復の力でゾンビは弱体化できるのだが。そんな事より今は僕に群がってき出したゾンビを全て倒さねばならない。僕はそう決めて動き出す。

「折角だ...。鬼神の力を使ってやるよ....」僕がそう呟くと空は悪雲に包まれる。黒い稲妻が空中に走る。僕が黒い稲妻を全方位に落とそうとすると突如、脳に線が引いたように激痛が走る。

目を開くと真っ暗な世界に鬼神がひとつ、ポツンといた。

「お前に俺の力は使わせない」鬼神は立ち上がって僕に向いて言った。

「そんなこと言わずに、な?」僕は鬼神の肩を掴んで言った。

「魔王にも相当する力の俺の力を使う者などいてはならない」鬼神は僕を睨みながら言った。

「関係ない」僕が即答する。

「だめだ」鬼神はそう言い張る。

「じゃあ、貰うな?」僕は笑顔でそう言った。鬼神は驚いた顔をして僕の掌を眺めた。僕は鬼神の頭を持って潰した。鬼神は黒の粒子となって僕の体内に吸い込まれる。心臓の鼓動が僕の全身を駆け巡る。

元の世界に戻ると真っ先に出たのは咳だった。口を塞いで咳をすると掌には血が付いていた。無理やり鬼神の能力を奪った報いだろうか。別にいい。僕はこの状況をひっくり返して、仲間探しを再開したいんだ。僕は悪雲から黒い稲妻をここら一帯に落とした。ゾンビは僕のその一撃で燃えカスとなって散った。そこに聞き覚えのある声が聞こえた。

「おーおー...!凄いですね!そうだ!あなたの望んでいるであろう事をしてあげます...。では.....」声の主は闘技場にいた道化師だ。道化師は一方的に喋り、言葉が終わると同時に指を鳴らした。僕が口を開いて何かを聞こうとした時、既にそこは違う場所にいた。僕が来た場所は闘技場だった。

なぜ、闘技場に転移されたんだ?ここに誰かいるのか?僕がそう疑問を持った時、声が聞こえる。さっきの道化師の声だ。

「何を無断で入って来ている....。ここは私の唯一の居場所だぞ...!」先程の道化師と打って変わって怒りに満ち溢れていた。僕が驚いている隙を見過ごさず、道化師が僕に攻撃を飛ばしてきた。

「なんなんだよ!こちらに連れてきたと思ったら攻撃とか...!」僕は道化師の攻撃をギリギリで避けていた。折角だからこの道化師にも僕の力を見せてやる。僕は悪雲を呼び寄せ、黒い稲妻を道化師に浴びせた。これで倒せただろう....。そう思ったのも束の間。全く聞いていなかった。道化師は別の空間に稲妻を飛ばしたのだろうか。

「あなたにはこれがいいでしょう?」道化師は少し冷静になって指を鳴らした。すると空中から黒い瘴気に包まれたマストラが出てきた。

「殺す殺す殺す殺す.....」マストラはひと単語を連呼する。正気ではない。道化師は宙に浮き僕とマストラの戦いを眺めるようだ。

まず先に動いたのはマストラだった。僕は黒い稲妻から黒の刀を生み出す。そして、マストラの正面からの攻撃を刀で受けた。刀が悲鳴をあげる。僕は刀を傾け、マストラの攻撃を下に流し、腕を切り上げた。しかし、マストラの腕は健在だった。圧倒的な力の差。僕はまた全ての力を解放しようとしたが、出来なかった。このままでは僕は殺される。殺されるのもありかもしれないが、もう死なないようにするって決めたんだ。そう思った瞬間、僕は潰された。

ボクは目を覚ます。目の前には重傷を負ったマストラがいた。それを見た道化師はもう1人僕の前に出した。それは

「ライトもか....」僕はため息を零した。最後に会ったライトとはかなり違う雰囲気が漂っていた。なんだ?僕が見ているのは重傷のマストラ。そしてそのマストラは今、ライトに殺された。マストラに纏わりついていた黒い瘴気をライトは美味しそうに食べた。

「あああああああああ!」ライトは叫ぶと同時に爆発した。以前の爆発の攻撃より増している。僕は少々怖気づきながら、構えた。勝てるなんてことは無い。勿論お前がな。ライトは僕に向かってくる。

「おしまいだ」僕の一言に合わせて氷針がライトを捕らえる。僕が使う氷針は以前より力を増していた。僕は身動きの取れないライトを見つめ、刀を振り下ろした。僕の一撃は天からの黒い稲妻に後押しされて、ライトの体は真っ二つに割れた。その光景に道化師は慌てている様子だった。僕の標的は打って変わり道化師へと移った。道化師は冷静さをすぐ取り戻した。

「喰らえ」道化師はニタニタ笑い言った。その言葉と同時に何も無いところから歪な獣が出てきた。歪な獣は体中のあちこちから悲鳴が聞こえる。一体どんな生き物なんだろうか。詮索しようとすると歪な獣は僕に向かってきた。勿論僕は攻撃を受ける前に真っ二つに斬った。しかし、歪な獣は僕を過ぎ去り、背後から攻撃してきた。ダメージを受けた部分は火傷のように真っ赤になっていた。僕は微笑を浮かべる。

「これはどうかな?」僕の言葉と同時に海は荒れ、遠くにあるはずの海水が僕の周りに浮いた。そう、絶海の魔女、アンナの力を解放したのだ。

どうでしたか?

楽しく読めたのなら良かったです!

次回も読んでくれると嬉しいです!

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