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日常から非日常へ。  作者: 稲平 霜
243/288

海底の城④

報告です!

最近忙しくてギリギリで仕上げました!

文が可笑しくなっているかも知れません!


もう一つ報告です!

忙しくて書けない時があります!

なるべく善処しますが、投稿していない日がありましたら、翌日に二話分を上げることにします!


後123日、123話(予定...で伸びることも)!

番外編なども終わった後に書くつもりです!

最後までお付き合いしてくださると、うれしく思います!

242話




 走り出すと色白の人間がトートに似た衣を纏って僕を追ってきている。後ろを一瞬振り返ると一言で例えるなら。

「地獄絵図...」



 通路が三つに分かれ道がある。僕は右に曲がり、背後の人の群れを退けようとする。しかし、思った以上に右の通路は長く、撒けそうになかった。


「多すぎだ...」僕は一つ言葉を零し、後方に目を向け、手を地面に動かし、壁と床、天井を操って人の津波を防いだ。


「これで休めそうだ」僕はまた一つ言葉を零し、床に座る。しかし、座った場所は妙に柔らかく、耳辺りに息が吹きかかった。その現象に僕は背筋に寒気が走る。僕は下を見る。


「少し眠ってよ!人間君!」歯をむき出しにしてにやけた顔と言葉を最後に僕の意識は失われた。



 半分くらいがレイドの方に行ったお陰で俺は逃げ切れそうだ。俺が捕まったとしてもレイドとハルは捕まらないだろうから、わざと捕まって、宴会場まで行くのもありだが、万が一も全員捕まったとすると、捕まるわけにはいかない。

「どうせ使ってもお前らにはこれは分からないだろ」ラフノは言葉を放つと同時に体を光で包み込み、瞬時に次の分かれ道まで移動し、左に目を向け、光の速さで移動し、人の大群を退いた。




 よかった、と声が出そうになった。私だけ透けてるお陰で全部レイドとラフノの方に行った。私が先に虫の在り処をしっかり探しておかないと...。


 私は体をラフノとレイドが逃げた方向の別の方法に進もうと身体を向けると、一人人差し指を加えて、よだれが口からだらだらと垂れている子供がいた。


まるで私の姿が見えてるように。私は苦笑いを浮かべ、通り過ぎようと横を通ると、目の前には先ほど通り過ぎたはずの子供が立っていた。子供はこの城の人間ではない気がした。




 再び空を飛んでいると、海から何やら空気がブクブクと音を立てて噴出していた。


「ハル達に何か起きてるのかな?でも今の私が潜れば...」ヤーズが顎辺りに人差し指を付けて、目を上にし、とある想像が脳裏に横切る。


 今の場所から全力で海中に突っ込み、悶える自分の姿が想像できて、ヤーズは一人左手を右腕に、右手が左腕を掴んで身震いをする。



 「とおりゃんせ...とおりゃんせ...」急に全方位から聞こえた声にヤーズは周囲を見渡す。辺り一面は夜空の様になっていて、一か所に一直線で石の道が続いていた。


 そして、その先に見つけたのは、ホムラという和風な町で見たような造形。鳥居があり、階段が一本、さらに上に鳥居があり、頂上には寺の様なものがある。


ヤーズが口を開こうとすると、石の道のある場所に白い顔によれよれの黒髪で、おでこに角が二本生え、口は牙が剥き出しになった仮面を被った人が立っていた。


「行きは良いよい...帰りは恐い...」仮面の下の顔はどうなっているのかさえ見れない。ただ、「通りなさい、しかし、帰りは用心しなさい」と言っている用で、ヤーズは足を踏み出した。


 石の道を進み、鳥居の傍に来た。後ろを振り返ると道は無くなっていて、白い仮面が落ちているだけだった。


「通ればいいの?」ヤーズは一言呟いた後に直ぐに鳥居から後に足を踏み入れた。



 僕はいつの間にか音楽の絶えない場所に座っていた。目の前には衣を重ね着し、羽衣を着けて踊っている。踊りに合わせて、横目で僕を見ている。


僕の隣には満面の笑みの、海でおぼれた漁師が座っていた。


「なぁ、飽きないのか?」僕は漁師に呼びかけたが、漁師は聞こえていないようで、笑みを崩さない。


「...いや...こんなことより...寄生された人を探さないとな...」僕は音楽でかき消されながらも呟き、周囲を見渡す。



 ドアは僕の背後に二つと、前方の少し大きめのドアだけしかなく、壁には金の装飾品が紐の様に飾り付けられている。


さらにドアの付近を中心に男の召使の様なひとが多く構えている。逃げ出そうにも逃げ出せない状況のようだ。


それにもうこの宴会場怪しいところがない。移動したいところだが、どこにも出す気はないらしい。


結局は陸に帰れるならそれまで待ってもいいが、それをすれば虫が成長して、取り返しのつかない事になるかも知れない。



 「悪いけど先に帰らせてもらう...」僕は誰に言うでもなく呟きながら立ち上がった。


その瞬間に僕の腕が掴まれた。掴まれたのは左手でその手を追っていくと、目の前に見えたのは満面の笑みの漁師だった。


 僕の周囲の時は一瞬で凍結し、次の瞬間漁師の目から一粒のしずくが頬を伝り、目が極端に肥大化し、弾けた。


その衝撃で僕は壁まで吹き飛ばされ、見まみれになる。


 僕は体を起こしながら前傾姿勢で目を失った漁師に目を向ける。その瞬間、漁師の口、鼻、耳、目から糸状の何かが曲線を描きながら、飛び出てきた。


 糸状の物は地面に突き刺さり、後に木の枝の様に壁、天井に広がっていく。


 踊り子は死に、召使も血を流し、ドアががら空きとなる。


勿論僕も無事ではなく、全身に糸状のものが刺さっていたが、即座に氷結させて、壊し、ドアから出た。

どうでしたでしょうか?

面白く読めたのなら幸いです!

次回も読んでいただけると嬉しく思います!


ついでに感想や評価もしていただけると活力になります!

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