「第十六話」魔王ケイレン
詳細鑑定
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サナミ 17歳 レベル80 職業 家政婦
筋力800 耐久650 生命力670
俊敏1110 魔力350 精神力400
スキル
「物理耐性」「精神力倍化」
職業スキル
「家事」
技能
「ナイフ術」レベル14
「拳術」レベル3
「気配察知」レベル8
「料理」レベル4
「掃除」レベル4
「洗濯」レベル4
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え?メイドじゃん、普通にメイドじゃん。
「今魔王いるのか?」
「ええ、いますよ。」
「戦う気失せたから、話がしたいんだけど、いいか聞いてきてくれない?」
「何故そんなことを・・・」
「あんたが、普通にメイドだからだよ(怒)」
「よくわかりませんがいいでしょう。少し待っていなさい。」
「で、話というのは?」
「あなたが魔王?」
ここは応接室のようだ。話をするだけなら、と連れて来られた。
「いかにも、私が序列126位魔王ケイレンだ。」
「俺は、霧ヶ峰隆二だ、早速なんだけど、あんたはいつから魔王やっているの?」
「10年前だ」
「で、配下は、このメイドとそこら辺の魔物だけ?」
「ああそうだが」
「え?10年で?」
「ああ、そうだよ、なんなんだ貴様はそんな質問して、」
「このメイド職業家政婦じゃん。非戦闘職だよね?」
「うっ、何故それを・・・」
「これだけの戦力で魔王勤まるの?」
「なかなか加入したいと言うものが来ないのだ。それに、ここは人間にも余りしられていないから平気なのだよ。」
「しられたら、すぐに落ちそう(笑)」
「なわけないだろ。外の魔物もB~Dだし、Aのミノタウロスだっているし。」
「ミノタウロスは先ほどやられました。」
「な、なにーー!!」
「このものに、です。」
こちらを見てくる。こっちは笑顔でかえす。
「マジで?」
「はい、」
「あのー、どうかなさいました?」
「どうかなさいました?じゃないぞ、ミノタウロスはここの魔物の中で一番強い魔物何だぞ。」
「俺の糧となりました。」
「私の糧になってもらおうか?え?」
「先にしてきたのそっちです。」
「私は侵入者を攻撃しただけです。」
「・・・・・・」
「どうかした?」
「うちに入らないか?」
「何で?」
「ミノタウロスを倒せるなら実力は十分だ、今なら幹部待遇だぞ。」
「魔王はランクいくつ?」
「SSだな。」
「最低ランクか、」
「ああ、そうだお前は冒険者だろ?ランクは?」
「勧誘しておいてから聞くとか普通逆でしょ、たしかHかな」
「お前だって低いじゃないか。」
「まあな、森に引きこもってたんだ仕方ないだろ。それに、Hになったのは7日位だぞ。」
「七日でHかー、凄いじゃん。」
「傘下に入ったらここに居るの?」
「ああ、ここで過ごす。」
「じゃあパス。」
「どういう意味だ?」
「俺は迷宮目指しているんだ、そこで修業予定だから、」
「ならしかたない。此処で死ね。」
「ドライアイス」
「はぁ?」
「俺はね、魔法が得意なんだ。今魔法を唱えたらあなたたち死んでたよ」
「ドライアイスってのは?」
「ん?技名みたいだから反応できているならヤバいと思ったけど。何もしないから、殺せるって事。ドライアイスに意味はない。」
「ほー、魔法一発で私を殺せると、魔王を甘くみすぎやしないか?」
「じゃあ因みに、精神力の差が10万以上にあったら堪えられる?しかも最上級の魔法に、」
「ふっ、それは、無理だろ。たえられねえだろうな(笑)そもそも10万差が出るとかありえねえよ。私の精神力は2万だぞ。冗談はよせ。
「なんなら試してみる?俺15万あるけど」
「なんならこの城吹き飛ばしてみろよ。」
「なら外に行きましょうか。"転移ゲート"」
空間が歪み外に繋がる。
「さあ、行きましょうか。」
「異空間の魔法!貴様使えるのか?」
「いえ、この指輪に記録してあるのですよ。」
「それは?」
「買ったもの何ですけど、付与魔法で魔法を付与したらしいんですよね。」
「凄いものもあるんだな。」
「それじゃあ、火球で吹き飛ばしますね。」
「「は?」」
「"火球"」
凄いスピードで飛んで行った火の球、壁にぶつかり爆発した。
城が燃え散った。
「・・・・・・・」
「サナミさん大丈夫ですか?」
サナミさん倒れちゃった。
「な、なんだいまのは?」
「火球ですが何か?」
「あーあー、城消し飛んだ。」
「魔王は城にいないとダメなんですか?」
「そういうことはないんだが、魔王は世界で討伐対象になっているからな。」
一様ケイレンのステータスを確認する。
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ケイレン 魔王 レベル285 亜人種
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これだけ?
