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日常から非日常へ。  作者: 稲平 霜
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何が起きた?

アクションがあります。

シーンを想像しながら読むとムネアツですよ。

2話


 アストラストが指さした木の下に座り込んで話し始めた。

「君はどこ出身だい?」アストラストが僕に聞いた。

「コセトマです。この大陸の下の方の村ですね」僕は淡々と答えた。

「コセトマ?その村が君の村なのか?聞いたことない村だな...」アストラストは僕の住んでいた村を聞き覚えがないと言った。

「ひどいですね。仮にも僕の育った村ですよ?」僕は少々ムッ...っとして答えた。

「はははは。冗談だよ。この大陸の村や町には一度は出迎えているから分かっているさ!」アストラストは高らかに笑いながら言った。仮にも騎士団だ。わかっているのが普通なのだろうか。

「ところで聞きたいのだが、その村....コセトマには何か伝承とかあったりするか?」アストラストは声のトーンを下げて僕に聞いてきた。

「伝承...か。特にない気がするが?」僕は呆気らかんとして答えた。

「......そうか。まぁいい。話に付き合わせてすまなかったな....」アストラストは元気のない言葉を発した。

「話付き合ってあげたので教えて欲しいことがあるのですが。あの、ギルドってどこにありますか?」話に付き合ったことをいいことに僕は聞いた。

「あ、ああ...。ギルドね。この道をまっすぐ進んですぐ左くらいにあったと思うよ」アストラストは大まかにギルドのある場所を教えてくれた。


 ここがギルドか?

「意外と古いな...。」見たまんまの感想を言った。すると、後ろから声が聞こえる。

「おいおい、ギルドの前でよく言えたな!」後ろから怒りを露わにした声が聞こえた。

「まぁ、事実だから仕方ないけど...。で、君はここに何しに来たのかな?」怒りを露わにした人の後ろから声がした。

「えっと、冒険者になりたくて....」僕が迷いながら言うと即座にギルド内に入れられた。話の途中なのに。

 ギルドの外観に比べてギルド内は綺麗に掃除されてあった。

 「さて、さっきは驚かせてすまなかったな。俺の名前はソラだ」さっきの怒りを露わにした人は名前を言った。

「で、私はウルフだよ。よろしく」さっきソラの後ろにいた人だ。

「で、あそこの部屋がギルマスの部屋だよ。冒険者申請してきなよ」ウルフがギルドマスターのいる部屋を指さして言った。

 ここがギルドマスターの部屋か。なんかこの部屋のドアだけ錆びれてる気がする。恐る恐るドアを開けると大きな椅子の背が僕を待ち構えていた。

「君がこのギルドに入りたいと言った方かな?」しゃがれた声に合わせて椅子が動いた。ギルドマスターが僕を見据えて話し始める。

「どれ?君の魔力はどんなかの?」片目を瞑り僕を見る。予想外の容姿だった。白髪に色白だが目にはクマができ、頬や手などには皴がついている。

「よし、お前は今日からここのギルド....”アルセウム”にようこそ!」ギルドマスタ―はニタァ....

と微笑み言った。...ック!話させてくれなかった。

 「どうぞ。これがギルドに入ってる証明になります。紛失した場合でも帰還魔法が込められているので、すぐ手元に戻ってくるのでご安心を。では冒険者として頑張ってください!」冒険者の証明のエンブレムを首にかけ、ギルドを出た。

 念願の冒険者になった。なれた。よかった。さて、冒険者として依頼を受けよう。さぁ依頼を受けれる場所に行こうか。

 依頼屋に行くと依頼の紙が壁に突き刺さっていた。おそらく依頼の書いてある紙をカウンターに持ってい行けば、受けれるって感じかな?

「じゃまだ、どけろ」がたいのいい冒険者が僕を押しのけた。こういう時どうすればいいか僕は知ってる。反撃などしない。

「すみません」弱々しく言った。他の冒険者がへらへら笑っているのがわかる。それで気をよくしたのかがたいのいい冒険者は僕に向けてしゃべりだす。

「折角だ。この依頼を懸けてタイマンを張ろう」がたいのいい冒険者は僕を見下ろして言った。

「いや譲りますよ」遠慮する。こんなところでボコボコにされてたまるか。

「じゃあ僕はこれで...」そそくさと逃げようとすると背後からの衝撃を受けた。

「逃げるのかぁ?」がたいのいい冒険者は僕を逃がしてはくれないらしい。僕は起き上がり一言発する。

「折角だ。面白い噂を流そう。初心者に負けたベテラン冒険者ってレッテルを...。」僕は頭に手をやり、言った。

 まず一撃目は様子見だ。見定めるしかない。がたいのいい冒険者が攻撃を仕掛けてくる。右の大振りで殴ってくるようだ。拳は捉えた。見える。これなら避けれ....。顔面に直撃した。思考がまとまらない軽く脳震盪だ。それだけで依頼屋の冒険者たちは盛り上がる。

「どうした?一撃で終わりか?大口叩いたのに残念だなぁ!」わかりやすく挑発してきた。昔読んだ本では

冒険者は正義だったのに今では盗賊になったり、乱暴な奴が増えたようだ。

「はぁ....。拍子抜けだな....。雑魚がよ...」僕はすでに立っているだけでも辛い。しかし、ここで負けてしまったら、僕は...。こんなところで倒れるわけには...いかない!

「口の減らねぇガキだな!」がたいのいい冒険者はまた右の大振りだ。わかったのなら避けろ。避けれるはずだ。僕は。死ねない。ヒュッ...!

「避けた!?だと?」がたいのいい冒険者は驚きを露わにした。しかし実際は違う。僕は地面に膝をつけてしまっただけなのだ。しかし、今は強がるべきだとそう判断し、僕は口を開く。

「どうしたよ?遅くなってるんじゃないか?」煽って冷静な判断をさせるな。さぁ来い。突如腹部に衝撃が走る。僕の腹が窪む。

「ぁ、ぁあ、こ、れは....」夢ばっか見てるからだ。子供の頃からずっと僕は夢見がちだったそのせいで今死ぬんだ。またあの感覚だ。何も感じない。どうなるんだ?


――――あ"あ"あ"あ"あ"あ"!


 「おい!大丈夫か?グランド!しっかりしろ!」意識が甦ると聞こえたのは必死に心配する声だ。しかし、僕へ向けられたものではない。グランド?あのがたいのいい冒険者の名前か?視界が晴れえてきた。服を掴まれる。

「お前のせいでグランドが!」泣きながら先ほどまで笑っていた冒険者は言った。

「なんの話を....。....ッハ!」気づくとそこには血だらけになって倒れている人がいた。がたいのいい冒険者”グランド”だ。

「何があったんだ?」僕は悪気なく聞いた。すると、泣いている冒険者は僕を殴った。グランドほど痛くない。突如脳に異常が起きる。砂嵐で乱れるように自分のしたことを思い出した。僕は倒れたと思うとすぐに立ち上がり、二度の攻撃。頭と腹部だ。グランドに殴られた部位を殴っただけだ。ただ威力は絶大でグランドは口から血を吐き、倒れたようだった。思い出せたのはいいが、本当に僕がやったのか?そう思うと同時に背中にものを投げられた。罵声。背中に投げられる椅子。少しひるみながらも依頼屋を出ると、騎士団が待っていた。

「コセトマ村出身。”レイド”の身柄を拘束しろ!」騎士団に強引に腕を掴まれ縄で縛られる。


――――旅に出て初めて名前呼ばれたよ....

どうでした?

アクションうまく書けてたらいいと思います。

次も読んでくれると嬉しいです。

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