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プロローグ 最弱の冒険者達

どうもー最近ゲームのしすぎで

もう眠くて・・・

1日な36時間あれば、いいのに!

「僕が合図したら今の作戦で行ってくれ。 3・・・2・・・1・・今だ!」

俺達のリーダーであるソウタがそう言うと、

俺達4人は、一斉に走り出した!

「今日という今日は、逃がさねぇぞ!とりゃ!」

最初にターゲットに近付き少し大振りの片手剣でターゲットに斬りかかったのは、前衛である『戦士』マサキだ。

しかし、ターゲットは、それを避け、逃げ出す。

「そ・・そんな速いスピードでこられたら


避けれな・・・きゃっ!?」

避けれずにターゲットに攻撃されているのは、

後衛『プリースト』ユキだ。

『プリースト』とは、回復魔法を使いこなす職業だ

「ユキ!今、そいつの動きを止めて助けに行くからね!」

そういうと杖を構え、

「氷を司る精霊達よ・・・私に力を授けたまえ・・ブリザード!」

『ブリザード』とは、初級氷結魔法で相手の足元の地面を凍らせて相手の動きを止める技だ。

そのブリザードにより、ターゲットもろともユキの足元を凍らせ動きを止めてしまったのは、ナツだ。

ナツは、見ての通り魔法を操る『魔導師』だ。

「ちょっ!?ナツ!ユキの足まで凍らせてるから!

大丈夫かユキ!?」

「うぅぅ・・・冷たいし動けないよ・・・助けてネス君・・・」

俺は、持ってきておいたマジックストーンをユキの手に握らせた。するとユキの足元近くだけ氷が溶け、ユキを無事救出した。

マジックストーンは、特殊な鉱石を削った石らしい

その石を持った者を魔法から守ってくれたり、既に魔法を受けている場合は、その効果をなくしてくれることができるすごく使える石だ。

ただ大きさにより使用回数が異なり、俺がマスターから貰った大きさだと3回が限度らしい。当然役に立つ為、値は張るので使い時を考えないといけない

味方の魔法の誤爆で使ったのは、計算外だったが。


俺、ネスはオールラウンダーの職『盗賊』だ。

この職を選ぶ人は、少ないらしく珍しい職らしい

なぜかというと、この職は、かっこよくド派手に暴れられる戦士や、魔導師に比べて見劣りしてしまうからだ・・・

味方のサポートをしながら敵を弱らせるのが『盗賊』の戦い方らしい。

しかし。今は、それどころではなく・・・


足が凍っていたのでまともに歩けないユキを背負い、俺は、その場を離れようとすると『ブリザード』から自力で抜け出したターゲットがこっちに向かってくる

俺は、ユキを背負いながら必死に走った。

しかし距離は、どんどん縮まっていく。

もう追いつかれる!と思った時、

空気が裂ける音が耳元を横切ったので後ろを振り返ってみると

矢がターゲットの少し前の位置の地面に刺さっていた

これをやったのは、おそらくソウタだ。

俺達のリーダー、ソウタは『アーチャー』だ。

遠くから獲物を狙う為、矢を構えて高所から気を伺っていたのだ。

本当は、ソウタの職業適性を調べた所、『召喚士』

というとてもレアな職も出たのだが、召喚には、

とてつもない集中力がいるため、今は、『アーチャー』で集中力を鍛えている。

ピュッと風を切り裂きながら飛んでくる2本目の矢は、ターゲットに命中。

ターゲットは、矢が刺さりながらも逃亡した。

たった一戦でみんなは、疲れ切っていた。

当初の作戦は、こうだった

マサキがターゲットを弱らせ

ナツが『ブリザード』で相手の動きを止め

俺が弱らせ

ソウタが止めを刺す

という作戦だったのだ。

ユキは、万が一の時のためにヒールの準備をして待っていてもらっていたのだ。

しかし、結果は、そうならずイレギュラーの連続で作戦通りにいかなかった・・・。

しかし今のやつは、・・・本当に・・・?

そう考えた瞬間マサキが言った。

「今の奴、本当にこの世界で最弱のモンスターだったのか?確かクエストの受付嬢は、1人でも倒せる雑魚だって言ってなかったか!?」

そうだ。このターゲット、

いや、このウサギは、この世界最弱の魔物らしい。

つまり俺達は、この世界最弱の冒険者達ということになってしまうじゃないか・・・












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