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日常から非日常へ。  作者: 稲平 霜
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魔王の側近との衝突

219話




 叩きつけられた僕らの負け宣言。それはスーツの男の勝利宣言でもある。

「それは僕らが決めることだ」

「威勢がいいですね」僕の言葉にスーツの男が微笑みながら言い放つ。未だ僕は背後の声に目を向けない。




 魔王城に進んでいると遠くの横に黒い煙が漂っていた。右斜め前の遠くに渦があったが、今ではなくなっていた。

「苦戦してるのね。私はすぐに終わらせれるのに」キセキはそう言いながらも魔王城へと突き進む。その真横を風を切って何かが移動した。それは一瞬でわかったレイドだった。

「仲間に応戦しに行くのかしら」キセキはそう言いながら更に魔王城へと進み、門が見えた。そこに降り立つと、背後から声が聞こえた。

「あなたは何しにここへ?」その声の方向に目を向けるとそこにはスーツ姿の男が立っていた。そこでキセキは口を開く。

「それはもちろんあなたを消すためよ」キセキがそう言い放つと同時にスーツの男は渦を巻きながら消えた。

「幹部なんてこんなものかしら」キセキがそう言い放つとまた背後から声が聞こえた。

「本体すらも見抜けないのですか?」スーツの男は大鎌を担ぎ持って言い放った。その声に冷静な顔つきでキセキが口を開く。

「そうよ。私は世界のために戦っているだけ。別に見抜かなくてもいいわ」キセキは冷徹な声で言い放った。

「世界の為ならなぜ魔族を滅ぼそうとするのです?こちらも世界の住人ですよ?」スーツの男は真顔で言い放った。その顔にはそこはかとなく憎悪が見られた。

「私の言う世界は妹が暮らす世界よ」キセキは強く言い放ち、スーツの男を睨む。その顔と言葉にスーツの男が口を開く。

「そうですか。では敵ですね」スーツの男はそう言い放ち、大鎌をキセキの首元にかける。

「だから?」キセキがそう言い放つと同時にスーツの男は大鎌ごと渦を巻きながら消えていった。

「魔王城に入らせてもらうわよ」キセキはそう言いながら魔王城へと入った。そこは階段が一つあった。


 進むと上に上がった筈の階段は下に向かっていて下に迎えば上に上がるが、いつも何か下に向かっている。

「埒が明かないわ。消えてくれるかしら」キセキがそう言うと階段がグラつき、階段が一本だけ見える。そしてキセキはその階段を上がる。すると普遍的な廊下が見えた。

「ここを進めば魔王に会えるのかしら?」キセキは疑問を口にしながら進みだした。




 スーツの男は少し乱れた服を整え、口を開く。

「そろそろ名を名乗ってもよろしいかもしれませんね。私の名前は”ニラキ”死神です」ニラキはそう微笑みながら言い放った。鎌を持つその姿は正に死神と言える気がした。 

「本体はどこだ?」ハルが口を開いた。その言葉を聞いた二ラキは微笑みながら口を開く。

「教えるわけがないでしょう?あなた方は弱点を聞かれて答えますか?答えないでしょう?ですから...」二ラキが御託を並べているところに口を挟む。

「僕の弱点は連続攻撃に弱いところだ」僕の言い放った弱点によってラフノが口を開く。

「俺の弱点は手足だ。四肢がなければ何も出来ない」ラフノは弱点を言い放った。そして次にハルが口を開いた。

「私の弱点は連続攻撃ができない事だ」ハルは攻撃について言い放った。

「私の弱点は近距離では対処出来ないこと」ヤーズはハルに続いて弱点を言い放った。

「さぁ、弱点を言え」僕は強引に言い放った。するとニラキは微笑みながら口を開く。

「なるほどそう言う魂胆ですか...しかし、私は手の内は明かしませんよ?自分に不利にな...」

「負けるのが怖いの?死神さん?」ニラキが話しているところにヤーズが言葉を放った。ヤーズの言葉を聞いたニラキが一瞬眉を引くつかせた。

「そう言うわけではないですね。ただ、魔王様には迷惑かけられませんので」ニラキは冷静に微笑みながら言い放った。





 「魔王様。人間が入って来た模様ですが、どうされましょう。わたくしめが行ってまいりましょうか?」魔王の側近は丁寧な言葉づかいで言い放つ。その言葉に魔王が応える。

「止めておけ。消されるだけだ」魔王はキセキの力を図り切れないと踏んだのか迎撃に行こうとする側近を止めた。

「なぜです!?」

「今は動くべきではない」魔王は強く言い放った。


 「平和的に済むのなら平和的に済まそうではないか」魔王は玉座に座って言い放った。その言葉に側近は不満げに下を向いた。その刹那。声が聞こえた。

「消えてくれる?私たちの住む世界にあんた達は必要ない」そう言い放ったのはキセキだった。

「魔王様ここは...!魔王様?」側近は杖を構え、キセキに襲いかかろうとするが、魔王の腕が目線の前に出て、止まった。

「消えることでこの世界を脅かさぬというのなら消えてやろう」魔王は威圧的だったが、その分平和な交渉話をし始めた。

「何言ってるの?私はあんたら魔族を滅ぼすわよ?」

「そうか...ではここで死んでもらう。行け、ラーラ」魔王がそう言い放った瞬間側近が動き出した。

「わたくしの名はラーラ。魔界屈指の実力者です」ラーラはそう言い放ち、杖を前に構えた。

どうでしたでしょうか?

面白く読めたのなら幸いです!

次回も読んでいただけると嬉しく思います!


ついでに感想や評価もしていただけると活力になります!

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