魔王はこれしかわからないのか、すげえな。
「魔王ってばれやすいのか?顔割れているとか。」
「いや、見つかれば襲われるってくらいだ。」
「なら、外でてもいいんじゃないか?」
「それもそうだがなあ、行く宛がない。」
「配下増やさなくていいんですか?」
「無理だな、序列126だぞ誰が好き好んでこんな魔王に従うんだか。」
「サナミさんは?」
「こいつは特殊なんだよ、魔王になったときのギフトだ。」
「ギフト?」
「ああ、魔王になるといろいろ貰えるんだよ。」
「そんなの聞いてない・・・・・」
「お前が傘下に入れば教えてやるよ。」
「あのさ~、魔法は良くても接近戦はダメなの。」
「ミノタウロスを両断したのは誰かなー。」
「だって技能レベル高いからだし。」
「へえー、いくつ?」
「15」
「MAXかよ!!!」
「まあねー」
「だったら問題ない。」
「これから旅するつもりだけど、どうするの?」
「それならいいだろう。俺達もついて行ってやる。」
「修業に行くのに魔王がいたら意味ないだろ」
「手だししなけりゃいいんだろ?それにお前は凄い魔法使いだ。失うわけにはいかない。」
「俺が魔王目指すって行ったら?」
「それはそれだ。」
「ここはどうするの?」
「ん?捨てるにきまっているだろ、城燃え尽きたし。」
「サナミさんはともかく、あんたは危ないだろ。」
「狼人族はダメか?」
「獣人族は町とか入れるのか?」
「町行くの?」
「出来れば王都とかもいって騎士団とかにも入りたいし」
「え?何で?騎士やりたいなら内ですればいいのに。」
「騎士団長に興味がある。」
「何で?」
「秘密」
「えー、マジでまちよるの?」
「消耗品の補充とかどうするの?」
「それなら、あの指輪で」
「物を入れられるのもあるけど、なるべく入るようにしたい。」
「あー、どうしよう。」
「獣人ってどんな扱いなんだ?」
「奴隷だよ」
「種族が違うと差別か、なるほど、じゃあケイレンが奴隷の振りをすればいいんだよ。」
「はあ?魔王だぞざけてんのか?」
「擬人化とか出来ないの?」
「魔王のギフトにスキルがあったな。」
「良かったじゃん。」
「まあ、いいや、配下になったらギフトの中身おしえてくれんだろ。」
「ああ、配下になればな。」
「何か契約でもするのか?」
「いや、必要ないぞ。」
「ならわかった。配下になってやるよ。」
「本当か!?」
「ただし、自由は保証してくれ」
「とりあえず、対価を頂こうか」
「ハァー、ギフト知りたいがためかよ。」
「あと特訓しないといけねえから。ステータス1万行くまで」
「今いくつ?」
「500位」
「ハァ?ふざけてんの?」
「そうだな、50レベルになるまで」
「ならいいか、どれだけ修行したか知らないが凄いのはわかった。」
「じゃあ、ギフト教えて」
「そうだったな、たくさんあるぞわからんかったらいえよ」
「ありがとう」
「1つめは忠実な配下だ、全部ランダムだが一体貰える。自分に絶対従う。2つめは、スキル「擬人化」だ適当な容姿に変わる。ただし、一種類しかなれない。
能力はそのままだ。3つめはステータスが見られなくなる。詳細鑑定で確認されることもない。自分しか見れない。ステータスを見せる魔法具の水晶玉でも見れない。4つめは不老だ、歳を取らない。5つめは、ダンジョン建設権利だ。自分でダンジョンの奥地に住む魔王もたくさんいるしな。6つめは、スポーンブロックの修復技術だ。しかも自分の魔物を入れることができる。守護モンスターも自由だ。7つめは、モンスター作成だ。スポーンブロックから出てくるモンスターを作れる。25種類だけだがな、あとは、特殊スキルだ。それぞれ何が貰えるかはわからない。以上だ」
「なかなかあるな、スポーンブロックに人間を入れることはできるか?」
「無理だ、魔物だけだ。」
「守護モンスターの代用に人間は?」
「入れられない。」
「亜人とかは?」
「無理だな。」
「魔物なら何でもいいのか?」
「ああ、問題ない。」
「そうか、よし、わかった。稽古つけてくれ。」
「え?何で?」
「弱いからだろそれは、」
「近接が弱いとダンジョン潜れないよ。」
「ああ、わかった。」
そうして、稽古が始まった。
「甘いぞ。」
「うがぅあー」
「まだまだだな。」
「まだまだ、行ける。」
「そうか、ならばこれはどうかな?」
分身?
「おらよっと」
「うぐぅえー」
「いいぞ、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、さあ行くぞ。」
俺は突っ込む。だが、
「単純だなぁ。」
「それっ」
「達筋が見え見えだ。」
「うおぁー」
「もう少しかんがえろ、じゃないとダンジョンで死ぬぞ。」
「うああああああ、」
俺はもっと強いよ、今は耐久のステ上げ中だから、わざと喰らっている。
「やめだ、やめだ。話にならん」
「ふっん、攻撃がよわすぎんだよ。だからたおれねえだろうが。」
「そうか、なら、五割でいくか。」
「うぁあーーーー。」
俺は吹き飛ばされて行った。
耐久3980
生命力3809